■wacciと、ももクロ高城れによるサプライズコラボも!
フジテレビ系『めざましテレビ』が4月で放送30周年を迎えることで、視聴者への感謝を込めて全国8ヵ所をめぐる『めざましテレビ30周年フェス』。
1月27日に愛知公演が刈谷市総合文化センター アイリスにて開催され、ももいろクローバーZ、wacci、yamaが登場した。
イベントには3組に加えて、番組内で放送中のアニメ『ちいかわ』よりちいかわとハチワレ、三宅正治アナウンサーと井上清華アナウンサーも参加。トークやじゃんけんゲーム、秘蔵写真披露など盛りだくさんの内容となった。
■ももクロ佐々木彩夏とwacci橋口洋平の“影アナウンス”に大盛り上がり!
ライブのスタート前、会場の注意事項を伝えるナレーション、いわゆる“影アナウンス”は、本フェス恒例となった出演アーティストによりサプライズで実施。
「ももいろクローバーZ佐々木彩夏と」「wacciの橋口洋平です!」と、ふたりの声が聞こえた瞬間、観客からは「わー」と歓声と拍手があがり、「皆様どうかとびっきりの笑顔と拍手で楽しい思い出を一緒に作りましょう!」「最高に盛り上がる姿、見せてくれますか! 己見せろ ど根性!!」のメッセージに会場が一気に熱くなった。
オープニングVTRのあとは、三宅アナ、井上アナ、ちいかわ、ハチワレがステージに登場し挨拶。三宅アナが「皆さん、楽しむ準備はできていますか? いやいや、そんなもんじゃないでしょう! 声出す準備はできていますかー?」 とあおると、会場は「いえーーい!」と大盛り上がり。
そして、トップバッターのyamaのライブがスタートした。
■yama「楽しすぎちゃって…」と水をこぼすハプニング
会場の大型モニターにアニメーションVTRが流れると、観客は総立ちに。「yama」の文字が映し出されたあとyamaが白いフーディーとパンツの上下で登場し、人気アニメのテーマソングとなった「色彩」を熱唱。続いて「あるいは映画のような」を歌い始めると、客席ではyamaのヘアカラーに合わせるかのように、ブルーのペンライトが光っていた。
「yamaです。『めざましテレビ』30周年おめでとうございます。愛知の皆様にお会いできてうれしいです! 30年ってすごいことです、記念すべき年にライブをできてありがとうございます。きょうは一緒に楽しんでいきましょう!」と挨拶すると、先日リリースされたばかりの新曲「偽顔」、続けて「麻痺」を歌いあげました。観客はこぶしをあげモニターに映し出された歌詞テロップと共にノリノリに。一転、「Oz.」ではそのしっとりとした雰囲気とピンク色のスポットライトが映え、会場がひとつになった。
yamaも、この雰囲気を大いに楽しんだ様子で「楽しくなっちゃって、あとずさりしたときに(ペットボトルに入った)水を倒してしまい、床を少し濡らしてしまいました!」とコメントし客席から笑いが。
その後のMCでは「30年って、ひとが生まれて大人になる月日。自分はまだ歩み始めたばかりで成長段階ですが、慣れないなりに一歩ずつ頑張っているところです。また愛知にも来ますので、皆さんにお会いしたいです!」と語り、2020年4月に自身初のオリジナルソングとしてリリースした「春を告げる」を歌唱。そして最後に「slash」で締めくくった。「春を告げる」は、現在ストリーミング総再生数が約4億回の大ヒット曲で、モニターにはアニメーションと歌詞が映し出され観客も手拍子とともに盛り上がっていた。
【yama セットリスト】
色彩
あるいは映画のような
偽顔
麻痺
Oz.
