■共演したいアーティストを訊かれて「BE:FIRSTさんともう一度一緒にコラボできたら」(ATEEZ・WOOYOUNG)
ATEEZが、前作「Limitless」以来、約1年ぶりとなる日本オリジナルシングル「NOT OKAY」を2月28日にリリース。これを記念して開催されたショーケースの、オフィシャルライブレポートが到着した。
【ライブレポート】
韓国の8人組ボーイズグループATEEZが、2月28日にリリースされたJAPAN 3RD SINGLE「NOT OKAY」の発売を記念して、「ATEEZ JAPAN 3RD SINGLE『NOT OKAY』SHOWCASE」を2月29日、六本木ヒルズアリーナで開催した。本作はユニバーサルミュージック移籍後初のリリースであり、前作「Limitless」以来、約1年ぶりとなる待望の日本オリジナルシングル。それだけにこの日、あいにくの曇り空の下、屋外特設会場を埋めたATINY(エイティニー:ファンの呼称)たちはATEEZの登場を今か今かと待ちわびていた。
MCの呼び込みで8人が「NOT OKAY」のMVで纏っているのと同じ、黒と赤のシックな衣装で登場すると、客席からは寒さを忘れるような熱い歓声が上がる。「8 makes 1 team! こんにちは、ATEEZです!」とグループで挨拶をしてからメンバーひとりずつ自己紹介。フォトセッションを終えると、早速1曲目、「Days」のステージへ。シングル「NOT OKAY」に収録された日本オリジナル曲で、今日が初披露となるこの曲は、“大好きだ”という歌詞が印象的で、聴く人にそっと寄り添ってくれるような優しさをもつミディアムテンポのラブソング。スタンドマイクでメンバーそれぞれが客席のATINYと目を合わせたり、微笑みかけたりしながら歌う会場は多幸感に溢れ、まるで春のようなあたたかな空気に包まれた。
続くトークコーナーで「Days」の印象を聞かれると、「歌詞が僕たちATEEZがATINYに話したいことを表現していると思いました」(SAN)。WOOYOUNGは「初めて聴いたとき、日本のATINYのみなさんが大好きになってくれる曲だと思いました。個人的には、これまで出してきた『はあ~』という曲の中で一番いい曲だと思います」と独特な言い回しで曲の魅力を表現。作詞にも携わったHONGJOONGは「今まで一緒に過ごした時間の分だけ、これからも毎日一緒にいたいという思いを込めました」と、そしてYEOSANGは「曲の内容そのままで、僕の一番好きなのはATINYですというメッセージが込められています」とこの曲に込めた思いを語った。
続いて「NOT OKAY」のMV撮影時のエピソードに話題が移ろうとしたとき、おもむろにMINGIが立ち上がり会場からは笑いが湧き起こる。「今日は本当に寒いですから」と素肌にジャケットという衣装の寒さに耐えかねたようで、「MINGIさん座ってください!」とSANにたしなめられるなか、HONGJOONGは「ATINY寒くないですか? 大丈夫ですか?」と客席を気遣った。
「NOT OKAY」のMVの見どころを、「YUNHOさんがハンサムです」(SAN)、「気を集めて、それを投げるような振り付けです」(SEONGHWA)、「MINGIさんの最後のダンスブレイクが一番のポイントだと思います」(YUNHO)と各々が挙げ、それぞれのパートを特別に披露し客席を沸かせるなか、「撮影は大変でしたけど、ごはんがウマかったです!」(SAN)と自由奔放に語るところもまたATEEZのよさだ。
さらに、K-POPボーイズグループとしては史上初の出演として話題の、世界最大規模の音楽フェス『Coachella 2024』(4月12日、19日)については、「とっても驚いたし、ATINYが喜んでくれると思うととても楽しみな気持ちです」(HONGJOONG)、「ATEEZの一番カッコいいパフォーマンスをお見せします」(YEOSANG)と意気込んだ。JONGHOはMCからの「美しい歌声をコーチェラでも聴かせてくださいね」という投げかけに「はーい」とかわいらしく返事をして笑いを誘い、客席からは4月に控えるステージへエールが送られた。
そして今後共演したいアーティストとして、「D.U.N.K.でご一緒してからBE:FIRSTさんのファンになって、韓国に帰ってからも会いたくなりました。だからBE:FIRSTさんともう一度一緒にコラボできたらいいなと思います」(WOOYOUNG)と日本のアーティストを挙げ、今後の日本での活動への期待を語った。
あっという間にイベントは終盤へ。「今日は本当に来てくれてありがとうございます。久しぶりのカムバックなのでとても幸せでした。ATINYも僕たちの曲を聴いて元気を出してくれたらうれしいです。いつもみなさんにとって誇らしいATEEZになります。ありがとンファ」(SEONGHWA)と、メンバー一人ひとり日本語で挨拶。JONGHOがコメントに詰まった場面では年上メンバーたちが心配そうに見つめるなか、YUNHOが日本語でアシストし、MINGIは客席とコール&レスポンスを繰り出し、「ATINY、楽しいですか? 楽しいですか? 寒いですか? 僕も僕も(笑)。たくさん来てくれて本っ当にうれしいです。そして、おやす……」客席「MINGI!」と見事なチームワークを見せ、最後の挨拶を締めくくった。
再びATEEZがステージに現れた瞬間から、先ほどまでの和やかな雰囲気が一変。緊張感を帯びた空気のなか、シングル曲「NOT OKAY」を披露。“拳を固め 揺らせ世界を”と力強く歌い、鬼気迫る表情でパフォーマンスするATEEZ。それに負けじと、客席からは初披露にも関わらず“make some noise!”の一糸乱れぬ掛け声が空を覆う厚い雲を突き抜けんばかりに放たれ、ステージ上の8人の気迫と競り合うようにして会場を熱くしたのだった。
曲を終えると、最後にこの日会場を埋めたATINYに感謝を伝え、客席に手を振りながら8人は名残惜しそうにステージを後にした。
約1年ぶりとなる日本活動の幕開けとなったこのショーケースで、ATINYと近い距離でその絆を確かめたATEEZ。2024年夏にはATEEZとして初めてとなるファンミーティングも予定されており、彼らのこれからの日本での活動に期待が高まる。
TEXT BY 中村 萌
(C)KQ Entertainment※ライブ写真
リリース情報
2024.02.28 ON SALE
SINGLE「NOT OKAY」
ATEEZ JAPAN OFFICIAL SITE
https://ateez-official.jp/