■「一本筋が通っていて心に熱い信念を持った兵衛は、僕自身も憧れるような人です」(大泉洋)
映画『室町無頼』より、大泉洋が演じる主人公・蓮田兵衛(はすだ ひょうえ)のキャラクタービジュアルが公開された。
『極楽征夷大将軍』で直木賞を受賞した垣根涼介の『室町無頼』(新潮文庫刊)を原作とする本作は“応仁の乱”前夜の京(みやこ)を舞台に、日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史にただ一度だけその名を留める男、蓮田兵衛と、彼のもとに結集した「アウトロー=無頼」たちの知られざる闘いをドラマチックに描いた本格アクション時代劇。
すでに解禁となっている映像では、鬼気迫る表情で迫力の剣術アクションを見せる姿が話題となった、大泉洋演じる主人公・蓮田兵衛。このたび己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぎ、ひそかに幕府討伐と世直しの野望を抱く兵衛が、そのただならぬ風格を滲ませて不敵な笑みを浮かべる、キャラクタービジュアルが解禁となった。
大泉が「一本筋が通っていて心に熱い信念を持った兵衛は、僕自身も憧れるような人です」と語る兵衛は、荒廃した世の中に倒れる貧しい人々に目を向け、ともに戦う仲間想いな人物でありながら、一方では、その圧倒的な剣の腕で、気に食わない者は容赦なく斬り捨てるような非常な一面も持つ。
「非の打ちどころのないヒーローではなく、無頼というぐらいだから、悪いこともいっぱいしてきたんだろうなと思わせる、どこか異様なイメージ。だけど実は、ものすごく熱いものを持ってるという人」と自身のキャラクターを語る大泉。
「“正しい男”というよりかは、どこかずるいこともしている。むしろお金とかも盗んじゃったりとかするけど、筋は一本通っているという。その感じが本当にかっこいいですよね」と惚れ込んだこの“無頼漢”を、大泉ならではの圧倒的な存在感で見事兵衛を演じ切ったことが、ビジュアルの兵衛の眼差しからもうかがえる。
なお、今回の写真は『八犬伝』や『レジェンド&バタフライ』など多くの時代劇作品でも活躍するヘアメイクディレクターである酒井啓介が撮影したものを使用された。
「この男から戦国時代は始まった。」と記されたとおり、歴史を動かした前代未聞の一揆を率いた実在の人物として、歴史書にはたった一行だけ名を刻む蓮田兵衛。これまであまり映像として描かれることのなかった室町の暗黒時代を舞台に、他に類を見ない「アウトロー=無頼」な主人公として描かれる兵衛の魅力とカリスマ性が人々の心を動かしたように、映画を観る者すべての心を動かすこと間違いなしだ。
映画『室町無頼』は、2025年1月17日公開。
映画情報
『室町無頼』
2025年1月17日(金)公開
監督・脚本:入江悠
原作:垣根涼介『室町無頼』(新潮文庫刊)
出演:
大泉洋
長尾謙杜 松本若菜
遠藤雄弥 前野朋哉 阿見201 般若 武田梨奈
水澤紳吾 岩永丞威 吉本実憂 ドンペイ 川床明日香 稲荷卓央 芹澤興人
中村 蒼 矢島健一 三宅弘城
柄本明 北村一輝
堤真一
配給:東映
(c)2025『室町無頼』製作委員会
■ストーリー
1461年、応仁の乱前夜の京(みやこ)。大飢饉と疫病がこの国を襲った。賀茂川ベリにはたった2ヵ月で8万を超える死体が積まれ、人身売買、奴隷労働が横行する。しかし、時の権力者は無能で享楽の日々を過ごすばかり。貨幣経済が進み、富める者はよりいっそう富み、かつてない格差社会となっていた。
蓮田兵衛は、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぐ自由人。各地を放浪する彼の眼差しは、ひとり遠く、暗黒時代の夜明けを見つめていた。一方、才蔵はすさまじい武術の才能を秘めた若者。天涯孤独で餓死寸前を生き延びたが、絶望の中にいた。しかし、兵衛に見出され、鍛えられ、才蔵は兵法者としての道を歩み始める。才蔵の武器となるのは“六尺棒”。地獄の修行を終えたとき、超人的な棒術を身につけた才蔵の前に敵はない。
時は来た。才蔵だけでなく、抜刀術の達人、槍使い、金棒の怪力男、洋弓の朝鮮娘ら、個性たっぷりのアウトローたちを束ねる兵衛。ついに巨大な権力に向けて、京の市中を舞台に空前絶後の都市暴動を仕掛ける。行く手を阻むのは、洛中警護役を担う骨皮道賢。兵衛と道賢はかつて志を同じくした悪友ながら、道を違えた間柄。かつては道賢、いまは兵衛の想い人である高級遊女の芳王子がふたりの突き進む運命を静かに見届けるなか、“髑髏の刀”を手に一党を動かす道賢に立ち向かい、兵衛は命を賭けた戦いに挑む。この世の地獄をぶち壊せ! 京を覆う紅蓮の炎の中から明日をつかめ!
映画『室町無頼』作品サイト
https://muromachi-outsiders.jp/