■「大人っぽい、ちょっとジャズっぽいことをやったことがなかったので、ファンクラブツアーで、皆さんの胸を借りてトライしたいなと」(赤西仁)
赤西仁が独立後10周年記念として7月に行った『JIN AKANISHI 10th Anniversary Live』で告知していた、ファンクラブツアー『JIN AKANISHI FAN CLUB TOUR 2023 “YELLOW NOTE”』がついにスタート。
月31日に東京・豊洲PITで初日を迎え、オールスタンディングの場内を埋め尽くす観客を存分に楽しませた。
オープニングで、幕が中央からゆっくり開いていき、バックライトに照らされた赤西仁のシルエットが現れると、オーディエンスは声を上げて沸き立った。
2曲目では新曲の「Look At You」を披露。スツールに座り、レーザーの円錐形のライトに囲まれながら、低い声でダウナーなムードへと誘った。
3曲歌え終えたところで歓声に迎えられながら、「ファンクラブツアー“YELLOW NOTE”へようこそ」と挨拶。すぐに「コラァ、笑ってんじゃねぇ! ほら、言うこと忘れた(笑)!」と、テンションの高まったファンへフレンドリーに話しかける。
「大人っぽい、ちょっとジャズっぽいことをやったことがなかったので、ファンクラブツアーで、皆さんの胸を借りてトライしたいなと。と言いつつ、作っていくうちにテーマが変わってきて、まぁ破綻していくっていうツアーでございます」とツアーの趣旨を説明すると、会場は温かい笑い声に包まれた。
ジャジーなアレンジの「Baby Girl」では、まるでバーでの生演奏のような贅沢な空間に浸らせ、ウッドベースから始まった「Slow Jam」も、前述のテーマどおり。
「はい、ということで。こんな感じでメロウな感じで進んでいくんですけど、この辺で崩れ始めていきます。次の曲はポップな新曲です。次のアルバムに入るリード曲候補がこれと、あと最後のほうでもう1回歌うので、あとでアンケートで、どっちがいい決めたいなと思うので、頑張って歌います」
そんな語りを挟み、新曲「Can I」からアッパーな曲へと変化していき、観客はノリノリでクラップでリアクション。十分に温まったところで、観客とのやりとりを交えたラフなMCコーナーに。
ファンクラブツアーの次の開催地が福岡だという話から、台風が来ているという情報に驚く赤西。「えっ、台風? ウソでしょ?」「大きいのが3個!? 終わりじゃん」「それは大問題だ。今はじめて知ったよ」と揺さぶられつつ、「今は、今を楽しみましょう!」と立て直す。
フロアから「頑張れー」という声が飛ぶと、「お前も頑張るの、これは株主総会なんだよ。ファンクラブツアーなんだから!」と返答。飾らない口調にファンは大いに笑い、交流を楽しんでいた。
また、昔からの友人であるブロードウェイ俳優のJULIAN CIHI(ジュリアン・スウィーヒ)がゲストで登場。中盤のMCではジュリアンとともに観客に話しかけ、急遽、観客からの質問コーナーを設けると、さっそく「来年、ツアーやりますか?」との質問が。
「来年、ホールツアーやりましょう。決まっていないけど、そういう話は今しています」と、うれしい途中報告。後半にも新曲「Me」で大いに踊らせ手を振らせ、自由に声を出させるようリードし、フロアを盛り上げた。
すべてのパフォーマンスを終えると赤西は「地方に行って、また戻ってきます。気をつけて帰ってください」という言葉を残し、ステージをあとにした。
8月31日、9月1日と2日間にわたって行われた東京公演のあとは、福岡、愛知、大阪とまわり、9月19・20日の東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でツアーはファイナルを迎える予定だ。
PHOTO BY 田中聖太郎
ライブ情報
JIN AKANISHI Fan Club Tour 2023“YELLOW NOTE”
08/31(木)東京・豊洲PIT
09/01(金)東京・豊洲PIT
09/04(月)福岡・Zepp Fukuoka
09/11(月)愛知・Zepp Nagoya
09/13(水)大阪・Zepp Osaka Bayside
09/14(木)大阪・Zepp Osaka Bayside
09/19(火)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
09/20(水)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
赤西 仁 OFFICIAL SITE
https://jinakanishi.com/