■「皆さんがいてくれたから、僕たちはこのステージに立つことができています」(BUDDiiS・FUMINORI)
BUDDiiSが、12月29日にさいたまスーパーアリーナにて『BUDDiiS vol.09 – MiiRAI -』を開催した。
グループ史上最大規模となるワンマンライブは、過去から見た未来である“今”のBUDDiiSの可能性や進化をさまざまな角度から見せつつ、この先の“未来”を語るものに。BUDDiiSの夢=未来を綴った書物を巡る映像も随所に盛り込みつつ、メンバーシャッフルやカバー曲披露でもバディ(BUDDiiSファンの呼称)のド肝を抜き、アンコールでは春の全国ツアーと、秋の東西アリーナツアーも発表。2025年の結成5周年に向けて、鮮烈な光を放ってみせた。
開演時刻となって流れ始めたオープニング映像の中では、大きな時計盤の下で最年少のFUMIYAから順に、1冊の書物を次々に手渡していくメンバーの姿が。最後に最年長のFUMINORIにたどり着くと、ステージの階段上に10人のシルエットが逆光で映し出され、本公演のテーマ曲として作られた新曲「LIGHTS」でBUDDiiS史上最大となるライブの幕は開いた。タイトルを表すように、レーザーの光がステージから放たれる軽快なダンスナンバーを迎えるのは、客席を埋め尽くしたカラフルなペンライトの光たち。そして10人全員がマイクを握り、間奏のダンスでは見事な足さばきを見せながら、今、目の前に存在する“眩しい世界”への想いを歌い上げていく。曲の歌詞を借りるならば、頑張った分だけ報われるかは分からないし、描いていた通りの未来とは違うかもしれない。けれど、今、目の前にあるまばゆい景色こそが、この10人で掴んだ輝かしい“MiiRAI”なのだ。
以降も、近未来風のお城をバックモニターに映し出した「JUBiiLEE」に、「今日は最高に幸せな日にしていきましょう!」とつないだ「Brightness」と、タイトルからして眩しい光や輝きを表す楽曲で、BUDDiiSならではの幸福で心躍る空間を作り上げていく。KEVINやSHOOT、SHOWらの抜けのいいボーカルに、MORRIEのエモーショナルな歌声が熱を加え、FUMINORIやFUMIYA、SEIYAがフックの利いたラップを聞かせていくが、ダンサーのTAKUYA、YUMA、HARUKIも加わり、とにかく全員で歌割を担当するのが今のBUDDiiSのスタイル。アリーナ客席を突っ切る花道を進み、10人全員でセンターステージへと向かう姿の威風堂々ぶりも「Brightness」の歌詞を借りるなら、そんな“みんな違って みんないいよね”のポリシーを実行した結果なのだろう。そのまま10人で円になり、振りつけをアップデートした「ALIEN BOY」を360度のオーディエンスに囲まれて披露して、グループとしての確かな成長ぶりを示してくれたのも嬉しい。
ワンマンは9月の日本武道館公演以来ということで、その間に30歳の誕生日を迎えたリーダー・FUMINORIをKEVINが祝う場面も。“キセキの30歳”と称し、写真集も発売したばかりのFUMINORIは、誰も体調を崩さずライブ当日を迎えられたことを喜んで「次も新曲持ってきました。超絶可愛い曲になってるんで!」と完全未発表の新曲「LÖVE ME」(「O」は、ウムラウトありが正式表記)をサプライズ披露。ハートが飛び交う巨大LEDモニターを前に、抑えられない“こんなに好きなのに”という想いを、かわいい振りつけと切ないリリックでアピールしていく。ちなみに、この曲は作詞をSHOOT、振りつけをFUMIYAとBUDDiiSの弟組が担当したとのこと。リリースの暁には、そこにも注目してほしい。続く「Magic」ではラッパー陣を含めた全員がメロディを歌い、Bメロで絶妙なラインをたどるSHOWのボーカルが客席を蕩かせれば、SEIYAが愛を告げる英文ウィスパーにも黄色い歓声が。最後はFUMINORIが“It’s like Magic”と締め括り、舞う花びらを背にピタリとそろったシンクロダンスで、バディたちを文字通り“魔法のように”魅了していった。
