■「今日は秋山黄色って人間が秋山黄色をぶっ倒すっていうね。負ける気ないのですが」(秋山黄色)
秋山黄色が主催する『秋山黄色presents「BUG SESSION」』が4月12日、東京・Zepp Haneda(TOKYO)でファイナルを迎えた。
『秋山黄色presents「BUG SESSION」』は、4月4日に大阪・Zepp Osaka Baysideで緑黄色社会、4月5日に愛知・Zepp NagoyaでPEOPLE1を迎えて開催。最終日であるこの日は、秋山黄色(ソロ)vs 秋山黄色(バンド)という異色のライブが行われた。
ド派手なSEとともにステージ全面に貼られた紗幕に映し出された“秋山黄色”の四文字。のっけから轟音の渦が生み出される「やさぐれカイド―」を響かせる。
嘘のない言葉を、圧倒的な熱量と疾走感のあるビートにのせ、冒頭から駆け抜けていく秋山。
「今日は秋山黄色って人間が秋山黄色をぶっ倒すっていうね。負ける気ないのですが」とコメントすると、観客席からは割れんばかりの拍手と歓声が上がる。
ステージが進行するにつれ、秋山黄色が持つ繊細さと痛み、そして塊のような熱量が観客へ伝播。中盤に披露した「SCRAP BOOO」では、心情を包み隠さず吐露するようなポエトリーと鋭いギターが絡んでいく。2023年12月に配信リリースした楽曲だが、ライブを重ねるごとに言葉に重みが増していっている。
後半では「Caffeine」「アイデンティティ」と人気曲を続けて披露。ラストは新曲「ソニックムーブ」。強力でパンクなドラムと轟音のギターで駆け抜けた。
そして、秋山黄色(ソロ)の出番。以前行われたツアーと同じようなセッティングで秋山は登場。ギターやピアノ、さらにループペダル、ドラムパッドなどをたったひとりで操りながらパフォーマンスを行うスタイルは秋山黄色ならでは。
秋山黄色(バンド)ではパフォーマンスしていない「夕暮れに映して」「白夜」なども演奏。バンドセットとはまったく異なる表現方法ではあるが、強烈なビートと叫びのようなギターはバンドセットより鮮烈に体に届いてくる。
ラストは2ndアルバム『FIZZY POP SYNDROME』に収録の「PAINKILLER」を届け、東名阪Zeppを巡った『BUG SESSION』は終演した。
PHOTO BY Yuri Suzuki
■『秋山黄色presents「BUG SESSION」』
2024年4月12日(金)東京・ Zepp Haneda(TOKYO)
<セットリスト>
◇秋山黄色(BAND)
01. やさぐれカイドー
02. Bottoms call
03. 燦々と降り積もる夜は
04. シャッターチャンス
05. SCRAP BOOOO
06. PUPA
07. モノローグ
08. Caffeine
09. アイデンティティ
10. ソニックムーブ
◇秋山黄色(SOLO)
01. やさぐれカイドー
02. 夕暮れに映して
03. ナイトダンサー
04. 白夜
05. Night park
06. クラッカー・シャドー
07. ホットバニラ・ホットケーキ
08. Caffeine
09. PAINKILLER
[ENCORE]
10. 心開き三週間
11. 猿上がりシティーポップ
秋山黄色 OFFICIAL SITE
https://www.akiyamakiro.com/