■「野外フェス初参戦、(自分たちも)めちゃくちゃ楽しめてますし気合十分なので、雨が気になんないぐらい盛り上がっていきましょう!」(SixTONES・田中樹)
5月11日、12日、万博記念公園 もみじ川芝生広場にて『ごぶごぶフェスティバル』(以下、ごぶごぶフェス)が開催された。
『ごぶごぶラジオ』での浜田のふとした思いつきから始まった、新しい音楽フェスティバル『ごぶごぶフェス』。一見無謀とも思えたこのフェスティバルに、多くの超豪華アーティストが参戦。2日間で計3.5万人が初夏のフェスを楽しんだ。
DAY1(11日)は、PUFFY、三浦大知、コブクロ、東方神起が出演。そして、ヘッドライナー浜田雅功は、相方に奥田民生を迎え、フェス初共演が実現。
「春はまだか」など、往年のヒット曲を、万博記念公園の澄み切った青空のもと歌いあげた。
DAY2(12日)には、きゃりーぱみゅぱみゅ、湘南乃風、倖田來未、音楽フェス初参戦のSixTONESが出演。そして、2日間のトリを飾ったのは、浜田雅功と小室哲哉による伝説のユニットH Jungle with t。29年ぶりとなった復活ライブでは、ダブルミリオンの大ヒット曲「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」を披露、観客を大いに盛り上げた。
両日とも、出演アーティストによる圧巻のライブアクトが繰り広げられた初開催の『ごぶごぶフェス』。鳴りやまぬ歓声のなか、大盛況で幕を下ろした。
なお『ごぶごぶフェス』2日間の模様は、MBSテレビにて、6月29日13時54分から特別番組として放送。また、MBSラジオでは、7月14日18時から特別番組を放送する。
【ライブレポート】
DAY1のトップバッターは、5月にデビュー28周年を迎えるPUFFY。
「妖怪PUFFY」からライブをスタートし、生のバンドサウンドに乗せてゆらゆらと踊りながら、勢いよく歌声を響かせて会場を揺らします。THE HIGH-LOWSの「日曜日よりの使者」のカバーをはじめ、「これが私の生きる道」や「愛のしるし」、「渚にまつわるエトセトラ」、「アジアの純真」など、平成の大ヒットソングを続々と披露。
オイケカオリ
デビュー当時から変わらない歌声で、ラフでチルな雰囲気で包み込み、大人も子どもも一緒に踊らせて、フェスの幕開けを大いに盛り上げた。
続いて登場した三浦大知は、オープニングから6人のダンサーとともにパワフルなダンスを披露して会場を高め、「最後まで音楽と一緒に楽しんでいきましょう!」と気合たっぷりにバンドセットで攻めていく。
照りつける初夏の太陽をものともせずにステージを大きく動き回り、ハイレベルな歌唱力とダンスパフォーマンスを惜しげもなく披露して、見る者を圧倒した。
洗練されたしなやかな動きや、ステージ映えする存在感は思わず鳥肌が立つほど。人気曲「Blizzard」や「(RE)PLAY」バラード曲「燦燦」、タオル回しでひとつになった「EXCITE」など全7曲を披露して、素晴らしきエンターテイナーぶりを見せてくれました。
コブクロは「浜ちゃんに届けよう!」とのっけから「YELL~エール~」「轍-わだち-」と名曲を連投し、客席全員で大合唱。
MCで小渕健太郎は、何にも憧れずにアーティストになった黒田俊介が小さい頃からずっと好きだったふたり組がダウンタウンだと話し、ごぶごぶフェスに呼ばれた喜びをふたりで爆発させて、『ごぶごぶ』のロケで浜田と歌った「桜」を想いを込めて歌唱。
結成25周年を迎えた彼らの軌跡とこれからの決意が詰まった音源化前の最新曲「RAISE THE ANCHOR」に続いて、大阪・関西万博のオフィシャルテーマソング「この地球の続きを」でフィニッシュしました。小渕は特注の「ごぶごぶ法被」を着て和太鼓を叩くパフォーマンスも披露。かつて万博が行われた場所で歌われる未来の万博の歌ということで、歴史がリンクした瞬間だった。