ここで、少年が夢を書き綴った本に“自分たちの夢のステージを作る!”“世界中の仲間に会いに行く”など、こっそりページを描き足していく10人の映像が流れ、センターステージにはKEVIN、MORRIE、SHOOTだけが登場してバラード「her+art」を歌唱。そこにメインステージの上段からSHOWが駆け出して、別れを経ても消えることのない狂おしい想いを、全身を使ったコンテンポラリーダンスで表現していく。そして全員が集まって円を作ると、その中心でボーカル3人を乗せたドーナツ型ステージがリフトアップ。彼らを囲むペンライトの光に「最高の景色をありがとうございます。みなさんが僕たちの光です!」とFUMINORIが告げてからの「SUNSHINE」では、エモーションが滲む歌声で聞く者の胸を打ったSHOOTを筆頭に、全員で歌いつなぎながら全方位のバディに手を振っていく。そこでステージは再びリフトアップし、さらには回転しながらリフトダウン。高さを変えることで、スタンド席のすみずみにまで視線を投げかけていくことが可能になり、ふたつのバラードをより深くバディの心に届けていった。
そこからひとりステージに立つSHOOTを中心点として、9人が円型になってステージに横たわるという、印象的なフォーメーションからお披露目されたのが、カンテレ・フジテレビ系全国ネットで2025年1月から放送されるドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』の主題歌「Iris」。スモークが流れるなか、ドラマを感じさせるシアトリカルな動きと、トーンの高い薄絹のように繊細なボーカルで、幻想的な世界を展開していった。FUMINORIいわく「ドラマ主題歌ということで、ひとつの作品として作った」という、BUDDiiSとしては画期的な楽曲に続いては、MORRIEがカメラを挑発しながらセンターステージのさらに先へと進んで、アリーナ最後方に作られたサブステージへ。そして「Instinctive Love」のエキゾチックなトラックに合わせ、艶めかしく腰を揺らして挑発的な振りつけで躍動する10匹の“愛のケダモノ”が、バディたちを悩殺していく。こんな世界観強めの楽曲で、グッと場内の空気を変えられるようになったのも、結成からの4年間しっかり研鑽を積み重ねた今だからこそだろう。
だが「ここからは俺たちBUDDiiSのスペシャルメドレーでブチ上がっていきたいと思います。さいたま行けるか!?」(FUMINORI)と一斉に花道に飛び出してからは、一気にバディたちを熱く煽動していく。SEIYAが容赦なくラップで斬りつける「Koi to me」に、SHOWのダークなボーカルに客席中のペンライトが大揺れする「Mr. FREAK OUT」と続いてからは、デンジャラスなダンストラックも展開。巧みな足技を用いながらタフなダンスをピタリとそろえる10人のまわりを噴き出す火花のスパークラーが彩るというスペクタクルな画でバディのテンションを上げ、さらに「そんなんでイケんのかよ!?」とSHOOTが煽ってファイヤーボールが打ち上がる「BEAST2」へとなだれ込む展開は、心だけでなく物理的にも灼熱だ。しかし熱くさせっぱなしではなく、その熱を軽やかな「Beautiful」に夏曲の「Glow Gold」が、キュートに心地よく冷ましていくのがBUDDiiSらしい。
アリーナに十字型の花道とセンターステージ、いちばん後ろにはサブステージなど、会場が広いからこそしっかりステージを作ったとMCでは説明し、FUMIYAも「結構みんなの近くに行けたんじゃないですか」と満足げ。TAKUYAは「メチャメチャ熱いですね! 1曲目の「LIGHTS」も結構キャッチーで楽しくないですか?」と客席に問いかけた。そして今回のライブが、次のライブ会場をダーツで決める『BUDDiiS ダーツの旅iiS』の一環であることにも触れ、なんと『ダーツの旅iiS』で恒例となりつつあるメンバーシャッフルも実施。冒頭、FUMIYAの代わりにFUMINORIが獰猛なラップを放ち、歌いだしからKEVINパートのTAKUYA、MORRIEパートのYUMAとダンサーふたりの歌声に場内のテンションは爆上がる。HARUKIがSHOWパートのメロをハイトーンで歌えば場内からは“かわいい!”の声が湧き、YUMAの代わりにSHOOTが吐息を漏らすと客席から悲鳴が。1番の終わりではTAKUYAパートの“Oh Yeah”をFUMIYAがニヤリと放ち、2番に入るとSHOWはSEIYAの高速ラップを軽々とこなしていく。また、KEVINはHARUKIのポジションに入り、忖度ナシのガチダーツの結果、MORRIEが弟・SHOOTのパートを当てたのも胸アツだろう。サビでは“mera mera”というリリックに合わせ、特効のド派手な炎まで。「HONEY」という楽曲がもともと持つラテンなエモーションを、シャッフルという特別なスパイスと共に倍増させ、最後はFUMINORI役のSEIYAが艶っぽい吐息を聞かせて熱狂の数分間を締め括る。
