■「BRIIZEのおかげで幸せな日をひとつ作れた気がして良かったです」(ウォンビン)
RIIZEが自身初の日本ツアー『2024 RIIZE FAN-CON ‘RIIZING DAY’ JAPAN HALL TOUR』を、7月30日に神奈川 パシフィコ横浜 国立大ホールよりスタートさせた。
2023年9月に韓国でデビューをしたRIIZEは、2024年5月に東京・国立代々木競技場第一体育館で自身初の日本単独公演を開催。その会場でメンバー自ら発表した今回のツアーは、神奈川を皮切りに8月27日の愛知まで、約1ヵ月で全国9都市を巡り15公演行われる。9月5日にThe 1st Japan SINGLE「Lucky」にて待望の日本デビューを果たす彼らにとっては、最初の日本ツアーであり、デビュー前最後の貴重なツアーとなる。
ステージ背面を覆うビジョンにオープニング映像が映し出され、その後ろからショウタロウ、ウンソク、ソンチャン、ウォンビン、ソヒ、アントンが登場。RIIZEのグループカラーであるオレンジ色に光るペンライトを手にしたBRIIZE(ファンの愛称)から大歓声があがり、ライブは「Siren」で幕を開けた。ホール会場だけにメンバーの姿を至近距離で確認することができ、指先、足先まで揃える細かな振りや、ダイナミックに移動しながら形成されるフォーメーションなど、臨場感が半端ない。BRIIZEたちは目の前のメンバーに歓喜しながらも、曲に合わせて掛け声を上げ、一気に会場のボルテージを上昇させた。
いったん、ステージ裏に戻ったあと、BRIIZEからの「RIIZE!」という声に呼ばれて現れたメンバーたち。「こんばんは! RIIZEです」と声を揃えて挨拶したあと、それぞれにコメントしていく。ソンチャンは「初めての日本ツアーをショウタロウさんの故郷でやれることになってうれしいです」とにっこり。ショウタロウは「ただいま!」と叫び、BRIIZEから特大の「おかえり!」をもらうと、「故郷、横浜でライブができてうれしく思うんですけど、実は、横浜で生まれて、育ちは座間」と告白。またウォンビンは「1ヵ月間、日本にいるから楽しく遊ぼう!」と、ツアー期間中は日本に滞在することも報告。ソヒも「1ヵ月間、皆さんと一緒に過ごすと考えると、もうすでにドキドキしています」と昂る気持ちを伝えた。
ここからはトーク&ゲームコーナーを行い、BRIIZEたちとの楽しい時間を過ごす。会場を訪れたBRIIZEからの質問に答える場面では、公演をするなら大きな会場、小さな会場のどちらがいい? という究極の問いも。ショウタロウは「ゆくゆくは大きな会場でしたいと思うんですけど、僕としては近くでファンの皆さんと会うのもすごくうれしいなと思います」と回答。アントンは「大きな会場だと皆さんの歓声が大きいですよね。今日のような会場だと皆さんの顔が良く見えますよね。だから、今日はここがいちばんいいと思います」とBRIIZEを喜ばせる。今後、公演ごとに様々なメンバーの一面が垣間見られそうな予感のするコーナーとなっていた。
和やかなトーク&ゲームパートから、後半は待望のライブコーナへ。まずは日本語の楽曲を続けて披露していく。ウンソクが「日本で初めてドラマの主題歌になった曲」と紹介したThe 1st Japan SINGLE「Lucky」収録の「Same Key」は、ミディアムテンポの爽やかなメロディのラブソングで、メンバーはステージ前方に並んで手を振りながら歌唱。サビでは全員のユニゾンでの美しい歌声も聴かせ、ダンスパフォーマンスに定評のあるRIIZEだが、歌の実力も十分であることを証明する。ソヒ、ウォンビンの透明感のあるフェイクが、楽曲にさらなる彩りも加え“もし違う人生を生きたとしても、必ず君に出逢って君に恋をする”という歌詞のメッセージをしっかりと届けた。
さらに、「Lucky」収録の「Be My Next」もパフォーマンス。公演前日の7月29日から音源の先行配信は始まっていたものの、振付ありのバージョンはこの日が初お披露目。好きが溢れてしまう恋する気持ちを歌ったポップソングで、軽やかなリズムが心地よく、BRIIZEたちも体を揺らす。サビでは、“XOXOX~”というフレーズに合わせた印象的な手の振付もあり、一緒に踊ってみたくなるような楽曲だ。のちのMCで音源に入っている「マジで?」というセリフのようなやり取りは、ショウタロウとソンチャンで録音したことを明かしていたが、ライブならではの「マジで?」でも聴きどころとなりそうだ。
映像を挟んで、メンバーは衣装をジーンズに白シャツというスタイルにチェンジ。ここからは、デビューから1年足らずとは思えない、多彩な表現力と安定した技術力も見せていく。時折垣間見れるセクシーな動きや表情に、曲中にもかかわらずBRIIZEから歓声が漏れた曲や、アレンジしてダンスブレイクを挟み、チームとしても個々としても高いダンススキルを誇示した曲、体力的にきつくなる後半に圧巻のダンスパフォーマンスを見せ、ポテンシャルの高さを裏付けた曲など、楽曲ごとに驚きや感動を与えた。
また「Same Key」「Be My Next」に続き、日本デビュー曲となる「Lucky」と5月の代々木公演時には未発表の新曲だった「Boom Boom Bass」も初披露。「Lucky」では、ウォンビンが歌詞の「四つ葉にしたClover」を模した、指をWピースにした振付をレクチャー。「Lucky」というタイトルどおり、聴いているだけで気分が上がるような明るいナンバーを、RIIZEとBRIIZEは共に楽しみながら歌い踊った。「Boom Boom Bass」は、今回が日本初披露とは思えないほど、BRIIZEの掛け声がぴったりと揃っていて、RIIZEとBRIIZEの絆の深さも見せつけた。
公演中、「BRIIZEが一緒に歌ってくれるのがうれしい」と何度も伝えていたメンバーたち。アンコールでは、BRIIZEと共に歌えるナンバーでさらなる一体感を生み出した。MCではメンバーそれぞれにこの日の感想と、BRIIZEへの感謝を述べる。ウンソクは「横浜からスタートした日本ツアーを楽しみながらやっていきます」と約束。ウォンビンは「BRIIZEのおかげで幸せな日をひとつ作れた気がして良かったです」と笑顔を見せる。ショウタロウは公演に関わったスタッフへの感謝も伝えつつ「BRIIZEもスタッフさんもこれから1ヵ月間、よろしくお願いします!」と改めて挨拶し、日本ツアーの初日を無事に終えた。
MCでも触れていたように、RIIZEはこれから約1ヶ月間、日本に滞在し、ツアーを行ないながらテレビの歌番組や、イベントへの出演を予定している。今年の夏は、RIIZEとBRIIZEにとっていくつもの素敵な思い出ができそうだ。
PHOTO BY 田中聖太郎、河村美貴(田中聖太郎写真事務所)
RIIZE OFFICIAL SITE
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