■日向坂46、BOYNEXTDOOR、三浦大知、今市隆二らが豪華競演!
都市フェス『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2024 -Best Music & Market- supported by TimeTree』が7月13日・14日・15日の3日間、国立代々木競技場第一体育館と、代々木公園イベント広場・ケヤキ並木で開催された。本稿では13日と14日の公演のオフィシャルレポートを掲載する。
【7月13日ライブレポート】
■NOA
3日間のトップバッターを飾るのは、NOA。「What’s Up! J-WAVE! 今日は楽しんでいきましょうね」と軽快な挨拶を投げかると彼の代表曲である「TAXI」からライブはスタート。R&B、ダンスミュージック、ヒップホップ、様々なジャンルを横断するNOAのパフォーマンスに魅了されるオーディエンス。「2ndアルバム『Primary Colors』の中から初披露します」とスタートした「gimme」では、スウィートな歌唱とスキルフルなダンスで会場の雰囲気を掌握。洗練されたパフォーマンスで確実に会場をNOA色に染め上げると、「夏の曲で皆さんと踊りたい」と会場にいる全員に「Paradise」のダンスをレクチャー。オーディエンスとともに幸せそうにパフォーマンスするNOAの姿が印象的なステージ。「皆さんと夏の思い出が作れて幸せでした」と「COLORS」でライブを締め括った。トップバッターの役目を見事に果たし、バトンを繋いだのだった。
■超特急
次に登場したのは、メインダンサー&バックボーカルグループとして唯一無二の存在感を放つ、超特急。「超えてアバンチュール」からステージをキックオフすると、オーディエンスを一気に超特急のフィールドへと誘う。コミカルでそれでいてクールで圧倒的なパフォーマンスを続けて連投すると、会場の熱気は上昇。「SAY NO」の「J-WAVE」「超特急」コールで会場の一体感をさらに高めると、MCでは出演アーティストのファンネームに触れ、オーディエンスとともに声を出す一幕も。「Four Seasons」から連続でクールな超特急を3連投すると、ハルのコミカルなコール&レスポンス、アロハのダンスレクチャーを挟み、「My Buddy」へ移行し、会場のボルテージは最高潮。「ラストスパートです!」とスタートした、「ジュブナイラー」、コール&レスポンスと腕をクロスさせる×ダンスで盛り上がった「Burn!」までの全9曲。圧倒的なパフォーマンスで会場に集まった8号車を魅了し続けていた。
■OWV
初日も折り返し地点。次にステージに姿を表したのは、2年連続の出演となるOWV。「SLEEPLESS TOWN」から幕を開けたパフォーマンス。スキルの高いダンスと歌唱。そんな4人の姿にオーディエンスはペンライトを振りながら呼応する。佐野文哉のひと言から突如スタートした“たけのこニョッキ”。会場に「1ニョッキ、2ニョッキ」と声が飛び交う、不思議な空間。しかし、この“たけのこニョッキ”が会場をひとつにする。高まる一体感。「PARTY」での大きな歓声、「Summer Days」では、ペンライトやタオルを振り回す、オーディエンス。OWVがこの日いちばんの一体感を会場にもたらしている。そんなオーディエンスの姿に笑みを浮かべながらパフォーマンスする4人。先日リリースしたばかりの新曲「LOVE BANDITZ」では、「LOVE BANDITZ!」の大合唱を巻き起こるなど、終始オーディエンスはOWVの奏でる音楽とスキルフルなダンスに魅了され続けていた。