そんなスペシャルなセクシーを味あわせて、続けざまにまったく種類の異なるラブリーな熱狂を場内に生みだしたのが、同じ事務所に所属する超♡ときめき宣伝部のヒット曲「最上級にかわいいの!」のカバーだ。ド頭からFUMINORIとSEIYAが“これが乙女の逆襲だ!”とポーズを決めれば、後のMCで「地響きしてなかった?」とKEVINが言うほどの歓声があがり、メンバーが “かわいい!”と歌えば客席からも“かわいい!”の声が返る。また、KEVINが「ひよりんさん(吉川ひより)を宿して! マジで動画たくさん観ました」と言ったように、メンバーのなりきりぶりはかなりのもので、2番ではFUMIYAが可愛い声で歌いながらSHOOTに“ヨシヨシ”する場面も。サビでは全員でドールのように揺れる、おなじみのかわいいダンスを披露して、バディに“ときめき”を宣伝しまくってみせた。超♡ときめき宣伝部の楽曲をBUDDiiSがライブでカバーするのは2022年の横浜武道館ライブに続いて2度目だが、前回と同様に今回も同じ会場で前日に超♡ときめき宣伝部がライブをしていたことから「どうかやらせてください!」と頼み込んだとのこと。快くOKを出した“とき宣”にバディとしては感謝せざるを得ないだろう。
そして“BUDDiiS My Dream”と表紙に書かれた本に、それぞれが自分の夢を描き込んでいくムービーが。「誰も見たことのないステージを作り上げる」(FUMIYA)、「ステージで輝き続けて歌を届けたい」(SHOW)、「最高のパフォーマンスをして世界中にバディを作る」(HARUKI)、「100年後にも残るメロディーを世界に届ける」(KEVIN)、「エンターテイナーとして大成する」(SEIYA)、「表現者として全てを極める」(TAKUYA)、「大好きなバディが笑顔でいれるように一緒にまた明日を作る」(FUMINORI)、「東京ドームに立ってバディと親に恩返しする」(MORRIE)、「全てのバディを幸せするアーティストになる」(YUMA)、「役者としてもアーティストとしても世界を魅了する人間になる」(SHOOT)と書き込み終え、それぞれの夢に向かって奮闘する姿が映し出されると、なんと再登場した10人は6台のトロッコに分乗して「WE HIGH」でアリーナ席の通路へと出航。「上まで見えてるよ!」とスタンド席にも大きく手を振り、さらにベルの音が入ったウィンターバージョンの「R4U」を贈りながらアリーナの最後方へと集合する。そこでサブステージに降りて花道を渡り、センターステージから「YO HO」を元気いっぱいにパフォーマンス。続いて「この曲でもっと会場をひとつにしていきましょう!」(FUMINORI)と「LOUD」で拳をあげ、ラウドな声をバディとともにあげていく。最後は「To The Top」で花道の左右端から再びゴンドラに乗り、メインステージへ。声を張り上げるMORRIEの渾身の歌唱には、曲名通り“頂点を目指す”という野望が滲んで、聞く者の心を震わせた。ゴンドラと大掛かりな花道を活用して客席の間近へと迫る演出に、FUMIYAは「全員と目が合った」と主張。それを受けて、FUMINORIは「ってことは…どこも神席じゃん!」と、ライブでおなじみのアピールをしてバディを沸かせた。
MCではシャッフルの話題となり、HARUKIから「SHOWくんにスキップや裏声、いろんなノウハウを教えてもらいました」という裏話も。また、TAKUYAは歌割の多いKEVINのパートに決まって「いちばん緊張した」とのことで、MORRIE役のYUMAに「俺たち、大丈夫かな?」とライブ前に聞いたところ「大丈夫だって、俺らイケメンだよ?」と返ってきたと、驚きの暴露をしてくれた(笑)。そこからのラストスパートでは、KEVINとMORRIE、SHOOTを軸に美しいハーモニーでバディへの“大好き”を伝える「OZ」に、爽快なトラックにリズミカルなラップを乗せて“ねぇ、バディ?”と呼びかける「Utopia」(「U」は、ウムラウトありが正式表記)を連投。愛らしさとメッセージ性を備えた2曲で、ひたすらにバディへの感謝と愛を伝えていく。そして2024年を振り返り「良かったこと、嫌だったことたくさんあったと思います。でも、今日は僕たちBUDDiiSのライブです。幸せな気持ちで帰んなきゃ、笑顔で終わらせなきゃ意味がないんで、みんなの今の気持ち、全部僕たちにぶつけてください。