■「●●さえあれば、他になにもいらない」も発表!。川西拓実の回答は「音楽」
映画『バジーノイズ』の完成披露試写会が4月15日に東京・イイノホールで実施され、W主演の川西拓実(JO1)と桜田ひより、共演の井之脇海、柳俊太郎(「柳」は、旧字体が正式表記)、円井わん、そして風間太樹監督が登壇した。
音楽以外何も持たない青年と、その音で世界が変わった彼女による、圧倒的共感度の青春ストーリー。マンションの管理人をしながら音楽以外なにもいらないと、ひとりだけのミニマムな生活をおくる青年・清澄を演じた川西。映画初主演作ゆえに「見てのとおり…緊張しています」とキュートにはにかみながら「映画初主演ということで思い入れもあって、一生忘れない映画になると思います。それを皆さんに早く観ていただきたいという気持ちです」と喜びを噛みしめていた。
また完成した作品の感想を聞かれた川西は「自分がまさか大画面のスクリーンに映し出されるとはこれまでの人生で思っていなくて、恥ずかしいと言いますか…。でも観てくださる方に絶対に後悔させない作品になったと思います。たくさんチャレンジのあった作品ですが、チャレンジして良かったと思いました」と照れつつも手応えを得ていた。
清澄の音楽を聴いて初めて自分から好きなものを見つけ、世界が変わっていく女性・潮役の桜田。関西弁に挑戦したが「関東出身なので関西弁は聞き馴染みがなくて全部が大変でした。かといって方言だけに意識を向けると演技面がおろそかになるし、そのバランスが難しかった」と苦労があった様子。
ちなみに兵庫出身の川西からのアドバイスについて、川西自身は「僕のあの言葉があったから…」と金言を与えたと言い張るも、当の桜田は食い気味に「ないです! なんなら川西さんも方言指導を受けていました!」と暴露。川西は「僕も東京に染まったのかなあ」と遠い目をしていた。
レコード会社に務めながら清澄たちと出会い、あらたな葛藤が生まれていく航太郎役の井之脇。「好きな音楽と会社員としてやらなければいけないことの狭間で葛藤するさまは僕自身もわかる。航太郎を演じたことで自分のなかにあった気持ちが昇華されたところも」と役柄から影響を受けた様子。
清澄と共にバンドAZURの仲間となっていくベーシスト・陸役の柳はゼロからベース演奏に挑戦したが「この映画をぶち壊さないよう、皆さんに助けられながら練習を頑張りました。でも指先に豆が出来るし…。大変でした」と苦笑い。アジュールのドラマー・岬役の円井は、部活でドラム経験はあったというが「楽譜を見て絶望しました(笑)。でも映画を観てプロの方々からヘタクソと思われないよう、責任感を持って演奏しました」と熱演を報告した。
風間監督は「演奏の吹き替えは用意しないと宣言したので、ライブシーンは自分たちで実演をしてもらいました」とこだわったようで、「映画化にあたっては、タイムラインが忙しない音楽業界の今を投影することを大事にしました。主人公・清澄の作る音楽が登場人物の内省や心象を表現するものでありたいと、それを核にしながら脚本を作っていきました」と話した。
川西は自他ともに認める人見知りだそうだが、柳は「弟感があって、いたずらが好き。小中学生がやるような、後ろからポンと叩いて知らん顔するみたいなことをしょっちゅうやっていた。だから人見知りと言うよりも、かわいげのあるピュアな子だと思った」と証言。
一方、居酒屋シーンで川西と初めて会話したという円井が「端っこに置いてある食べられる花の匂いを嗅いでいて『うわ、シソの匂いがする』と言って私にかがしてきた(笑)。それが初めての会話。ビックリして覚えている」とスメルコミュニケーションをされたと打ち明けると、当の川西は「それが僕の作戦です!」とジョークを飛ばして笑わせた。
ここで、ステージのスクリーンには井之脇、柳、円井がJO1のGo To The Topポーズをしている写真や桜田と2ショットの川西が頭に氷嚢を乗せている写真などが映し出された。Go To The Topポーズ写真について川西は「皆さんにポーズを教えて流行らせてくれないかなと…」と直伝したことを明かし、柳は「わざと間違えたポーズをすると『ちゃうねん!』とかツッコんできた」と和気あいあいの舞台裏を振り返った。
氷嚢を川西が頭に乗せているのは、夏場の撮影で現場の気温が高かったため。桜田は「これはアパートのシーン。すごく暑かった」と思い出すと、川西も「氷嚢がないとやっていけないくらい暑くて…。氷嚢に救われました」と氷に感謝していた。
また清澄のキャラクターにちなんで「●●さえあれば、他になにもいらない」を発表。川西は「音楽」といい「昔から音楽が好きて、僕も清澄と同じように帰宅したら音楽を作ったり、練習したりを繰り返す毎日。いつもそばにある音楽は自分にとってそれくらい大切なものです」と回答。
愛犬を飼っている桜田は「動物」、円井は「ネコ」、柳は「トモダチ」。そして、井之脇は「岩」と珍回答。
理由を尋ねられると「僕は山登りが趣味で、長期の休みができたら大きな岩を登りたいくらいです。観るのも、触るのも、登るのも好き。携帯でも岩の画像を見て癒されています。岩はカッコいい。小さい岩よりも1,000メートルくらいの岩が好き。あわよくば岩になりたい。岩役、待ってます!」と岩への愛を炸裂させた。
そんななか、風間監督は「推し」と答えるが、具体的に誰を推しているのか語りたがらない様子。なんとか川西が聞き出すと風間監督は「本当にカッコ良くて、演奏シーンとかも見ていて惚れ惚れする」と語りだし、前回のイベントで監督の推しに選ばれた川西本人は、ここで期待の表情。
だが風間監督は「柳君です!」とまさかのすかしで、それを聞いた瞬間に川西は「や、柳君!?」と盛大な関西ズッコケを披露。鮮やかなこけっぷりを褒められると「関西ではあれをやれという教えなので」とニヤリとしていた。
最後に川西は「スタッフ・キャストみんなで死ぬ気で撮影した最高の映画になっています。絶対に後悔しないと思うので、ぜひ劇場で観てほしいです。音楽映画なので、映像を観て音楽を聴いて楽しんでもらえたら」とPR。
桜田は「とても繊細な映画で共感できるような作品になっています。圧巻の演奏シーンや出てくる音楽一つ一ひとつ大切に作り上げた映画なので、何かを感じ取ってもらえたらうれしいです」と期待。
風間監督は「僕は人間関係にいつも緊張したり、不安を持ってしまうような人間ですが、僕と同じような人がこの映画を観てその緊張の糸が少しでも緩んで皆さんに寄り添えればいいなと思って作りました。音楽と日常にある音に耳を傾け楽しんでいただきたいです」と呼び掛けた。
映画『バジーノイズ』は、5月3日公開。
映画情報
『バジーノイズ』
5月3日(金・祝)公開
原作:むつき潤『バジーノイズ』(小学館『ビッグスピリッツコミックス』刊)
出演: 川西拓実(JO1)桜田ひより 井之脇海 柳俊太郎 円井わん 奥野瑛太 天野はな 駒井 蓮 櫻井海音 馬場園梓 / 佐津川愛美 テイ龍進
監督:風間太樹
製作幹事・配給:ギャガ
(C)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会
『バジーノイズ』作品サイト
https://gaga.ne.jp/buzzynoise_movie/