■「1話は体感5分、2話は体感3分。だから8分で終わります(笑)。それくらいギュッと詰まっているので、この世界観を楽しんでいただけたら」(WEST.神山智洋)
WEST.の神山智洋が自身初の単独主演作品、かつ初のWOWOW作品の主演で挑む連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』が、3月1日より放送・配信スタート。
本作に出演する神山智洋(WEST.)、松井愛莉、竹財輝之助、光石 研ら豪華キャスト陣と、中川和博監督が登壇する本作の完成披露試写会が、2月19日に有楽町朝日ホールにて開催された。
撮影秘話からおすすめシーンの紹介など、作品の魅力を明かした他、主人公・魁の見た目が18歳であることにちなみ、キャスト陣の18歳のときの写真を披露するコーナーも実施。
さらに本作上映後には、主題歌を担当したWEST.がシークレットゲストとして登場し、新曲「FATE」を初披露。切なくも力強いメロディに乗せて繰り広げられるパフォーマンスやトークで、楽曲の魅力を伝えた。
【イベントレポート】
豪華キャストが集結する舞台あいさつということで、この日の会場は超満員。そんな熱気溢れる会場に神山が登場すると会場には割れんばかりの大歓声があがった。その様子に笑顔をみせた神山は、「皆様にひと足先に観ていただこうと思います。めちゃめちゃ頑張ったんで、ぜひとも楽しんでいただければ」と挨拶。会場を大いに盛りあげた。
本作は神山にとって単独初主演作であり、初のWOWOW作品。そんな本作のオファーを受けたときのことを「僕は主に舞台の演技の仕事をメインにやらせていただいていたんですけど、今回が約4年ぶりの映像作品ということで。最初にお話を伺ったときはとてもうれしかったですし、ようやく来たかという気持ちがすごく強かった」と振り返った神山。さらに「単独主演が初ということもありますし、WOWOWさんの作品にもいつかは出たいと思っていたので、とてもうれしかったです」と付け加えた。
今回、神山が演じる主人公の魁は、不老不死の体質を持つ種族の“オキナガ”で、見た目が18歳、実年齢は88歳という役どころとなる。その役柄について「僕は30歳なんですけどね」と語り、会場を沸かせた神山は、「僕の役は18歳で成長が止まるということなんですが、その18歳の子が70年間生きて、88歳になるわけで。この70年の間にどういったことを経験してきたんだろう、というのをすごく考えました。オキナガというのは人間扱いをされなかった、受け入れられていない存在だったということもあって。やはり70年の中でひどい言葉を言われたり、人間扱いされなかったら、18歳の子はどうなるんだろうというのは考えましたし、あと髪の毛も地毛を明るくしたり、そして僕自身も18歳のときはガリガリだったんで、食事制限で体重を落としたりしながらやりました」と役づくりについて明かした。
そんな神山は、本作でアクションにも挑戦。「18歳という設定ではあるんですが、やはり僕自身の実年齢は30歳なので。すごく若いときと比べると身体を動かすことが大変になってきた」と苦笑いしつつも、「今回はめちゃくちゃ走っています。本当に走っています。靴もスニーカーじゃなくて革靴みたいな靴なのでめちゃくちゃ走りづらかったですし、18歳の気持ちで走るんですが、ちゃんと足がからまるんだなと思って。あとは殺陣っぽいことにも挑戦させていただいて。できることをすべてぶつけた作品ですね」と振り返った。
この日の登壇者はそれぞれ、神山とは初共演。劇中では魁とバディを組むことになる厚生労働省の新米職員・伏木あかりを演じた松井は「実は本読みのときはちょっとだけ距離感があったんですけど、徐々に撮影をしていくうちに距離感が縮まって。自然と魁とあかりの感じになれたのかなと思っています」と語ると、神山も「松井さんも太陽のように明るい方なので。松井さんがいると現場もパッと明るくなるんですよ。そこにすごく助けていただいたところもありますし、一緒のシーンも多かったので。魁とあかりのデコボコ感というか、魁があかりをふりまわしているというか、そういうところも、松井さんが全力で向き合ってくれたので、僕もすごくやりやすかった」と返した。
さらに竹財が「最高ですよ。いい役者をまた見つけちゃったなと思ってワクワクしていました」と告白すると、突如ざわつき、拍手が起こった会場内。続けて「今回とあるシーンで、瞬発力を神山さんにも感じて。いきなりトップスピードでいけるの? って思って。本当に稀有な、すごい役者だなと思って。普段はアイドルをやられていると思うんですが、本当にビックリしちゃって。もっと映像をやってほしいなと思いました」と称賛。その言葉を聞いた神山は「いやいや」と恐縮することしきりだった。