登場するなり黄色い歓声に包まれた東方神起は、8人のダンサーを引き連れて「B.U.T」「I Think U Know」「Hot Hot Hot」とダンスナンバーを連投し、ぴったり揃ったキレキレのダンスと大迫力のフォーメーションで会場を魅了した。
夕陽が沈む時間にぴったりの「Sentimental Mood」では、観客は手を左右に振って一体感で満たし、「どうして君を好きになってしまったんだろう?」を披露する前のMCでは浜田の誕生日をお祝い。
「どうして浜ちゃんを好きになってしまったんだろう?」と曲名でユノがボケてチャンミンがツッコむなど、テンポの良いやり取りで会場を爆笑の渦に巻き込み、「Why?(Keep Your Head Down)」まで全7曲を披露しました。ふたりの持つカッコ良さとお茶目さを最大限に見せる素晴らしいステージとなった。
転換中には、ライブを終えたばかりのアーティストと浜田、ごぶごぶラジオチームの井本貴史(ライセンス)、どりあんずの堤太輝と平井俊輔、ゲラゲラ星人による舞台裏トークが中継されたり、次のアーティストへとバトンを繋いだりして、終始会場を盛り上げた。
DAY1のトリを飾るのは、我らが浜田雅功と相方ゲストの奥田民生。
「人前で歌うのいつぶりやろ」と緊張していた浜田だが、ごぶごぶバンドメンバー(Gt:堂島孝平、Gt:小島翔、Ba:村田シゲ、Drs:岡本啓佑、Key:sugarbeans、Mnp:溝口和彦)の支える演奏で「春はまだか」「ラブレター」を見事に歌い上げると、会場は大喝采。奥田からも「リハと本番が同じなのはすごい」と褒められた。
奥田民生が歌う「愛のために」では浜田もギターを持ち、ギターコーラスで参加して大いに盛り上げたあと、「イージュー★ライダー」で最高のグルーヴを作り上げ、本編を終了。
アンコールでは、松本人志が作詞を、槇原敬之が作曲を手がけた「チキンライス」を披露。ビジョンにはMVが映し出され、ノスタルジックな雰囲気に包まれながら、体感エリアのお客さんも巻き込んで、長尺でシンガロング。最後は出演者全員で記念写真を撮影し、幕を閉じた。
この日お誕生日当日だった浜田に奥田民生が「おめでとうございます! 松本の代理です!」と大きな花束を渡す場面もあり、浜田雅功の歩んできた道のりと愛される人柄が現れた、最高のDAY1となった。
DAY2の幕を上げたのはきゃりーぱみゅぱみゅ。
ステージに角砂糖つきのコーヒーカップ型の椅子が設置され、「ぱみゅぱみゅレボリューション」に乗せて、不思議の国のアリスのお茶会を思わせる衣装を着た4人のダンサーが登場すると、世界観が確立。
きゃりーは「みんな盛り上がる準備できてますかー?」と高らかに声を上げて「CANDY CANDY」「つけまつける」とポップに会場を巻き込んでいく。
4月リリースの新曲「OEDOEDO」では「フェスっぽい動き一緒にしてみませんか?」と動きをレクチャーし、誰ひとり置いていかない楽しくポップなステージで、見事な一体感を作り上げた。最後は「ファッションモンスター」で最高潮の盛り上がりを見せ、笑顔でステージを後にした。
続いては湘南乃風。若旦那が「全員タオル掲げろー!」と叫んで「黄金魂」を投下すると、のっけから一面にタオルが咲き乱れ、あまりの盛り上がりに刺激されて、たまらず袖から飛び出した浜田とごぶごぶラジオチーム。
笑顔でタオルを回してステージを駆け回ると会場の熱がまたひとつ上昇。HAN-KUNが「ステージの上とお客さん、ごぶごぶの関係だよな? 仲間の証、誰のタオルでもいいから掲げてくれ!」と叫ぶと、さらに熱い火が灯る。
