■ステージではマイク・シノダのバースデーサプライズも!
2月11日、LINKIN PARK(リンキン・パーク)の7年ぶりの来日公演(再結成後初!)の初日が開催された。
さいたまスーパーアリーナのセンターステージへメンバーが登場した際に使用されたのは、日本の人気アニメーションの楽曲。登場したLINKIN PARK6人のメンバー、マイク・シノダ(Vo/MC/Gu/Key)、エミリー・アームストロング(Vo)、アレックス・フェダー(Gu/ サポート)、フェニックス(Ba)、ジョー・ハーン(DJ)、コリン・ブリテン(Dr)へのすさまじい声援が会場を包み込んだ。
最初に披露された「Somewhere I Belong」から会場のボルテージはマックスに。大声で歌う観客の声とそれに応えるように歌うエミリーが会場を熱くし、今が冬であることを忘れさせた。その後「Crawling」「New Divide」の2曲を終え、初のMCを挟んだマイクは、「ありがとうございます」と日本語でお礼。会場に「I love you」と観客へメッセージを送った。
4曲目には再結成後初めてリリースされた最新アルバム『From Zero』から「The Emptiness Machine」。圧巻の音圧で繰り広げられるこの曲は、まさに新生Linkin Parkを象徴し、あらたな章を作り上げていくという決意のようなものさえバンドから伺えた。
そこからも怒涛の人曲を披露していき、間には個々のメンバーのソロステージも。バンドメンバー全員が主役でステージを創り上げている、と実感させるような展開となっていた。さらにマイク・シノダのプロジェクト、Fort Minor(フォート・マイナー)の「When They Come for Me」と「Remember the Name」の2楽曲が特別アレンジされ、マッシュアップ形式で披露された際の観客の興奮は、大きな声援となって会場を包み込んだ。
そして会場が突然明るくなり、“ハッピー・バースデー・トゥー・ユー”と歌うエミリーとともにケーキが登場。そう、この日はメンバーのマイク・シノダの誕生日なのであった。さらに2月8日はフェニックス(デイヴ)の誕生日でもあり、会場の観客たちとともにふたりの誕生日をお祝いした。
その後は通常のパフォーマンスに戻り、最新アルバムでもかなりスクリーム/シャウトが響く楽曲「Casualty」では会場が一気に盛り上がり、バンドの演奏にも熱が入った。そのまま「One Step Closer」へとパフォーマンスは進み、楽曲終了時にはメンバーがフリーズをして楽曲を締めくくった。パフォーマンスを繋ぐ映像では何かがひび割れたようなものが映し出され、ダークな世界へと引き込まれたまま、次の楽曲「Lost」へ。そして、しっとりとした楽曲の「Good Things Go」と続き「What I‘ve Done」を披露してコンサートは終盤を迎えた。
ここで流れた映像のテーマは<Kintsugi>(金継ぎ)となっている。金継ぎとは、日本の伝統工芸であり、欠けたり割れたりした食器などを漆と金粉によって修復することで、金色の継ぎ目が模様のように入った「この世にひとつしかないあらたな食器」が生まれるという文化だ。日本の伝統芸能をまるで自分たちのバンド人生に投影するかのような演出に、日本へのリスペクト、さらにバンドとして新しいスタートを切ったことを知らせた。
映像が流れたあとには、「Numb」と「Numb/Encore」のマッシュアップバージョンを披露。青いレーザーの光が印象的で、観客に「歌って!」とマイクが声をかけ、会場が大合唱でひとつになった。「In the End」ではマイクとエミリーがアリーナ席に飛び込み、観客の至近距離でパフォーマンス。そのあとも怒涛のヒット曲ラッシュは続き、「Faint」の演奏で本編を終了させた。
アンコールでも大満足の4曲を披露。「Papercut」「A Place for My Head」、最新アルバム『From Zero』より、王冠を被ることの代償を謳う「Heavy is the Crown」をメンバーが感情を込めて披露し、「Bleed It Out」で幕を閉じた。
2月12日には、2夜限りの来日公演の2日目を開催。チケットは若干数を受付中とのことだ(※2月12日11時現在)。
<2025年2月11日(火・祝)さいたまスーパーアリーナ公演 セットリスト>
1. Somewhere I Belong
2. Crawling
3. New Divide
4. The Emptiness Machine
5. The Catalyst
6. Burn It Down
7. Over Each Other
8. Waiting for the End
9. Castle of Glass
10. Two Faced
11. Joe Solo
12. Mike Solo: When They Come for Me/Remember the Name
13. Casualty
14. One Step Closer
15. Lost
16. Good Things Go
17. What I’ve Done
18. Overflow
19. Numb + “Numb Encore”
20. In the End
21. Faint
<アンコール>
22. Papercut
23. A Place for My Head
24. Heavy is the Crown
25. Bleed It Out
PHOTO BY Teppei Kishida
リリース情報
2024.11.15 ON SALE
ALBUM『FROM ZERO』
チケットの詳細はこちら
https://www.hipjpn.co.jp/live/linkinpark2025/#ticket
リンキン・パーク OFFICIAL SITE
https://www.linkinpark.com/
https://wmg.jp/linkin_park/