■大阪で開催された『ドリカム花火2024 in万博公園』も約12,000席が完売!
7月7日は七夕。そして、年に一度「夢が叶う」日ということで、「ドリカムの日」に認定・登録されている、そんな記念日に前夜祭を含めて2日間の日程で開催されたのが『ドリカムとドリカムの日』だ。
吉田美和の故郷である北海道池田町のランドマークとなっている池田ワイン城築50周年とDREAMS COME TRUEデビュー35周年のダブル・アニバーサリーを記念して行われたスペシャルなイベントとなった。
不可能と言われた北の大地でぶどう畑からワインを生産するという途方もない夢にチャレンジした池田町の歩みと、そこで生まれ、育まれた吉田美和の音楽が緑に包まれた丘をぐるりと駆け巡ってオーディエンス一人ひとりに帰ってくるという体験は、普段のライブではなかなか得られない貴重なものとなった。
このイベントの最大の特徴は、食も含めた様々なカルチャーがクロスオーバーして楽しめるということだ。十勝ワインと葡萄ジュースが飲み放題!という大盤振る舞いのサービスに驚かされつつ、ずらりと並んだキッチンカーで提供される、ワインに合う極上のメニューとのマリアージュに多くの参加者が舌鼓を打っていた。
そして注目の映画のプレミア公開も行われた。7月6日に公開されたのは、映画『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』(7月26日全国公開)。この作品の監督を務めたのは、『ゴジラ』や『ガメラ』などを生み出した怪獣造形の礎を築いたレジェンドである村瀬継蔵。池田町出身だ。池田町つながりということもあり、DREAMS COME TRUEが担当した映画の主題歌「Kaiju」がエンドロールで流れると大きな拍手が沸き起こった。
7月7日には、堤幸彦監督最新作品『Page 30』(2025年、春公開予定)のプレミア上映が実現した。この作品の音楽監督を務めたのが中村正人で、演劇と映像と音楽、現実と夢想が交錯する新感覚ムービーの劇伴ではなんと上原ひろみが即興的なピアノを披露し、メインテーマの作詩を吉田美和が書き下ろすなど、かなりスペシャルなものになっている。堤監督とともにステージに登壇した4人の主演女優、林田真理、広山詞葉、唐田えりか、MAAKIIIが華を添えた。
さらに、ファッションも重要なコンテンツを担っていた。世界的なファンションデザイナーであり、1991年からドリカムの衣装の数々を手がけてきた丸山敬太が、ワイン城に特設展示された『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TURE WONDERLAND 2023』で実際に着用した衣装と、ワイン城に近接するDCTgarden IKEDAに展示してあるこれまでのツアーや紅白歌合戦出場時などに着用した衣装にまつわる制作過程や思い出などの貴重な話を中村とともに語っていった。
そうした様々なコンテンツの中核をなすのはもちろん音楽だ。両日ともイベントのトップを飾ったのはJUON。アコースティックギター1本でのステージとは思えないエネルギッシュなステージで会場を盛り上げた。7月7日には、ドリカムのサポートギタリストとしても知られる武藤良明が加わり、アンコールの大合唱が起こった。
7月6日に行われた『ドリカムの日 – 前夜祭 – 』のトリを飾ったのは、『ドリカムディスコ2024 in IKEDA』。珠玉のドリカムナンバーをディスコミックスした音源をDJ KING MASA(中村正人)がノンストップでスピンし、ドリカムのステージには欠かせないパフォーマー、S+AKS-2(GOTO、SHIGE、INO-D)がキレキレのダンスで盛り上げた。さらにそこに池田町選抜ダンサーズとして、地元の小学生や中学生を中心としたキッズたちも加わり、「決戦は金曜日」では吉田美和命名の“ネオ盆踊り”の巨大ループが出来上がった。
2日間の最後に行われたのは、DREAMS COME TRUEのライブ。ACOUSTIC風味の編成で行われたステージは、この編成だからこそ池田の大自然とマッチングした特別なハーモニーを奏でたショーになった。トータル9曲のミニライブではあったものの、セットリストは吉田美和完全責任編集で、彼女の感じる“池田町の風景”が織り込まれた楽曲がラインナップされた。だからこそ普段のライブではなかなか聴くことの出来ないレアな選曲となった。
「たんぽぽの堤防」「ALMOST HOME」では、歌詩の言葉がそのまま目の前に現れてくるようで、特別な体験となった。中村もMCで触れていたが、この景色が吉田美和の音楽になっているのだと思うと感慨深いものがある。さらに「Kaiju」がライブで初披露された。この曲もまた、池田町の風景が息づいているものであり、楽曲として持つ、創作することへの飽くなき情熱を手放してはいけないというメッセージが力強く響いた。
ドリカムの日にはやっぱり聴きたい「7月7日、晴れ」に続いて、ラストに披露したのは「その先へ」。そこに込められていたのは、未来への願いだ。ワインも、映画も、ファッションも、音楽も、その創作の原点が感じられること――それがこのイベントの描き出した未来そのものだった。そして、こう問いかけられているような気がした。
あなたの叶えたい夢は何ですか? DREAMS COME TRUEの原点を感じながら、どこまでも続く緑色の丘を見渡すと、ここからどこへでも行けるような、ポジティブな気持ちになった。
<DREAMS COME TRUE ACOUSTIC風味 mini LIVEセットリスト>
1. 次のせ〜の!で – ON THE GREEN HILL – DCT VERSION
2. 晴れたらいいね
3. あなたとトゥラッタッタ♪
4. 未来を旅するハーモニー ~DCT VERSION~
5. Kaiju
6. たんぽぽの堤防
7. ALMOST HOME
8. 7月7日、晴れ
9. その先へ
■DREAMS COME TRUEの楽曲と1万発の打ち上げ花火がシンクロ!大阪・万博公園の夜空を彩る
7月7日「ドリカムの日」と同日、大阪の万博公園では約1万2,000人の観客と共に、『ドリカム花火2024 in万博公園』が開催された。会場内のエリアには、オフィシャルグッズやドリカムのふたりがプロデュースしている「sumile TOKYO」「sumile OSAKA」を含むフード&ドリンクの販売もあって、気分はまるで音楽フェスの雰囲気。
打ち上げ前には、FM802の大抜卓人と内田絢子がMCとなりDJ STAGEがスタート。
DJ STAGEが終わると、この日7月7日に解禁となった『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』主題歌の「Kaiju」MVの第2弾「Kaiju」Music Video featuring SHINJI NISHIKAWAが特別上映された。そして、花火打ち上げの直前には、池田ワイン城50周年感謝祭× DREAMS COME TRUE 35周年ドリカムとドリカムの日のライブステージからDREAMS COME TRUEのコメント映像がサプライズで披露され、会場のテンションは最高潮に。
そして、いよいよ花火の打ち上げがスタート。「太陽の塔」を後ろに眺めながら、約1万発の花火が、DREAMS COME TRUEの楽曲に合わせてシンクロし、夜空に打ちあがった。
オリジナル音源に限らず、ライブ音源なども選曲され、特に最後の「あの夏の花火」の打ち上げ花火とのコラボレーションは最大の見せ場になった。
DREAMS COME TRUEのオフィシャルサイトでは、35周年を記念する様々なイベント・企画も発表されている。
TEXT BY 谷岡正浩
メイン写真:PHOTO BY T
リリース情報
2024.03.21 ON SALE
DIGITAL SINGLE「Kaiju」
映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』作品サイト
https://kaminofude.com
DREAMS COME TRUE OFFICIAL SITE
https://dreamscometrue.com/