春を告げる
slash
■yamaに恒例の質問。「きょうの色は?」
ライブ終了後は、三宅アナと井上アナとのトークタイム。「楽しかったです! めちゃくちゃパワーをいただきました」と感激するyamaは、『めざましテレビ』を観てから学校に行くのが学生時代のルーティンだったそう。
また、「色彩」をリリースした際の『めざましテレビ』インタビューで「きょうの色は?」と聞かれたことが印象的で、当時すごく悩みつつも「緑」と答えた理由は「おだやかな気持ちだった」とのこと。では、「30周年フェスのきょうの色は?」と質問されると「黄色」と答え、黄色いペンライトを持った観客たちが喜んでいた。
また、2023年のツアーでバンドのメンバーと名古屋城を見に行ったり、名物みそかつ専門店を訪れてその店のTシャツをメンバーにプレゼントしたりという愛知エピソードを写真と共に紹介。観客から笑いが起きるなど、会場はなごやかな雰囲気に。
今回の愛知公演では、会場に各アーティストへの質問箱を用意。yamaへの質問は「おうちでどんなふうに過ごしますか? リラックス法は?」というもの。「ソファに寝転がって半日くらい天井を見ています」の答えに、三宅アナが「半日は長いね!」とツッコむと、「かなりのインドア派なんです。余裕があるときは詩集も読みますよ。谷川俊太郎さんが好きです」と語った。
■ももクロメンバーが、ちいかわ&ハチワレのかぶりものをかぶってパフォーマンス
続いてのライブは、ももいろクローバーZ。『めざましテレビ』とももクロの関係は深く、2014年に楽天スタジアムで行われた『めざましライブ』や、2018年の沖縄での『めざましライブ』など、これまで4回出演、三宅アナとは公私ともに親しくしているほどゆかりの深いアーティストだ。
会場のモノノフ(ももクロのファンの愛称)たちは、メンバーの紹介VTRが流れ始めるとペンライトでノリノリに。ライブは “メイド・イン・ジャパンのももクロ流エンターテインメントを世界に!”をテーマに制作されたNIPPON応援ソング「MONONOFU NIPPON」からスタートし、客席では「おい!おい!」や「ふーーー!」の歓声とともにペンライトが豪快に動いていた。
続いて「MYSTERION」で大人っぽい雰囲気で会場を引き締めると、3曲目はテンションをがらりと変え「仮想ディストピア」を。2013年に『めざましどようび』のテーマソングになった楽曲で、ステージにはちいかわとハチワレも登場。佐々木彩夏と高城れには、それぞれちいかわとハチワレのかぶりものをかぶって、パワフルなパフォーマンスを披露した。
4人のお決まり自己紹介を終えると、百田夏菜子が「このライブが新年明けて初めてのライブです!」「皆さん盛り上がってまいりましょう!」と盛り上げる。
そして「サラバ、愛しき悲しみたちよ」を熱唱。布袋寅泰が作編曲とギター演奏を担当、ドラマの主題歌にもなった話題の曲だ。客席には汗をふきながら踊る人たちの姿も。最後は、ゆずの北川悠仁が楽曲提供した「誓い未来」で、会場をひとつにした。
【ももいろクローバーZ セットリスト】
MONONOFU NIPPOON
MYSTERION
仮想ディストピア
サラバ、愛しき悲しみたちよ
誓い未来
■ももクロメンバーのおよそ30年前の写真を披露(1名を除く)
トークコーナーでは、井上アナが舞台袖で見ていた三宅アナの声や動きが観客と完全にシンクロしていたことを暴露。三宅アナが「気持ちよかったー」と満足げに語ると井上アナも「メロメロになりました」とすっかりとりこになっていることを明かした。
ももクロメンバーにとっては、高校生時代に『めざましテレビ』のお天気コーナーやじゃんけんコーナーに出演したことが印象的だったそうで、生放送を終えてから登校しドヤ顔で「めざましじゃんけんしてきた!」と自慢したと振り返った。
観客からの質問コーナーでは、4歳の子供を育てているお母さんから「ももクロちゃんは子供のころ何をしてもらったときがうれしかったですか?」と聞かれ、佐々木は「ダンスやバレエを習い始め、かわいく髪を結んでもらったりリップ塗ってもらったり、とおめかしを教えてもらったとき」と語り、玉井詩織は「単純にほめられるのがうれしかったです。ひとりでパッと起きられて自分で着替えられたときにすごいね! って言われて」と懐かしんだ。
百田は「スーパーに連れていってもらい、お菓子コーナーで何個か買っていいよ、と言われたときがうれしかった」、高城は「お父さんが作る高城家流のラーメン。麺をゆでて水で洗ってからゆで直すことでめっちゃ“ちゅるちゅる”ってなるんです!」と興奮気味に語った。
そして、メンバーの“およそ30年前”の写真が披露されると、客席から「わーーー!かわいい!」の声が。なぜか高城だけ生後1ヵ月もたっていない新生児の写真で「マネージャーさんに生まれたての、って言われたんです、話がちがーう!」と会場の爆笑をさらっていた。
■恒例のじゃんけん大会は“いちばんスムーズ”パターン
ここで『30周年フェス』恒例の“観客全員”とのめざましじゃんけん大会を開催。最後にひとりが勝ち残るまで続くというもので、ももいろクローバーZ、wacciの橋口洋平、村中慧慈、yamaも参加した。観客全員が立ってスタートし、負けとあいこは座るというルールで、見事勝ち残った人には番組公式グッズがプレゼントされる。