■日向坂46
ステージ袖から聞こえる恒例の掛け声。その声に反応して、おひさまたちは大きな歓声を上げる。次にステージに姿を表すのは、もちろん日向坂46だ。「Overture」が会場に流れ始めると、「オイ! オイ!」とコールがスタート。人気曲「ドレミソラシド」から、ライブがスタートすると、会場のボルテージはすでに最高潮。先ほどまでのライブとは雰囲気が異なる、コールの応酬。そんな雰囲気におひさま以外のオーディエンスも呼応し、声を、腕を上げ彼女たちの極上のパフォーマンスに寄り添っている。リーダーの佐々木久美が「みんなにおひさまになってもらいたい! 最後まで楽しんでいきましょう!」と声を掛けると会場は大きな歓声が巻き起こる。“ひらがなひなた”の「錆びつかない剣を持て!」や最新曲の「君はハニーデュー」など人気曲を網羅したフェスらしいセットリストを披露し、最後は「NO WAR in the future 2020」で会場はひとつに。特別なステージは幕を閉じた。
■BOYNEXTDOOR
ネクストアーティストのアナウンスが発表されると、黄色い歓声が会場に響き渡る。『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2024 -Best Music & Market- supported by TimeTree』初日のトリを飾るのは、2年連続の出演となるBOYNEXTDOOR。7月10日に日本デビューしたばかりの彼らのステージは「One and Only (Japanese Ver.)」から幕を開けた。彼らの一挙手一投足に歓声が巻き起こる、熱気ムンムンの会場。6人それぞれの個性ある歌声、スキルフルなダンス。オーディエンスは、彼らの魅力に酔いしれる。WOONHAKの「INSPIRE TOKYO、叫べ!」の掛け声で会場はさらに一体感を増し、会場はボイネクの独壇場。「Earth, Wind & Fire (Japanese Ver.)」「GOOD DAY」を立て続けに披露すると、MCではゲームコーナーを開催。罰ゲームでは、TAESANの愛嬌たっぷりの「胸キュン!」、LEEHANのセクシー・ドリンキングタイムが楽しめる一幕も。最後の挨拶ではJAEHYUNのお願いで「BOYNEXTDOOR、大好き」という大歓声で包まれた会場。オーディエンスともに星を見に行こうと「So let’s go see the stars」を星のようなスマホライトが光り輝く多幸感溢れるステージで歌い上げ、ライブを締め括った。
<セットリスト>
■NOA
1. TAXI
2. Just Feel It
3. gimme
4. Don’t Waste My Time
5. between
6. Paradise
7. Ticket
8. Fireworks
9. COLORS
■超特急
1. 超えてアバンチュール
2. Call My Name
3. SAY NO
4. Four Seasons
5. Kiss Me Baby
6. Steal a Kiss
7. My Buddy
8. ジュブナイラー
9. Burn!
■OWV
1. SLEEPLESS TOWN
2. Fanfare
3. PARTY
4. Summer Days
5. What you waitin’ for
6. Here & Now
7. LOVE BANDITZ
8. BREMEN
■日向坂46
0. Overture
1. ドレミソラシド
2. キュン
3. 君は0から1になれ
4. 錆つかない剣を持て!
