■「こうやって見ると、我々にはまだまだ伸びしろがあるなと(笑)」(新しい学校のリーダーズSUZUKA)
3月13日、国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』エントリー作品発表会が都内で行われ、ゲストとして、新しい学校のリーダーズが登壇した。MCはクリス・ペプラーと市川紗椰。
エントリー作品の発表の前に、YELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)が「SYMBOL OF MUSIC AWARDS JAPAN 2025」に決定したことが明らかに。
『MUSIC AWARDS JAPAN』が目指すべき未来を教えてくれる、象徴的な存在としてのYMO――。会場のスクリーンには、1979年にロサンゼルスのグリーク・シアターで行われたYMOの初の海外公演の模様やメンバーのインタビュー映像などが上映され、そこに『MUSIC AWARDS JAPAN』の理念を伝える複数のワードがオーバーラップ。カテゴリーをつくり、時代をつくり、そしてグローバルな視点で新しい音楽文化を作り出してきたYMOの歩みこそが、アワードが目指すべき未来であることを、強烈に印象づけた。
さらにYMOのメンバー、細野晴臣から音声メッセージが到着。会場を訪れた報道関係者たちも細野のコメントに聞き入っていた。
■細野晴臣 コメント
YELLOW MAGIC ORCHESTRA、みんなYMOと呼んでいますけど、いまだに若い人が聞いてくれたりしてます。ファンレターを読むと、「ライディーン」を聞いてますとか、中学生の女の子が手紙くれたりするんです。ということは、YELLOW MAGIC ORCHESTRAっていうのはまだ生きてるんだなと、メンバーは僕だけになっちゃいましたけど、音楽っていうのは生き残っていくということは実感しています。メインストリームという気持ちは一度もないですが、それでも YMOの業績もあるのだろうなとつくづく痛感しております。そして今回の
「MUSIC AWARDS JAPAN」、こういう新しい動きの中の一つの柱として、YMOを取り上げていただけることは、とても光栄なことだと思っています。ありがとうございました。
■新しい学校のリーダーズ、参上!
続いて、ゲストの新しい学校のリーダーズの4人が行進をするように(笑)ステージに登壇。エントリー作品が次々と発表され、メンバーが随時コメントしていく展開となった。
スクリーンに大写しにされた<SONG OF THE YEAR 最優秀楽曲賞>のエントリー曲の膨大な数のジャケット写真がコラージュされた画像を見たSUZUKAは「知らない作品もたくさんあるので、これをきっかけに改めて日本で盛り上がってる音楽に触れられるなあって思いました」とコメント。さらに、リーダーズの「オトナブルー」のジャケットを見つけ出し、「下から5〜6列めらへんに、和田アキ子さんをオマージュしたジャケット写真が(笑)。うれしいですね」と喜びを隠さない。
MIZYUは「こんなにたくさんのアーティストさんや楽曲にチャンスがあるというのは夢があるなと思います」とアワードの規模に驚くと同時に、素直かつポジティブな感想をコメント。こうした意見は、一般の音楽ファンにも通じる等身大の感覚と言えるだろう。
KANONは「私たちにも投票権があるっていうことなんですけど、投票ってどうやってするんですか?」と質問。すると、MCのクリス・ペプラーが「いいこと聞いてくれますね!」とニンマリ(笑)。「ご自身の作品にも投票していただくことも当然可能です」など投票についての説明が続き、リーダーズのメンバーも興味津々の様子だった。
<ALBUM OF THE YEAR 最優秀アルバム賞><ARTIST OF THE YEAR 最優秀アーティスト賞><NEW ARTIST OF THE YEAR 最優秀ニュー・アーティスト賞>と主要6部門のエントリー作品紹介が続き、<BEST SONG ASIA 最優秀アジア楽曲賞><TOP GLOBAL HIT FROM JAPAN Top Global Hit from Japan>といった、よりグローバルな視野を持った部門のエントリー作品紹介へ。
アジア各国の知られていない楽曲を聴く機会にもなる最優秀アジア楽曲賞について、RINは「こんなにも、まだ出会ってない音楽がたくさんあるんだなと、これを見ているだけでも思う」とワクワクを隠せない様子。アワードが日本で開催されることで、日本がアジアの音楽シーンのハブのようになれる可能性もある、というクリス・ペプラーの話にも目を輝かせていた。
また、世界でヒットした国内楽曲を讃えるTop Global Hit from Japanに関しては、エントリーに新しい学校のリーダーズの楽曲が含まれていないことに、SUZUKAが「私たちがここにいない、ということに対して悔しさを感じてしまうんですけれども、こうやって見ると、我々はまだまだ伸びしろがあるなと(笑)」と笑いをとる場面もあった。
なお、新しい学校のリーダーズは、日本時間3月17日にLAで開催される『matsuri ’25: Japanese Music Experience LOS ANGELES』に、Ado、YOASOBIとともに参戦。
KANONは「今まで私たち、LAで何度もライブをさせていただいてるんですけど、自分たちのワンマンライブとか、海外のアーティストさんが集まるフェスとかに出演することが多くて、日本の他のアーティストの方と一緒に、対バンというか、やることが今まではなかったので、それはすごい楽しみだなと思います」とコメント。SUZUKAも「ほんとに想像がつかない。YOASOBIさんもAdoちゃんもどんなふうにライブをするのかというのも、日本人同士として楽しみです。日本パワーがどんなふうに伝わるのか、見つけてきます」と力強く語った。
延べ3,000作品におよぶエントリー作品は『MUSIC AWARDS JAPAN』公式サイトにて公開中。また、Spotifyにて『museum』という形でプレイリストを作成、まるで“音の博物館”のようなプレイリストの中で、様々な素晴らしい音楽に出会うことができる。さらに、主要6部門をはじめとした各部門ごとのプレイリストを、dヒッツをはじめとした各音楽配信サービスにて配信。いつでもエントリー楽曲を楽しむことができることに、リーダーズのメンバーも興味津々の様子だった。
そして、発表会は、SUZUKAの力強いメッセージで締めくくられた。
「我々、自称・日本の青春代表として、まだまだ日本のカルチャー、そして新しい学校のリーダーズらしさをどんどん伝えて行こうと思ってます。すぐLAでライブがあるんですけど、それもひとつの一歩だと思って、大切に一生懸命ライブをしてきます。これからも皆様、よろしくお願いします!」
イベント情報
『matsuri ’25: Japanese Music Experience LOS ANGELES』
03/16(日)ロサンゼルス・Peacock Theater
※日本時間:03/17(月)
出演者 :Ado、新しい学校のリーダーズ、YOASOBI ※アルファベット順
『MUSIC AWARDS JAPAN 2025 KYOTO』
05/21(水)京都・ロームシアター京都
05/22(木)京都・ロームシアター京都
※開催ウィーク:05/17(土)~23(⾦)
「museum」の詳細はこちら
https://spotify.link/MUSICAWARDSJAPAN
『MUSIC AWARDS JAPAN』公式サイト
https://www.musicawardsjapan.com/