俺らが全力で受け止めるんで!」とFUMINORIが伝え、センターステージで始まったラストソングは、デビュー曲の「CLICK ME」。「みんなが僕たちを好きって気持ち、誰にも取られたくないんで」というFUMINORIの言葉に、場内には歓声と“CLICK ME!”の大合唱が湧く。メンバーも左右の花道へと飛び出し、バディたちと目を見交わしてセンターに戻れば銀テープが飛び出し、火花のスパークラーが噴き出してステージが回転。大規模会場ならではの仕掛けをてんこ盛りにして、360度すべてのバディにBUDDiiSの360度すべてを見せようという演出は、歌詞に書かれている通り“君の心を誰にも取られたくない”という彼らの思いの表れであり、バディに対する愛の証なのだろう。
夢を綴った本を開き、溢れ出るイメージに10人が笑顔を浮かべるエンディングムービーで『MiiRAI』の物語は終幕。だが、まだまだライブは終わらない。アンコールの扉が開いて「BUD」が始まると「この曲が来たってことは、サビ、何するかわかってますよね?」というFUMINORIの期待に応え、サビでは一斉に“Go Go! バディGo!!”のコールが湧いてペンライトが振り上がる。さらに電話のベルが鳴っての「The One」では、FUMIYAが「愛してるよ、バディ!」と叫び、メンバーが日替わりで務める間奏の告白ターンを、この日は曲を作ったKEVINが担当。「もしもしKEVINです! 今日はたくさん人がいるけど、あなたに届けたい! 聞いてね…かわいいだけじゃダメですか?」と小首を傾げて、「それはダメですね」「ダメに決まってんだろ!」とメンバーにお叱りを喰らっていた(笑)。そんな遠慮のない空気感も、彼らの良いところである。
徹夜でデコレーションしたというTシャツを着たMORRIEは「単刀直入に言いますと、マジで最高でした! 本当に『MiiRAI』って言う通り、僕らにはもっともっと良い未来が待ってると思うんで…ドーム行くぞ!」と気勢をあげる。SEIYAも「ホントもう一瞬でしたね! 体感3秒くらいでした」と真面目に伝え、「これからも真っすぐ自分の言葉を伝えていこうと思うので」とマイクを通さず生声で「バディ愛してるよ!」と叫んで拍手を受けた。「2024年最後のライブを10人で怪我なく病気なく、さいたまスーパーアリーナという夢の舞台に立てたことを光栄に思います」と告げたHARUKIは「来年も最高の1年になるように抱負を漢字一文字で考えてきました」と、出発進行の“進”を提示。TAKUYAは、好きなものを追いかける過程で巡り会えて人々に支えてもらってきたこと、そのおかげで今、ここに立てていることを伝え、「その幸せな時間を1秒でも長くみんなと一緒に過ごしていきたいので、これからも10人で頑張っていく」と決意表明する。
また日本武道館からライブが無かったことに着目したメンバーも。「僕は舞台に立っていること=生きてるという感覚に近いので、ライブしてないと自分は本当にダメ」というSHOWは、「今日みんなと会えて、笑顔が見れて、足りなかったものを補えて心が満たされております。本当に今日は幸せでした!」と頭を下げた。KEVINも「日本武道館から3ヵ月ちょっとがすごく長かった」と言いつつ「こんなにたくさん集まってくれて、一人ひとりの人生に関われてることが本当に幸せで。日本武道館の思い出を、また大きなものとしてたまアリに継げたのかなって思っています。今年は音楽としても人としても成長できた年だったので、来年はもっと輝けるように頑張ります」と笑顔を見せる。FUMIYAは「僕の中でライブって、みんなと会えなかった時間も凝縮するもの。お互いがここまで頑張って生きてきたこと、準備してきたことを発表し合う感覚がある」と持論を述べ、「席とか配信だとか関係なくて、そこにいるあなたが来てくれること、見てくれることを僕らは望んでいるので、これからも一緒に楽しいことをしていけたら嬉しいです」と熱く語った。また、YUMAは「この3ヵ月会えなくて、遠距離恋愛してる気分…にはなってないんですけど(笑)、会いたい気持ちはいっぱいでした。俺たちのライブが少しでもみんなの元気になっていたら嬉しいので、これからも成長した姿を見せていきたい」とピースを決める。