5. 君はハニーデュー
6. NO WAR in the future 2020
■BOYNEXTDOOR
1. One and Only (Japanese Ver.)
2. OUR
3. Serenade
4. Earth, Wind & Fire (Japanese Ver.)
5. GOOD DAY
6. But Sometimes (Japanese Ver.)
7. So let’s go see the stars
【7月14日ライブレポート】
■羊文学
2日目のトップバッターとして音を掻き鳴らすのは、羊文学。静かに板についた3人は、「Addiction」から極上のオルタナティブサウンドを会場に響かせる。とても繊細で、それでいて力強いバンドアンサンブル。すぐに羊文学のフィールドへオーディエンスを誘っていく。冒頭から、間髪を入れず「砂漠のきみへ」や「GO!!!」など人気曲を連投。河西ゆりかの合図で「GO!!!」と声を上げるオーディエンス。一体感を高めながら、ライブは進行していく。「嬉しくなって、ライブの最初で叫んじゃった」と塩塚モエカが言葉を発する。続けて、サポートドラムのユナ(ex.CHAI)を紹介し、「日本初披露の新曲を」とTVアニメ『【推しの子】』第2期のED曲として書き下ろした「Burning」を力強く奏で、会場のボルテージはさらに上昇。代表曲「more than words」で自然発生したハンドクラップ、「あいまいでいいよ」と共に歌うオーディエンス。終始、我々を魅了し続け、羊文学のライブは幕を閉じた。
■Nulbarich
JQの登場をハンドクラップで迎えるオーディエンス。「Backyard Party」からライブの口火を切ると、カイトのギターソロに会場からは大きな歓声が上がる。「こんにちは、Nulbarichと申します」と軽快に挨拶をしてスタートした「NEW ERA」。ここに居る誰よりもJQがライブを楽しんでいるのが分かる。スキルフルなメンバーを従え、極上のサウンドを奏でる、圧巻のパフォーマンス。「僕がポケモンマスターになった曲です」と新曲「Lucky」を投下すると、ハンドクラップが会場を包み込む。「(活動休止前の)一応ラストイヤー。もっと楽しませてよ!」とオーディエンスのギアを上げると「踊る時間ですよ!」と「STEP IT」。自由に踊り、彼らの奏でる音楽に酔いしれるオーディエンスの姿がある。なぜ彼らの音楽はこれほどまでに人の心を動かすのだろう。“それぞれのペース、それぞれのプレイス”で時に腕を高く上げ、時にシンガロングを楽しみ、彼らの音楽にどっぷりと浸かることができた、最高の時間。終演後も多幸感溢れる余韻が会場には漂っていた。
■水曜日のカンパネラ
脈打つビートに呼応するようにハンドクラップが巻き起こる。そんな会場の客席から登場したのは、水曜日のカンパネラの詩羽。サプライズ演出に会場からは大きな歓声が上がる。詩羽は闊歩しながら「ティンカーベル」を歌いステージへ。ステージに上がると縦横無尽にパフォーマンス。恒例の「ディアブロ」での「いい湯だね!」コールも決まると、ボルテージは上昇。寸劇のように展開する「赤ずきん」でのオオカミの秀逸ダンス、「キャロライナ」で魅せた圧巻の詩羽の歌唱。水カンのライブは、楽しいも可愛いもカッコいいもすべて詰まっているから、素晴らしい。詩羽の好きなものを詰め込んだおもちゃ箱のようなステージ。「どうですか? 詩羽は?」という問いかけに「可愛い!」と声が上がる会場の中で、終始キュートに歌い踊り切った詩羽。代表曲「エンジソン」でこの日一番の歓声が上がると、最後には猫バルーンも登場し、みんなで万歳! 「愛してるよ!」とポップでカラフルなステージは幕を閉じた。
■Chilli Beans.
会場にSEが流れ始めると、自然発生したハンドクラップ。ステージに姿を表したのは、Chilli Beans.。Maikaが鳴らす、心地よいベースの音色が会場に響きスタートした「Welcome」。彼女たちの掻き鳴らす音に呼応するように飛び跳ね、ハンドクラップを続けるオーディエンス。間髪を入れず、「rose feat. Vaundy」を投下すると、チリビのスキルフルなサウンドで我々を魅了していく。「aaa」で、ハンドマイクからギターを持ち歌唱するMoto。鳴り響く音はさらに分厚さを増す。人気曲「lemonade」で再びハンドマイクに戻るとステージの中央で跳ねるように歌うMoto。Lilyの小気味の良いギターもあいまって、会場の熱気も上昇傾向。不穏なイントロ挟み「doll」がスタートすると、ここからはもうチリビの独壇場。自らの音楽性を魅せつけるようなパフォーマンスに耳を傾け自由にライブを楽しむオーディエンス。「シェキララしようぜ」と会場の雰囲気をさらにポップな空間に変換すると、「新曲をやって終わろうと思います」と「Mum」を掻き鳴らしライブを締め括った。