そして、ベテランの光石も「俳優さんって手を合わせたときに、相手がどこまで本気かというのがわかるんですが、神山くんがこの作品にかけている思いが伝わってきたので。本気度が伝わってきたということですね。そこは本当に感心していて。僕は現場でいい加減なんで(笑)。そこを引っ張っていただいたなという思いが強いですね」と述懐すると、神山も「光石さんがすごくたくさん話しかけてくれるので。僕は人見知りなところもあるので、そこは光石さんに助けていただいたなと思います」と返答。
その様子を見た中川監督は「皆さんのお話を聞いていただいたらわかるとおり、本当に明るい人ばかりで。皆さんに本当に一生懸命挑んでいただいて。このみんなでやらなかったらこの大変な現場を乗り切れなかったなというのはすごく思いますね」と笑顔。その言葉に光石が「監督も明るかったですよ」、竹財も「目がキラキラしていましたよ」と笑いながら付け加えた。
その後は、主人公・魁の見た目が18歳であることにちなみ、キャスト陣の18歳のときの写真を披露するコーナーに。まずは神山が18歳時代の写真を披露すると会場からは大歓声。それは2011年に発売された雑誌で撮影された写真とのことで、「恥ずかしい」と照れることしきり。「僕は当時、けっこうとがっていたんです。18歳なんで、まだ制服はコスプレじゃないですからね」と笑う神山。
続いて松井が「仕事は忙しかったんですけど、みんなで制服を着たままディズニーに行ったりと、それなりに青春はしていました」と述懐。さらに竹財が「たぶん卒業式で撮った写真なんですけど。かわいかったな、この頃は……」としみじみ。そして光石がデビュー作となる映画『博多っ子純情』のときの写真を。「これは僕のデビュー作のオーディションで合格したときの写真。正確に言うと17歳のときに撮った写真なんですが、ここから僕の俳優人生が始まった。これがなければ僕は俳優になっていなかった」と明かした。
キャスト、監督ともに仲良く笑い合い、終始大盛り上がりだったこの日のイベント。最後のメッセージを求められた神山は、「本当にキャスト・スタッフがみんな一丸となって、手をガッチリと組んで。みんなが出せる100パーセントを出せたんじゃないかなと思っておりますし、撮影中もみんなが早く観たいという声があがっていたくらい、キャスト・スタッフの期待値もとても上がっていた作品です。そんな作品が本当にいい形でまとまったなと思っています。1話は体感5分、2話は体感3分ですから。だから8分で終わります(笑)。それくらいギュッと詰まっているので、この世界観を楽しんでいただけたら」と呼びかけた。
また本編上映後には主題歌を担当するWEST.がサプライズで登場。主題歌である新曲「FATE」を観客の前で初めて披露すると会場はまたもや割れんばかりの大歓声に包まれた。圧巻のパフォーマンスを終えたWEST.からは自己紹介も兼ねたトークも披露され、MCを務めた本作のプロデューサーとのやり取りに会場は終始笑いに包まれ、大盛り上がりのサプライズとなった。
番組情報
WOWOW 連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』
3月1日スタート
毎週金曜 23:00~放送・配信(全12話)
出演:神山智洋(WEST.) 松井愛莉 竹財輝之助 高橋努 / 桜庭ななみ 水間ロン 田村健太郎 片山友希 原田佳奈 吉村界人 工藤遥 矢柴俊博 霧島れいか 利重剛 水野久美 / 大林隆介 伊藤歩 光石研
原作:ゆうきまさみ「白暮のクロニクル」(小学館『ビッグスピリッツコミックス』刊)
監督:中川和博 佐々木豪
脚本:小山正太 山崎太基 田中しおり
主題歌:「FATE」WEST.(ELOV-Label)
リリース情報
2024.03.13 ON SALE
WEST.
ALBUM『AWARD』
ドラマ『白暮のクロニクル』特設サイト
https://www.wowow.co.jp/drama/original/hakubo/
WEST. OFFICIAL SITE
https://www.johnnys-net.jp/page?id=artistTop&artist=29
https://www.jehp.jp/s/je/artist/J0010?ima=0909