■「またここに来られるように、頑張って良い作品をたくさん作り、ライブで会いにくる」(羊文学)
羊文学が、6月21日に初の海外ワンマンライブを台北・Legacyにて行った。
初の海外単独ワンマンライブかつライブ当日は平日にもかかわらず、ライブチケットは販売開始からわずか10分足らずでソールドアウトとなった今回の公演。
開演前、現地のファンに話を聞いてみると、『FUJI ROCK FESTIVAL ’23』の生配信やJ-POP紹介チャンネルなどYouTubeでバンドと出会った若者たちが多く見受けられた。彼らはみな、羊文学の爽やかでストレートなロックサウンドと塩塚モエカの儚くも力強い歌声に魅了され集っていた。
プロローグの「予感」で幕をあけたライブは、そんなファンの期待に応えるかのように、「ハイウェイ」の心地よいギターサウンドからはじまり、「FOOL」「ラッキー」と続いていく。広い音域と流暢な抑揚と爆発力に富んだボーカル・塩塚モエカの歌声に、序盤からファンは体を揺れしながらうっとりとしていく。
MCに入り、塩塚が軽やかな声で話しだすと、1秒前までの歌声と打って変わるそのギャップに大歓声が上がる。現地ファンの率直的な反応が微笑ましい。
ファンが熱く迎えてくれたことや、日本語を理解してくれることに感激し、塩塚はファンとコミュニケーションを取るためにもっと中国語を勉強すると言いながら、両手を頭の上に乗せてハートポーズを取ってお礼を伝えた。そして突然「我愛尓(尓は、人偏に「尓」が正式表記)」(愛してる)と勢いよく中国語を披露すると、ファンの絶叫が響いた。
後半は、「光るとき」「マヨイガ」「OOPRATS」など最新アルバム『our hope』の楽曲を中心に披露。
ベースの河西ゆりかのコーラスがボーカルにうまく相まって、カラフルかつユニークな景色を紡ぎだしていた。そして聞き逃せないのはフクダヒロアの簡潔に表現された力強いドラムだ。まるで1日の疲れを一つひとつ叩き落としてくれるような潔さが本当に爽快だった。
さらに「あいまいでいいよ」ではサビで大合唱が起こり、海外初ワンマンライブとは思えない盛り上がりを見せた。
アンコールでは昨年コラボレーションも行い、今年、台湾の金曲奨新人賞にノミネートされている台湾のアーティストLUCY(「U」は、ウムラウトありが正式表記)がサプライズ出演。コラボレーション楽曲「OH HEY」と羊文学の「1999」(English ver.)を披露した。
そして、羊文学は「またここに来られるように、頑張って良い作品をたくさん作り、ライブで会いにくる」とファンに約束しライブの幕を閉じた。
羊文学がは、9月から1年ぶりとなる、自身最大規模となる全国10ヵ所全12公演を周る全国ツアーを開催。7月1日10時か
■『羊文学 台北ワンマンライブ』
2023年6月21日(水)台北・Legacy Taipei
<セットリスト>
01. 予感
02. ハイウェイ
03. FOOL
04. ラッキー
05. ソーダ水
06. 金色
07. 電波の街
08. 永遠のブルー
09. 砂漠のきみへ
10. くだらない
11. hopi
12. 光るとき
13. マヨイガ
14. OOPARTS
15. あいまいでいいよ
16. ワンダー
[ENCORE]
17. OH HEY(with LUCY)
18. 1999 English ver. (with LUCY)
リリース情報
2023.04.18 ON SALE
DIGITAL SINGLE「FOOL」
羊文学 OFFICIAL SITE
https://www.hitsujibungaku.info/