■「私たちふたりで10時間前にこの映画館にいました!初日に観てもう一度観たくて連絡を取り合って。ルカパーカーをふたりで着てペアルックで」(久保史緒里)
石黒正数によるコミックを実写映画化した『ネムルバカ』の公開記念舞台挨拶が3月22日に東京・新宿ピカデリー(シアター1)で行われ、W主演の久保史緒里(乃木坂46)と平祐奈、共演の綱啓永、樋口幸平、そして阪元裕吾監督が登壇した。
3月20日に公開を迎えた本作。モラトリアムな大学生・入巣柚実役の久保は「公開前はこんなにドキドキすることがないくらい緊張していましたが、いろいろなところで観ていただいた皆さんの声を聞くことができて、無事皆さんに届いているなとうれしかったです」とニッコリ。
バンドでの成功を夢見る鯨井ルカ役の平は「私としーちゃん(久保)は初日から2日連続で映画館に観に行きました」と報告すると、久保も「そうなんです! 私たちふたりで10時間前にこの映画館にいました! 初日に観てもう一度観たくて連絡を取り合って。ルカパーカーをふたりで着てペアルックで」と、仲良しお忍び鑑賞を明かして会場を驚かせた。
そんな仲良し二人組の姿に綱は「あれ? 俺たち誘われてなくない?」と樋口に確認すると、樋口も「マジですか。言ったじゃん、行くならば俺たちも誘ってって…」と悲しそう。これに久保が「君たちはサウナに行っていたんじゃないの?」と指摘すると、サウナ好きの綱は「いやいや行ってな…あ、行ったか」と図星。一方、平は「私たちはまだまだ観る予定。来場者特典を全部もらうつもりです!」とリピーター宣言していた。
改めて、ルカのことが気になる田口役の綱は封切りを迎えて「やっと公開した! という気持ち。何度でも何度でも楽しんでX旧twitterのほうでたくさんコメントを書いてください!」とアピールすると、田口の友人・伊藤役の樋口は「よくそんな早口でX旧twitterって言えるな!」とツッコみ、平も「それ正確に言葉で言う人いるんだ…」と感心していた。
樋口は「僕もX旧twitterで感想をチェックしていますが、本当にいい感想しかない。友達やかつて共演した俳優さんからも連絡をもらったりして、『すごく面白かった』という感想をリアルに受け取れたので本当にうれしかった」と反響を肌で感じていた。
阪元監督は「原作ものは初めて不安もありましたが、お陰様で真摯に原作ファンに届いている感想がたくさん見られてホッとしています。僕はエゴサの鬼なのでひたすらSNSでチェックしていますよ」と笑わせた。
お気に入りのシーンの話題になると、樋口は「僕ら4人が海辺でしゃべる場面。あの海辺のシーンは俳優になって良かったと思えたシーンでした。伊藤として大学生活を疑似体験することができてうれしかった」とピックアップ。
綱は「入巣とルカ先輩の空気感が好き。特に炊飯器を倒して米が飛び散るシーン」を挙げると、久保は「本番一発の撮影だったので何回もできないので、炊飯器に水を入れて倒す練習をしていました」と舞台裏を紹介した。
平は「最後のライブシーンでタイトルが出る場面。痺れたし、インパクトがあってさすが阪元監督だなと思いました。ちなみにタイトルの字は私がルカの気持ちで書きました」と回想。
これに阪元監督は「最初は天丼のシーンでタイトルを出すことを考えたけれど、原作では見開き1ページに書かれていたので、これはラストにかかってもいいかなと。平さんにはいろいろなパターンでタイトルを書いてもらいました」と秘話を明かした。
久保は「ファミレスのシーンでは、音が入ってしまうのではないかと思うくらい笑いながら撮影していたのが印象的」といい、「映画館で観たときにお客様がいちばんウケていたのがファミレスの駐車場での田口と伊藤のやり取り。ちょっと悔しかった」と発言。これに綱と樋口は「うれしいねえ!」と満足気で、綱が「僕らはこの映画のスパイスになりたかったので!」と言うと、樋口は「あ、悔しい! 同じことを言おうとしたのに負けた!」と楽しそうだった。
また、平演じるルカが歌う楽曲「ネムルバカ」のMVがスクリーンで初披露された。撮影現場でそれぞれがフィルムカメラで撮影したオフショットで構成された内容で、この日初めて観たという登壇者たちも大感動。
平は「1年前の記憶が蘇ってきます。まさに青春でした」としみじみし、久保も「撮影外でも私にとってたいちゃん(平)は先輩だったので、映画の外でのみんなの姿が見られてうれしかった」と感慨深い様子だった。
ちなみにフィルムカメラはひとりにつき1台支給されていたそうだが、久保曰く、綱は5台ほど使用していたという。これに久保と平は「自撮りし過ぎ!」「急に撮るからブレていたりして無駄な写真が多い! 大事なフィルムなのに」とクレーム。すると綱は「え? 文句すごくない?」とタジタジになりながらも「パッと撮ったほうがエモさ、チルさが出るの!」と訴えたが、平からは「エモさチルさじゃなくて、もはや事故なの!」と言い返されてしまった。
最後に平は「私自身にとっても挑戦がたくさんあって、心に響く言葉もたくさんあって、宝物のような作品になりました。ずっとずっと大切にしていきたい作品になりました」とアピール。久保も「この作品に出会った瞬間に大好きになって、自分にとっても特別な作品になりました。私とたいちゃんももう一度この映画に会いたくなって劇場に戻って来たので、皆さんもまた劇場でみんなに会いに来てもらえたらうれしいです」と大ヒットを期待していた。
映画情報
『ネムルバカ』
全国公開中
出演:久保史緒里(乃木坂46) 平祐奈
綱啓永 樋口幸平 / 兎(ロングコートダディ)
儀間陽柄(the dadadadys) 高尾悠希 長谷川大
志田こはく 伊能昌幸 山下徳久/水澤紳吾
吉沢悠
原作:石黒正数『ネムルバカ』(徳間書店 COMICリュウ)
監督:阪元裕吾
脚本:皐月彩 阪元裕吾
音楽:立山秋航
主題歌:「ネムルバカ」(作詞:石黒正数/作曲:朝日/歌:平祐奈 as 鯨井ルカ)
(C)石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会
『ネムルバカ』作品サイト
https://nemurubaka-movie.com