■「(人生の転機にした“選択”は)結構沢山ありますが、一番は大学に行かないという選択をしたこと」(北村匠海)
北村匠海が出演する『SMBC LIFE DESIGN FILM AWARD 2025』告知動画が公開された。
『SMBC LIFE DESIGN FILM AWARD 2025』は、三井住友銀行(以下、SMBC)が、「“自分に合った”銀行口座を選ぶことの大切さ」を表現する学生向け動画コンテスト。
審査員のひとりとして参加予定である、“Olive”のTVCMに出演中の北村匠海が、5月1日の募集開始に向けて、コンテスト開催の発表をした。
本コンテストでは、これからの未来を創る学生を対象に、“自分に合った”銀行口座を選ぶ”ことの大切さを伝える動画作品を募集する。詳細はSMBCの応募サイトをチェックしよう。
■北村匠海 インタビュー
Q. 北村さんが人生の転機にした“選択”を教えてください
北村:実は結構沢山ありますが、一番は大学に行かないという選択をしたことだと思います。子供の時から芸能活動をしてきたなかで、高校生になり、自分の人生を初めて考えた時に、最初は芸大や美大に行って、知識として芸術や美術に触れたいなと思っていたのですが、役者としても音楽活動があったり、忙しくなってきたり、作品との出会いもあり、大学へ行っても中途半端になってしまうな、とか。最終的には、芸能活動だけに集中するという覚悟を決めて選択しました。 そしたら、卒業してすぐに同世代で集まるドラマにオーディションに受かって決まって、 そのドラマの最中に『君の膵臓を食べたい』のオーディションがあり、『君の膵臓を食べたい』という作品に出会って、後にはアカデミー賞までいくという。なので、大学に行っていたら全然違う人生だっただろうなと思っています。Q. “選択”をするときに周りの方から大学に行ったほうが良いのでは? という意見はありましたか?
北村:それはありましたが、自分の親からは「どっちでもいいんじゃない?」と言われました。「もし本当に欲しい知識が自分の中に生まれたら何歳になっても行けばいいし」という考えだったので、あまりプレッシャーを感じずに、「じゃあ大学行きません」 「芸能をやります」 みたいな感じでしたね。大人になって、お酒とかを飲みながら話を聞くと、スカウトからの始まりだったこともあり、親の二人は、子供の人生を自分たちが変えてしまったんじゃないかという、責任みたいなものもあったみたいです。今となってはもう「僕この仕事以外できないんじゃないかな」 というくらいなので、言ってしまえば人生の転機はスカウトされた8歳の時から始まってたな、と思います。Q. 北村さんが重要な“選択”をする際に大事にしていることについて、アドバイスをお願いします。
北村:僕は悩んだら行くタイプではないんですよ。悩んだらやめるタイプなんです。何か重要な選択があった時に、パッと自分の中で一番最初に出た答えを信じるタイプです。色々なリスクヘッジを考えて、「こっちの方がいいかもな、でもどうだろうな」という。のちに生まれた選択はあまり手に取らないようにしています。だから是非、この先学生の皆さんが重要な選択を迫られるタイミングがあれば、それが重いとか軽いとか、小さいとか大きいとか問わずに、自分の心に従った選択を選ぶというのは大事な場面が多いのかなと思います。一概にそれが全てとは言わないんですけれども、そういうことが大事だと思います。Q. 今回のコンテストでは、学生が10年後の未来を想像して描くような内容となっていますが、北村さんが思い描く10年後の自身の俳優像を教えて下さい。
北村:10年後がどうなっているかわからないですが、僕は子供の時からずっと変わらず今のスタンスで生きているので、これが変わらないといいなと思ったりします。人に対してだったりとか、作品に対してだったりとか、環境こそ変わっていくだろうし、色んな出会いがあって、価値観も変わっていくと思うのですが、自分の中に流れるリズムみたいなものが10年後も変わっていないといいなと思います。Q. 影響を受けた俳優、尊敬する俳優の方はいますか?
