■八木勇征、井上祐貴、櫻井海音、椿泰我がの“魔法会議ダンス”を生披露!
映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』の公開記念舞台挨拶が2月22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7で行われ、キャストの八木勇征(FANTASTICS)、井上祐貴、櫻井海音、椿泰我、本作が長編映画で初監督となった木村真人、そして原作・脚本を手掛けた鈴木おさむが登壇した。
朗読劇として書かれた本作だが、原作者の鈴木おさむは故郷の南房総を思い描きながら執筆したことを明かし、「勇征とは、彼がデビューしてからいろんな形でお仕事をしてきたので、アキトという役を勇征にやってもらえたことが、僕のなかですごくうれしい」と感慨深げに語ると、主演の八木も「実写化が決まる前から、アキトのイメージが僕ということを伝えていただいていたので、朗読劇のときから『やってみたいな』と思っていたんです。実写化されるときにようやくその夢がかなって、素敵なキャストの皆さんとこの映画をつくり上げることができたので幸せです」とうれしそうに語った。
改めて、映画のなかで印象的なシーンや撮影に苦労したシーンについて尋ねられると八木は、鬼ごっこをする子ども時代のアキトたちから、映像が交差する形で高校生になった姿に切り替わるシーンについて触れ、「子役の子たちとも絡めて、ほっこりした時間過ごせました」と語り、さらにアキトとハルヒによる自転車の二人乗りについて「使い古されている仕様の自転車だったんですけど、サビサビだったんですよ。1回、祐貴くんとふたり乗りしたら、一撃でタイヤが曲がってしまい…(苦笑)。スタッフさんが急遽、8キロくらい離れた自転車屋さんに行って、新品を買ってきてくれました」と撮影の裏話も披露した。
井上は、これまでの取材などで話したことのない、初めて明かす話として、電車に乗るアキトをハルヒが見送るシーンについて言及。「最初、台本にはハルヒの顔(を映し出す予定)はなかったんです」と現場で急遽、撮影することが決まったことを明かし、「台本になかったからこそ、自分のなかになかったものが入ってきて『お!』とうれしくもあり、ドキドキする感じがありました。あのシーンのあのときの感情が忘れられなくて、あそこでかかる音楽を聴くと、いまだに思い出してウルっときたりします」と思い入れの強さを口にした。
木村監督は急遽、撮影しようと思った理由について「現場で見ていて『この顔を撮らないでどうする!』という気持ちになった」と井上の表情を見て、決断したとコメント。
櫻井は、完成披露上映会の際にも触れたサッカーのシーンについて「リアルでやっていまして、あの日は夕方からの撮影だったんですけど、午前中にサッカーをしに行って、仕上げてから現場に行きました」と得意なサッカーのシーンだけに準備万端で臨んだことを明かした。
続く椿は、カンニング竹山演じる父親とのシーンについて述懐。ユキオが様々な感情を見せるが「人生で怒ったことがなくて、監督に『人ってどうやって怒りますか?』と変な質問をして、怒り方を教わり、イラだちをどう表現するかなど根本からいろんなことを教えていただきながら挑みました。感情の引き出しを生み出してもらったし、一般の高校生として、どういうふうに生活するか軸から作らせてもらいました」と語った。
映画を観て印象深かったシーンを尋ねられた鈴木は、井上と同様にアキトが電車に乗るシーンに触れ、「よくドラマや映画で『本当にこの主題歌、合ってないよなぁ…』という作品も正直あるけど(笑)、この作品の主題歌は素晴らしい! これだけ映画と合う主題歌ってあんまりない。本当に最高のシーンで主題歌がかかって、映画という意味で素晴らしいシーンになっている。FANTASTICSのみんなの力を借りているということも含めて大好きです!」と「春舞う空に願うのは」を含め、完璧なシーンになっていると惜しみない称賛を贈った。
