■ビビる大木は、渡辺美里との出会いなどを自身の青春時代の思い出を交えながらトーク!
10月26日、渡辺美里が1989年に行ったライブを収録した『misato born4 ~愛と感動の超青春ライヴ~』が全国24の映画館で一夜限定上映された。
この映像作品は、悪天候によりライブの途中中止を余儀なくされた西武球場(1989年7月26日)と、“史上最大の学園祭”と銘打ち多くの学生とともに華やかにステージを築き上げた東京ドーム(同年11月30日)というふたつの歴史に残る公演で構成されたライブドキュメント。
この日、東京・新宿バルト9では特別企画として、上映前にタレントのビビる大木がスペシャルゲストで登壇。熱狂的渡邉美里ファンを公言する彼の熱血トークが炸裂した。
19時を過ぎて間もなく、大木は司会進行役の北村和孝氏(雑誌『Player』元編集長)とステージに登場。
この場にいることの感動を楽しむような表情で、渡辺美里との出会いは中学2年のときに買った「ribbon」、東京に住むようになって「サマータイムブルース」を聴きながら第三京浜をドライブするのが恒例行事になったこと、TV局の楽屋に渡辺美里の名前を見つけ突然ノックして挨拶したのが初対面だったこと、今でも夏になると渡辺美里の曲を聴いてワクワクしていることなど自身の青春時代の思い出を交えながら最後まで熱く語り続けた。
そして、場内が熱を帯びたまま上映が始まった。
豪雨と落雷が西武球場を襲う。それでも渡辺美里は満員の観客とバンドとスタッフすべての覚悟を一身に背負い、心を込めて歌い続けた。神からの試練に挑むような魂のパフォーマンスも、さらなる悪天候により無念の中止決断。
ただ、そこには悲壮感は微塵もない。最後までステージで堂々とボーカリストとしての有り様を見せつけた。彼女が放った”雨のバカー!”が天空を突き抜けた。
その4ヵ月、大きな試練を糧に東京ドームのステージに立つ渡辺美里の表情は実に晴れやかだった。満を持したバンドと多くの学生たちが彼女の歌を支えた。
この映像には西武球場と東京ドーム両方の「すき」「パイナップルロマンス」「My Revolution」が収められているが、決して“明”と“暗”の対比ではない。常にしべての聴衆に全身全霊で歌を届ける姿そのものが映し出されている。
この時デビュー4年目、弱冠23歳のボーカリスト渡辺美里がライブを通じて成長・進化していくストーリーがこの作品のテーマだ。
なお、この日の詳しいレポートは、『毎週7 ライヴ・フィルム・フェスティヴァル2023』特設ページにて公開中。
PHOTO BY 山本 佳代子
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