北村:小栗旬さんは出会ってから長いですし、自分が監督とかやる時もやっぱり小栗さんの影響は必ずあります。少し前に小栗さんと二人でご飯に行って話をした時も、芝居のアプローチだったりとか、小栗さん自身の『小栗旬』という役者の捉え方だったりの話を聞いていると、やっぱり自分はここを追いかけているんだというのがすごく明確になって。同じ感情だったり、同じ感覚を持っている方だなと感じました。大人になってからそういう深い話をあまりできていなかったし、会ったら楽しくお酒飲んで、映画を見て、みたいな場が多かったので、二人でご飯をつつきながら、しっぽりとそういう話をしている時に改めて感じることが多かったです。振り返れば出会いは小学校5年生なので、やっぱりその時に僕が見た小栗さんという存在が、ずっと消えない理由がここにあったんだなと思いました。Q. 今回のコンテストの対象は学生ということですが学生時代の自分になにか言うとしたらどんなアドバイスをしますか。
北村:自分は完璧主義だったので、「こうあってはダメだ」とか、役者としても「こうあった方がかっこいい」とか、それに縛られてきました。10代の時に、尖りが強めだったというか。みんなが遊びに行くような街じゃなくて、「自分はこっちのこういうカルチャーに触れていくんだ」みたいな。「こういうカルチャーに触れた方がイカしてる」みたいなものに結構縛られていました。今はいろんなものに飛び込むことが好きだし、挑戦することが好きなので、自分の可能性をあまり狭めないというか、自分はこういう役者だとか、こういう人間だというのを考えないようにして生きているんですけれど、その頃は「自分はこうならなきゃいけない」とか「ここを目指さなきゃいけない」とか「こういう映画に出なきゃいけない」と考えていたので。それがあるから今があるけれど、この頃の自分には「もうちょい肩の力を抜け」って言いたいです。Q. 北村さんが得たお給料で一番初めにプレゼントあげた人は誰ですか?
北村:相当特殊なんですけど、初めてお給料もらった時は9歳だったので、当時の給料形態がどういうものなのか親しか知らないんです(笑)。20歳の時に一人暮らしを始めて、普段親が払ってくれていたようなものも自分で払うようになって。お金というものが生きるために必要なものになった時に、お給料というものを考えるようになりまして、「これでやっと親に何か返せるな」という仕事ができて、その時は親をご飯に連れて行きました。その時は、喜んでいたのかな。ニヤニヤしていた気がします。ご飯をプレゼントしたというよりは、払いますと言って払った感じです。Q. コンテストに参加される学生に伝えておきたいことはありますか?
北村:今回は銀行にまつわるショート動画ということでテーマもちょっと難しいと思いますが、学生の皆様が学生だからこそ考えられる柔軟さみたいなところで、いろんな角度で見て欲しいなと思います。正直そこに良いも悪いもないと思いますし、結局は誰の目に止まるかという話だったりするので、ぜひ気楽に参加してくれたら嬉しいなと思います。Q. 本コンテストに参加を検討する学生に一言お願いします
北村:あくまでも気楽に考えて欲しいと思っていますが、SMBC=銀行ということで、いま学生のうちにそこに触れておくというのはすごい大事なことだと思います。大人になると、銀行は必然的になくてはならないものになりますから、気づけば「銀行行こう」とか「銀行行かなきゃ」とか、そういう瞬間は必ず来るので。「じゃあ銀行選びをどうするの」というところは皆様がこのアワードを通して、あくまで気楽に考えてくれたらいいなと思います。今のこれからを担う人たちの考えだったり、頭の中というのは何よりも大事だと思います。皆様がこのご時世、次の時世を担っていくと思うので。それに僕も頑張ってついていけるように、そして引っ張っていけるように頑張りますが、是非楽しんで参加してほしいです。
DISH// OFFICIAL SITE
https://dish-web.com/