「最初は自信なかったですけど、こんなにたくさんの人の前で堂々とステージに立って歌えてるのが、自分でも誇らしいなぁと思えているのに成長を感じて。すごく幸せ者だなと思ってます」と話したSHOOTは、「みんなが僕たちの夢を応援してくださるように、僕たちもみんなの夢が叶うのがうれしい。なので、お互いに夢を応援しつつ、たくさんいろんなところに行けたら。これからもよろしくおねがいします!」と声をあげ、「マジで2025年もかますんで!」と断言してみせる。最後にFUMINORIは「ダンス&ボーカルグループも、音楽をやってる方たちもたくさんいると思うんですけど、みんなの中にBUDDiiSという存在があるということに感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんがいてくれたから、僕たちはこのステージに立つことができています」と、改めてバディに感謝。「本当に出会ってくれてありがとう、生まれて来てくれてありがとう、今日まで生きててくれてありがとう。また明日は絶対に俺たちが作るので、誰かに否定されても、もし明日がダメかもって思ったときも、いつだって近くにいるので安心してください。そして、お互い支え合って、これからも一緒に素敵な未来を作っていけたらいいなと思っております」と、優しい言葉をくれた。
そうして会場中が温かな空気に包まれたところで「BUDDiiSがさいたまスーパーアリーナまで来て、お知らせを持ってこないなんてことないですよ!」(FUMINORI)とおなじみの煽りから、2025年の9月20日・21日に5周年ライブを横浜アリーナで開催することを発表。また、後日情報解禁となる関西でのアリーナ公演も予定しているということで、BUDDiiS史上最大規模となる東西アリーナツアーの決定に、バディたちは歓喜の悲鳴をあげる。だが、9ヵ月先は遠いということで、2022年のZeppツアー『JOURNiiY』と同じ場所+αを巡る原点回帰的ツアー『BUDDiiS Tour 2025 – JOURNiiYII』を4月から開催することも告知。北海道を皮切りに名古屋、横浜、福岡、大阪、東京、仙台と回る7都市14公演で、なんとファイナルは6月1日の台北・Zepp New Taipeiになる。BUDDiiS初の海外公演に、客席からは“ええーっ!?”と驚きの声が湧き、FUMIYAは「めっちゃ会えるじゃん! 全然寂しくない!」と大喜び。FUMINORIも「このツアーを経て、しっかり9月の5周年にみんなで向かっていければ」と意気込みを語った。
最後はメンバー全員でステージの階段上に座り、久しぶりに「Brighter」を披露。クラップとハンドサイン、そして大きなハンドウェーブでバディたちと心を重ね、2番からは立ち上がって“未来へ続く僕たちの道”について静かに、けれど熱く歌い上げる。歌詞の中には“重なり合ういくつもの光”というワードも。「LIGHTS(=光)」で始まったライブが「Brighter(=より輝く)」という決意で締め括られる流れは美しく、さらに「みんなとだったらどこまででも行けると思ってますし、みんながいると僕たちは強くなれるので、これからも一緒に未来を作っていきましょう」と、FUMINORIは言葉でも約束してくれた。
2020年の結成から4年でアリーナワンマンまでたどり着いたBUDDiiS。触れた人々を必ず笑顔にして帰す彼らの世界観には、今、様々な彩りが加わり、それぞれの夢を携えて、さらに広がりと深みを増している。5周年を迎える2025年も東西アリーナツアーに初の海外公演と、すでに初の試みが目白押し。より輝かしい“MiiRAI”へと向かう、10人の夢の道のりは、まだまだ続いていく。
PHOTO BY 米山三郎 / 笹森健一
TEXT BY 清水素子
<セットリスト>
M1:LIGHTS
M2:JUBiiLEE
M4:ALIEN BOY
M5:LOVE ME
M6:Magic
M7:her+art
M8:SUNSHINE
M9:Iris
M10:Instinctive Love
M11:- MiiRAI – Special Medley
(Koi to me / Mr.Freak Out / BEAST2 / Beautiful / Glow Gold )
M12:HONEY
M13:最上級にかわいいの!
M14:WE HIGH
M15:R4U ~winter ver.~
M16:YO HO
M17:LOUD
M18:To The Top
M19:OZ
M20:Utopia
M21:CLICK ME
En1:BUD
En2:The One
En3:Brighter
BUDDiiS OFFICIAL SITE
https://buddiis.com