イベントでは「この冬、最も泣ける」という映画のキャッチコピーに絡めて、登壇陣に最近、泣いた出来事を質問。木村監督は「昨日、初日で新宿に観に行ったら、終わったあとに前に座っている方たちが拍手をしていて、それを見てボロボロと泣きました」と吐露。
そして鈴木は、妻の森三中・大島美幸とのやりとりとして「よく怒られるんですよ。きれい好きで『食べたものを片付けろ』など言われるんですけど、最近、僕が歳を重ねたせいか、裸足で部屋を歩くと足跡が残るんです。それで『歩くな』と言われました(苦笑)」と涙ぐましいエピソードを披露し、「どうしたらいいんだろう? 浮く? 魔法を使いたい…」と語ると、会場は笑いに包まれた。
椿は先日、27歳の誕生日を迎えたが、「当日はIMP.のライブをやらせていただいていたんですが、(ファンとメンバーからの)サプライズで泣きました。ファンの皆さんがペンライトで会場を(イメージカラーの)オレンジにしてくれて、フーッと吹いたら(ロウソクの火のように)消えていくという…。ステージ上だったので号泣はしなかったけど、言葉が詰まって涙ぐんじゃって、改めて映像をチェックして家でひとりで泣きました」と感動のエピソードを披露した。
櫻井は「恋愛リアリティショーを見て、泣いてしまいました」と、井上は「昨日、SNSにすごく分厚い映画の感想を送ってくださった方がいたんです。久々にあのシーンの撮影の日に戻った感覚でブワーッと泣いちゃいました。」とそれぞれ告白。
トリを務めた八木は「1週間前くらいに、とある撮影で気温がマイナス7度だったんです。そんな環境下で、外で何時間も撮影したことがなくて、寒すぎて泣きました…(笑)。勝手に涙が出てくるんですよ。初めての経験でした」と、まさかの涙エピソードで会場を沸かせた。
舞台挨拶の締めとして木村監督は「この映画を撮影して、世の中で起こることは、いろんな人が人を思う気持ちでできがっていて、きっと世間ではそれを『魔法』と言うんだなと思いました。そういう優しい気持ちが増えていくと、きっと豊かな人生が世の中に溢れて、幸せな世界になるんだなと感じています。映画を観終わった帰り道にこの映画を振り返ってもらって、この先、生きていくなかで何かを考えるきっかけになる映画体験になればと思っています。まっさらな心で世界観を感じていただければ幸せです」と呼びかけた。
さらに八木が「何より僕が、この映画を観て伝わってほしいと思うことは、いま、生きている人生のなかで、良くないこともあれば、必ず良いこともあります。それは、たまたま運良く起きただけなのか? 誰かが自分のために『良いことがあるように』と願い、魔法をかけてくれて、今幸せな瞬間が訪れているんだと思えるだけで、人生が豊かになるなと思いました。そうやって、一つひとつのことに感謝を持てる人になれば、もっと世界は平和になると思うので、皆さんもそういう気持ちになっていてくれたらうれしいです」とメッセージを贈ると、会場は温かい拍手に包まれた。
そしてイベントの最後には八木、井上、櫻井、椿による劇中の魔法会議のシーンで踊る「魔法ダンス」を生披露。観客からは手拍子でキャストに声援が送られ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』は、大ヒット上映中。
映画情報
『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』
大ヒット上映中
出演:八木勇征
井上祐貴 櫻井海音 椿泰我(IMP.)
カンニング竹山 阿部亮平 髙橋洋 馬渕英里何
平野宏周 工藤美桜
笹野高史 田辺誠一
原作・脚本:鈴木おさむ
監督:木村真人
音楽:横山克
主題歌:「春舞う空に願うのは」 FANTASTICS
制作:共同テレビジョン
配給:ポニーキャニオン
(C)2025 映画「僕らは人生で一回だけ魔法が使える」製作委員会
『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』作品サイト
https://bokumaho-movie.com/