ももクロの高城からスタートし、じゃんけんが重なるごとに次々と座る人が。wacciのふたりやyamaとも勝負し最後の数人になったところで、最後に佐々木彩夏が出したパーで勝者が決定。参加アーティスト全員にじゃんけんのターンが回ったところで勝者が決まるという、いちばんスムーズに運んだパターンになった。
■wacciのステージで、ももクロ高城れとのコラボが実現
最後はwacciが登場。asmiをフィーチャリングに迎えたwacciの「リバイバル」が現在『めざましどようび』のテーマソングとなっており、2023年は『めざましライブ』に初出演と、番組との関係が深いバンドだ。
1曲目は、ドラマの主題歌にもなった恋愛ソングの新定番「別の人の彼女になったよ」。会場内のwacciファンだけでなく、yamaファン、ももクロファンも総立ちで体を揺らせて聴き入っていた。
MCでは「wacciです。『めざましテレビ』30周年おめでとうございます! このライブの順番合っていますか? yamaさんのかっこよさ、ももクロさんの盛り上がり…そのあとに大丈夫でしょうか?」とおどけ、会場が笑いに包まれた。2曲目に選んだのは、2022年にリリースし10代を中心に支持されストリーミング総再生回数は2.5億回を突破した「恋だろ」。
実はボーカルの橋口は、『めざましテレビ』の軽部真一アナと「カラオケ友達なんです」と告白。この「恋だろ」は軽部アナの十八番で、次回は3月にカラオケへ一緒に行くことを約束しているそう。続いて、橋口が「楽曲を提供させていただいている方がいます。その方のソロコンサートでもご一緒させていただいたことあるのですが、この刈谷でもコラボさせていただいてもいいですか? 高城れにさーん!」と、ももクロの高城を舞台へ呼び込むことに。客席からは「うぉーー!」と歓声が湧き上がり、衣装を替え登場した高城自身も「まさかこんな形でコラボさせていただけるなんて、とってもうれしいです」と感激。高城のオフの姿である“もうひとりの私”をテーマにした「じゃないほう」をしっとりと歌い上げた。
そして、ここでがらりと雰囲気が変わり、アップテンポの「フレンズ」を演奏。橋口は「タオルがある人はタオルを、こぶしでもいいので回せるもので回して。みんな素晴らしい!」と観客を大絶賛。歌詞の一部を、“この街、刈谷で出会えたー”と刈谷バージョンに。続いて「最上級」のイントロが始まると「さぁ刈谷、声出していこう!」とさらに盛り上げた。途中の“ウォーウォー”とハモるところを観客に任せると、「すごいじゃん! もう一回ちょうだい! みんなすごく声が出るね」とさらに絶賛。会場の熱気は最高潮となった。
MCでは「最高の声をありがとうございます! 刈谷のみんなはすげーな! また愛知に帰ってきたいと思います」と語り、最後に2019年に『めざましテレビ』で放送した東京オリンピック企画『日本つながるプロジェクト』の応援ソング「空に笑えば」を熱唱しライブを締めくくった。
【wacci セットリスト】
別の人の彼女になったよ
恋だろ
じゃないほう(高城れにとコラボ)
フレンズ
最上級
空に笑えば
■「高城れにさんとのコラボでは、皆さんがほぼ、れにさんを見ていました」(橋口洋平)
三宅アナから「良かったです!」と大絶賛されると、橋口は「みんなと音楽でひとつになれて本当に最高でした。高城れにさんとのコラボでは、皆さんがほぼ、れにさんを見ていましたね。そりゃそうだよね!」と会場を笑わせた。
また、刈谷にまつわるメンバーのエピソードも披露。全国ツアーで立ち寄った「刈谷ハイウェイオアシス」の観覧車に乗ったとき、高所恐怖症の小野裕基が大号泣してしまったとのことで、そのときの泣き顔写真がモニターに映し出された。小野が「すごく高いところをゆっくりと…もう乗らないです!」と振り返り笑いを誘っていた。
観客からの質問として「どういうときに歌詞が浮かびますか?」と問われると、橋口は「日常生活で思い浮かぶことはメモをしています。喫茶店が多いですね。浮かばなかったらカフェを4件くらいはしごするんです」と語った。また、約30年前のメンバーの写真が披露されると、三宅アナから「ドラムの横山祐介さんがわんぱくそう!」「橋口さんはすでにお顔ができあがっている!」などといじられ皆で笑いあっていた。
■百田の「めざましテレビー!」の掛け声で記念撮影
全ライブを終え、3組のアーティストがステージに集合し改めて観客に挨拶を。yama は「幸せな時間でした、ありがとうございました!」ももクロを代表し百田は「私たちが30周年を迎えたら、30日間毎日『めざましじゃんけん』をさせてもらえるよう、今舞台裏で話をつけてきましたのでよろしくお願いします!」、wacci橋口は「朝いつもテレビをつけたら必ず『めざましテレビ』がいてくれる、放送されているというのは大事なこと。僕らも音楽を作るときはそういう身近な存在でありたい」とそれぞれの言葉で語った。
恒例の観客との記念写真撮影では、百田の「めざましテレビー!」の掛け声で最高の笑顔を収めた一枚をパチリ。忘れられない愛知・刈谷の一夜となった。
『めざましテレビ30周年フェス』イベントサイト
https://www.fujitv.co.jp/meza/30thfes/