■三浦大知
2日目も早いものでセミファイナル。ネクストアーティストの発表に大きな歓声が響き渡る。ステージに姿を現したのは、三浦大知。一瞬で自身のフィールドへオーディエンスを誘うと、「能動」からスキルフルなダンスと歌唱で我々を魅了する。絶え間なく歓声が響く会場、圧巻のダンスパフォーマンスに自然発生するハンドクラップ。「(RE)PLAY」、「好きなだけ」の展開の秀逸さに鳥肌が立つ。「好きだけ音楽を楽しんでいきましょう!」と声高らかに三浦大知は言う。ダンスで魅せ、さらに会場を包み込むのはバンドサウンド。オーディエンスのハンドクラップの中、ソウルフルに歌唱を続ける三浦。〈言葉にならない嫌な事も〉と三浦の透き通る高音ボイスが会場に響き渡るとオーディエンスのボルテージは最高潮。いたるところから歓声が上がる会場でオーディエンスは「EXCITE」でタオルをこれでもかと振り回す。三浦大知がもたらした、この一体感。最高の形で2日目のファイナルにバトンを繋いだ。
■今市隆二
2日目のファイナルの舞台に立つのは、今市隆二。 “R”EDペンライトで真っ赤に染まった会場と「隆二コール」。すでに熱気ムンムンの会場に「RED」が鳴り響く。ダンサーとバンドセットを従え、妖艶なパフォーマンスを続ける今市。圧倒的な歌唱にオーディエンスは酔いしれる。会場を掌握するギターが鳴り響き、80年代を彷彿とさせる「FUTURE LOVERS」でギアをさらに上げると、「TUXEDO」でさらにオーディエンスを虜に。「今年で8回目の出演。毎年の恒例行事、夏を感じています」とJ-WAVE INSPIRE TOKYOへの思いを吐露すると、「REALLY LOVE」ではコール&レスポンスで会場を沸かせる。ピンスポットに照らされながら、「ONE DAY」で会場をメロウな雰囲気に誘うと、そのまま心地よいインタールードへ突入。「RENDEZVOUS」「RIDE」と立て続けに歌い上げると、「Kiss & Tell」ではオーディエンスは大きく手を振り、「J-WAVE」とコール&レスポンス。今市隆二の一挙手一投足に魅了された極上のライブパフォーマンス。最後は、「ありがとうございました!」とクールにライブを締め括った。
<セットリスト>
■羊文学
1. Addiction
2. 砂漠のきみへ
3. honestly
4. GO!!!
5. Burning
6. OOPARTS
7. more than words
8. あいまいでいいよ
9. 光るとき
■Nulbarich
1. Backyard Party
2. NEW ERA
3. Cigarette Butt
4. Lucky
5. Reach Out
6. STEP IT
7. Floatin’
8. Skyline
9. TOKYO
■水曜日のカンパネラ
1. ティンカーベル
2. バッキンガム
3. ディアブロ
4. 赤ずきん
5. キャロライナ
6. 聖徳太子
7. 赤猫
8. たまものまえ
9. マーメイド
10. エジソン
11. 招き猫
■Chilli Beans.
1. Welcome
2. rose feat. Vaundy
3. See C Love
4. aaa
5. lemonade
6. Intro
7. doll
8. stressed
9. 105☻
10. Raise
11. シェキララ
12. you n me
13. Mum
■三浦大知
1. 能動
2. (RE)PLAY
3. 好きなだけ
4. FEVER
5. Sheep
6. Spacewalk
7. EXCITE
8. Blizzard
■今市隆二
1. RED
2. RHAPSODY
3. FUTURE LOVERS
4. TUXEDO
5. REALLY LOVE
6. ONE DAY
7. RENDEZVOUS
8. RIDE
9. Kiss & Tell
10. Catch my Light
TEXT BY 笹谷淳介
PHOTO BY Tsukasa Miyoshi <Showcase>