■「バスケ部の女子マネージャーが部員全員にクッキーを作ってくれた。ほかのみんなは丸いクッキーだったのに僕だけがハートでした」(吉野北人)
映画『遺書、公開。』の大ヒット記念舞台挨拶が2月13日に東京・丸の内ピカデリー 1で行われ、吉野北人(THE RAMPAGE)、志田彩良、堀未央奈、そして英勉監督が登壇した。
公開を迎えて約2週間。序列19位の池永柊夜を演じた主演の吉野は「自分で言うのもあれですが…想像以上に評判がよろしくてすごくホッとしています。コメントも悪い評価がいっさいなくていいことばかり。めちゃめちゃ嬉うれしいです」と大ヒットと大評判に喜色満面。THE RAMPAGEのメンバーも鑑賞してくれたそうで、「今では柊ちゃんと言われています。それくらいみんなが作品の余韻に浸ってくれている」と笑顔で報告した。
序列20位の人間観察が好きな一風変わった廿日市くるみ役の志田は「街中で『遺書、公開。』観ました! と声をかけてくださる方も多くて。廿日市はダークな役柄なのに、そうやって気軽に話しかけていただいてとてもうれしいです」と反響をダイレクトに実感。
序列1位の姫山椿役の堀も「家族が3回くらい観てくれていて、家のなかでも車のなかでもずっと『遺書、公開。』の話。テレビの横にポストカードを飾っていたりして、『遺書、公開』ファン家族になっています」と声を弾ませた。
英監督は主演の吉野について「会う前はTHE RAMPAGEと聞いたのでナカメ感(中目黒)があってゴリっとしているのかと思いきや、割りとマイルドだった。会話も微妙に続かないところとか若干の柴犬の可愛い感じがあって、それで作品全体を背負ってくれたので、いい座長だと思いました」と独特な表現で太鼓判。
「柴犬感」という表現にはキャスト陣も思い当たる節があるようで、志田が「初めてお会いした本読みの際にご挨拶したらクールに返されたので、あまり話しかけないほうがいいのかなと思ったら、撮影が始まると積極的にみんなに話しかけていて。あのときはクールに見えたけれど緊張していらしたのかなと。犬は犬でもなつかないワンちゃんのイメージです」と言うと、堀も「それメッチャわかります! なつかないですよね!? 犬じゃないのかな、猫なのかな…?」と妙に納得していた。
これに当の吉野は「確かにマイペースだし…僕は猫です!」と照れながら「顔合わせの本読みの際は滅茶苦茶緊張していました。周りの人たちの熱量と気迫にやられていました。あのときは本当に緊張していて…スイマセン!」とクールに見えたのはプレッシャーを感じていたからだと照れながら告白。志田は「吉野さんがそのときにずっと廿日市のことを“五日市”と呼んでいたので、その間違いを聞くたびに『あ、たぶんこの人は大丈夫な人だ』と思った」と明かして、吉野を笑わせた。
他方、志田と堀は撮影中に仲を深めたという。共演シーンは少なかったものの堀が食事に誘うなどアプローチをかけたそうで、志田が「クールで人と関わらない感じの方なのかと思ったら、『仲良くなりたい!』と食事に誘ってくれて。優しいお姉さんでした」と声を弾ませると、堀は「ギャップが良いですよね!?」と自画自賛しながら「(志田は)真面目過ぎて私の言うことも笑ってくれないと思ったけれど、ケタケタと笑ってくれて。気が合うと思いました」と、すっかり仲良しになったことを明かした。
この日のイベントでは、翌2月14日がバレンタインデーであることにちなんで、キャスト陣がバレンタインの思い出を披露。志田は小学生時代に小さなスプーンに入れて作った“平成女児チョコ”を配った思い出、堀は「手作りしたクッキーが柔らかすぎて袋の中の3枚のクッキーがひとつの球体になった。『あいつは何を配っているんだ?』となった」と思い出し笑い。
吉野はうれしかった思い出として「高校のときにチョコをいただいて、その大きさに驚きました。ワンホールのチョコレートケーキで。バレンタインにワンホールをもらうことはなかなかないので、その後もらった相手に会うのが気まずかった。でもおいしかった」と青春時代を回想した。
さらに吉野は恥ずかしかった思い出として「バスケ部の女子マネージャーが部員全員にクッキーを作ってくれた。ほかのみんなは丸いクッキーだったのに僕だけがハートでした」と自慢げに披露。すると堀は「うわうわうわ! そういう特別扱いを若いときから受けてきたんですね!? モテ男が!」と吉野を目の敵にして「私がそれを見たら割ってます! 甘えちゃダメだよ、と」と喝を入れた。
最後に主演の吉野は「公開から2週間が経ちましたが、たくさんの方々からいろいろな声をいただきました。いろいろな見方の出来る作品なので、まさに今の時代にピッタリな映画だと思います。2回でも3回でも4回でも観てもあきないと思いますし、いろいろな視点で観ていただけるはずです。たくさん観ていろいろなことを感じていただきたいです」とさらなる大ヒットに期待を寄せた。
映画情報
『遺書、公開。』
大ヒット公開中
出演:吉野北人 宮世琉弥 志田彩良
松井奏(IMP.) 高石あかり(「高」は、はしごだかが正式表記) 堀未央奈 忍成修吾
上村海成 川島鈴遥 荒井啓志 松本大輝 星乃夢奈 榊原有那 藤堂日向 菊地姫奈 大峰ユリホ
阿佐辰美 兼光ほのか 日高麻鈴(「高」は、はしごだかが正式表記) 大東立樹 金野美穂 鈴川紗由 浅野竣哉 青島心 楽駆
主題歌:THE RAMPAGE「Drown Out The Noise」
原作:陽東太郎『遺書、公開。』(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
監督:英勉
脚本:鈴木おさむ
配給:松竹
(C)2024 映画「遺書、公開。」製作委員会 (C)陽東太郎/SQUARE ENIX
映画『遺書、公開。』作品サイト
https://movies.shochiku.co.jp/ishokoukai-movie/
THE RAMPAGE OFFICIAL SITE
https://therampage-ldh.jp