1曲丸々会場の全員で肩を組んで大合唱した「純恋歌」を経て、世代を超えて愛され続けるサマーチューン「睡蓮花」では、再び浜田とラジオチーム、さらにSixTONESの面々も乱入。
テンションMAXになった会場は大騒ぎでタオルの花を咲かせ続けた。最初から最後までハイライトシーンの連続で、ワンマンライブさながらの熱い時間を作り上げた。
降り出した雨もスパイスにして、会場を明るくド派手に盛り上げたのは倖田來未。7人のダンサーとダイナミックに「DO ME(KATFYR Remix)」を披露し、「キューティーハニー」で歌声を気持ち良く響かせる。
MCでは浜田と初めて会った時の思い出も回顧して誕生日をお祝いし、「Butterfly」~「Shake It Up」~「WIND」のメドレーを披露。
さらに「愛のうた」をしっとりと歌い上げると再びギアをアップ。「仮面ライダーギーツ」の主題歌「Trust・Last」では湘南乃風がステージに登場し、5人で力強いエネルギーを解き放つ。
TikTokをキッカケに10代にも広がり、ライブでは定番になっているラッツ&スターのカバー「め組のひと」を経て、ラストは疾走感たっぷりにハードでアッパーな「Vroom」で締め括った。
トリ前に登場したのは、野外音楽フェスへの出演自体が初めてのSixTONES。ビジョンに舞台袖のメンバーの姿が映し出されると割れんばかりの歓声が上がり、6人が登場するとステージは一気に華やかに。
1曲目のHIPHOPナンバー「こっから」でいきなり熱量を限界突破。
さらに「Special Order」「NAVIGATOR」「ABARERO」と荘厳で重厚なナンバーを連続で披露。雨の中パワフルに歌い踊るメンバーの姿はよりセクシーさが増し、息つく間もない怒涛の展開に会場は大興奮。
自己紹介を経て田中樹が「野外フェス初参戦、(自分たちも)めちゃくちゃ楽しめてますし気合十分なので、雨が気になんないぐらい盛り上がっていきましょう!」と叫び、後半戦へ。
YOSHIKI作のデビュー曲「Imitation Rain」に続き、「マスカラ」をメロディアスに聴かせると再びギアをアップ。ラストに向けてどんどん熱量を高め、クラップやジャンプで一体になり、最高の熱を生み出して「アンセム」までの全10曲をあっという間に駆け抜けた。
パフォーマンス力はもちろん、グループ力とそれぞれの個性もしっかりと提示し、初見の人もすっかり虜にした6人だった。
2日間の大トリをつとめたのは、実に29年ぶりの復活となった伝説のユニット・H Jungle with t。
ビジョンには結成した経緯とその歴史、浜田と相方の音楽プロデューサー・小室哲哉へのインタビューが流れ、万博記念公園という場所でのライブが大きな意味を持つことが明らかになった。
やがて浜田と小室がステージに登場。2人で当時の思い出を懐かしみ、1995年にリリースされた2ndシングル『GOING GOING HOME』を披露しました。会場はあたたかくふたりを見守りつつも、サビでは一緒にシンガロング。
さらに200万枚以上を売り上げたデビュー曲「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~」を力強く歌い上げ、完全復活した姿を見せた。
そして最後はこの日の全出演者をステージに呼び込み、全員で大合唱。こうして第1回の『ごぶごぶフェスティバル』は最高潮の盛り上がりで大団円を迎えた。
TEXT BY 久保田 瑛理
(C)GOBU GOBU Festival
『ごぶごぶフェス』公式サイト
https://gobugobu-fes.com/