■今年の『ユニ春』のCMテーマソングに「10時の方角」が起用されたsumikaが初登場
sumikaが出演した『ユニ春!ライブ 2025』が2月15日、大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン グラマシーパーク特設会場で開催された。
『ユニ春!ライブ 2025』は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンによる毎年好評の春の学生応援キャンペーン『ユニ春』(~4月6日まで)の一環として行われ、2月15日にsumika、16日に櫻坂46、3月8日にNEXZ、9日にNiziUと、計4日間にわたり豪華アーティストが出演。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとともに学生たちの“永遠に忘れられない、春の思い出づくり”を全力で応援すべく、DAY1となる2月15日には、今年の『ユニ春』のCMテーマソングに「10時の方角」が起用されたsumikaが初登場した。
SEが流れた時点で場内いっぱいにクラップが沸き立った歓迎ムードの中、「『ユニ春!ライブ』へようこそ、sumika、張り切って始めます!」と片岡健太(Vo、Gu)が口火を切れば、「Lovers」の多幸感溢れるバンドサウンドが動き出す!グレンチェックのセットアップに鮮やかな朱色のタートルネックニットを身をまとい、冒頭からハンドマイクでステージを横断しエネルギッシュにアピールした片岡も、「朝からすごい音だね」とその手拍子の大きさには思わず笑みを浮かべる。続く「フィクション」では、アコースティックギターを手にした片岡が「まだまだ飛ばしていきますよ~!」と宣言。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのシネマチックな空間で、その伸びやかな歌声を気持ち良さそうに響かせる。曲間で片岡が歌詞をもじって「さあ『ユニ春』始めましょうか!」と呼び掛けたのも粋な演出だ。
「今日のライブのために早起きしてくれた人も、全国各地から来てくれた人も、いっぱいいるんじゃないかな?ということは、まずはお目覚めしなきゃ、昨日から復活しなきゃね。そんな呪文をユニバでかけたいと思います!」なんて片岡にいざなわれたら、オーディエンスもアガらずにはいられない。無敵のアンセム「ふっかつのじゅもん」では、「俺たちらしくやっちゃおうぜUSJ!」と片岡もあおりにあおり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを巨大なライブハウスに変貌させるがごとく盛り上げる!
■3月5日発売のニューアルバム『Vermillion’s』から本邦初公開の新曲「Vermillion」を披露
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでライブをやって、そしてあなたが来てくれる。こんなに幸せなことはないよ。今日はありがたい機会をいただいたので、特別なことをやりたいと思っております。次の曲はゲストメンバーを入れてライブをしたいと思います!」と片岡が告げると、『セサミストリート』の人気キャラクターであるエルモ、クッキーモンスター、バート、アーニーがジョイン!まさにこの日、ここでしか見られないコラボレーションで、3月5日発売のニューアルバム『Vermillion’s』から本邦初公開の新曲「Vermillion」を披露。5人のサポートメンバーを加えた総勢8人編成で躍動感たっぷりに駆け抜けたあとは、「VINCENT」を。重さと華やかさの共存するどっしりしたビートに扇動され、ド迫力のシンガロングが巻き起こる!
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにお越しの皆さん、お手を拝借~!」という小川貴之(Key、Cho)のハイテンションなコールから再び沸きに沸いた「1.2.3..4.5.6」、荒井智之(Dr、Cho)の跳ねるリズムとシンクロするように広大なグラマシーパークにタオルが舞った「マイリッチサマーブルース」では、「すごいな…!」と片岡もつぶやく景色が目の前に広がる。その後も、大人の色香漂う「Traveling」でひとときのチルタイムを創出するなど、多彩なセットリストでパークを彩っていく。
■新しく始まる春を迎えるあなたの前で、ワクワクするしかないユニバーサル・スタジオ・ジャパンで、ライブができることに喜びを感じています
「誰が想像した、2月の野外のライブで大汗をかくって(笑)。みんなの熱気のおかげです、ありがとう!もともと、僕は春という季節があまり得意ではなくて。新生活シーズンに自分の意図にそぐわない形で、時間に押し出されるような感覚があって。せっかく仲良くなりかけたのに、打ち解け始めたのにと思う頃にだいたい春はやってきて、無情にもクラス替えがある、学校生活が終わる、社会に放り出される。新しいことが始まるより何かが終わってしまう悲しみのほうが大きくて…。そういう季節に僕は音楽を聴きます。音楽を作るとき、いつも春の自分に向けて歌ってしまう。だからこそ、新しく始まる春を迎えるあなたの前で、しかもそれがワクワクするしかないユニバーサル・スタジオ・ジャパンという場所で、ライブができることに喜びを感じています。学校とか会社とか家事とか育児とか、勝手にいろんなことが始まっていくような気がしますが、流され過ぎず一緒に戦っていけたらいいなと思っています。だからステージ上だけじゃなく、あなたの声も併せてsumikaだと思っています。声を貸してください!これは夢じゃない、現実。ここで聴いた声を絶対に忘れないからね」
この片岡のMCが今日のライブを、sumikaというバンドがなんたるかを、如実に表していた。そんな思いを乗せた音楽に心が動かないわけがない。見渡す限りが声を上げた「Starting Over」では圧倒的で感動的な光景を生み出し、「運命」では『ピーナッツ』のスヌーピー、チャーリー・ブラウン、ルーシーを迎え、紙吹雪が舞い散る美しい風景の下、みんなで手を振る最高のエンディング!そして片岡が、「なんてハッピーなんだろうか…sumikaでした、どうもありがとう!」とバンドを代表してあいさつし、舞台を降りる。
■sumikaが『ユニ春!ライブ 2025』の幕開けにふさわしい幸福な時間を届けてくれた
盛大なアンコールでは、「もうそろそろユニバで遊びたいと思っているんじゃない?(笑) あと一曲だけやっていいですか!」と片岡が投げ掛け、今年の『ユニ春』のCMテーマソングとなった「10時の方角」を晴れやかな表情でパフォーマンス。sumikaが『ユニ春!ライブ 2025』の幕開けにふさわしい幸福な時間を届けてくれた。
なお、今後の『ユニ春!ライブ 2025』は、3月8日にNEXZ、9日にNiziUが出演する。
TEXT BY 奥“ボウイ”昌史
PHOTO BY 渡邉一生
『ユニ春!ライブ 2025』2月15日(土)/sumika
<セットリスト>
01.Lovers
02.フィクション
03.ふっかつのじゅもん
04.Vermillion
05.VINCENT
06.1.2.3..4.5.6
07.マイリッチサマーブルース
08.Traveling
09.Starting Over
10.運命
[ENCORE]
11.10時の方角
リリース情報
2025.3.5 ON SALE
ALBUM『Vermillion’s』
sumika OFFICIAL SITE
https://www.sumika-official.com/
『ユニ春!ライブ 2025』
開催日時:2月15日(土)、16日(日)、3月8日(土)、9日(日)
開催場所:ユニバ―サル・スタジオ・ジャパン グラマシーパーク特設会場
開催時間:開場9:30 開演10:45(各日共通)
https://www.usj.co.jp/web/ja/jp/events/students/spring-2025/live