■「日本のファンの皆さんだけが観ることのできるステージです」(ドヨン)
ドヨン(NCT)のアジアツアーの日本編『2024 DOYOUNG CONCERT [Dear Youth,] in JAPAN』が、6月24日・25日のパシフィコ横浜国⽴⼤ホール公演からスタートした。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
NCT 127としてホールツアー、アリーナツアーを経て2度のドームツアーを行い、NCTとしてはスタジアムツアーを経験しているドヨンの、ソロとしては初となるツアー。ドヨンはNCTの中でも高いボーカルスキルを持ち、R&B、バラード、ポップナンバーと様々なジャンルを巧みな歌唱力で歌いこなすだけではなく、確実に聴く人の心を動かすことのできるパフォーマンスで満員の観客のボルテージを上げていく。
トークもほぼ日本語で進行。本公演に込めた想いや感謝の気持ちを自分の言葉で伝えたりと、観客と積極的にコミュニケーションを取る場面が多々あり、なかでもドヨンが呼びかけるたびに「何〜?」とリアクションをする観客に対し、驚きながらもうれしそうに会話を楽しむ場面が印象的だった。
また、本公演はドヨンのソロデビューアルバム『YOUTH』を軸にしたセットリストだが、韓国ドラマには欠かせないOST(オリジナルサウンドトラック)のキングと称される彼の魅力溢れる挿入歌、日本語のカバー曲やグループのときにはなかなか観ることのできないNCT楽曲のラップパートの披露に続き、自身のボーカルが存分に生かされた「Back 2 U」のバンドアレンジでのパフォーマンスなど、盛りだくさんの内容でその魅力を、多様な曲や演出を通して見せつけた。
そして、「日本のファンの皆さんだけが観ることのできるステージです」という言葉に続いて披露されたのは、2023年1月から3月にかけてテレビ朝日にて放送された吉高由里子主演ドラマ『星降る夜に』の挿入歌「Cry」。
観客とのやりとりで、「どんな日本語の曲が聴きたいですか~?」と問いかけ、観客が口々に「Cry」という場面では、「ごめんなさい…」と、歌えない素振りを見せたドヨンだったが、そのあとすぐに「Cry」を披露し、観客の驚きとうれしさが入り混じる歓声と大きな拍手が会場を包み込んだ。
そしてアンコールのステージでは、「Cry」が6月27日0時に配信されることを発表。放送当時から配信を求む声が多かった楽曲だったため、喜びの声が溢れた。
5月24日~26日の韓国・ソウル公演を経て、このパシフィコ横浜国立大ホールからアジアツアーの日本編をスタートさせたドヨン。6月26日には大阪・オリックス劇場公演を開催。8月には名古屋、9月には東京での追加公演も決定している。
PHOTO BY 田中聖太郎
リリース情報
2024.06.27 ON SALE
DIGITAL SINGLE「Cry」
NCT OFFICIAL SITE
https://nct-jp.net/