■「すごく充実した時間だったけど、自分の現状がわかったっていうのはすごくありましたね。ずっと難しかったですし本当に大変でしたけどめちゃくちゃいい経験でした」(森本)
映画『正体』より、メイキングおよびキャスト陣の熱い想いがつまったインタビューで綴られた特別映像「公開記念特別映像-信じる-編」が公開された。
主演の横浜流星は本作の撮影について「本当に1シーン1カット妥協せずに撮っているので、毎回キタなと思ったらOKをもらえるような感覚。その妥協しない姿勢が藤井組だと思う」と語る。
今回が藤井監督作品初出演となった吉岡里帆、森本慎太郎(SixTONES)、山田杏奈はそれぞれ「藤井さんはすごく優しい方なんだろうなというのは映画を観ていても思っていたんですけど、そういう人だから人の痛みだったり人の葛藤を優しく、でも余すことなく繊細に描けるんだろうなと感じました」(吉岡)、「すごく充実した時間だったけど、自分の現状がわかったっていうのはすごくありましたね。ずっと難しかったですし本当に大変でしたけどめちゃくちゃいい経験でした」(森本)、「藤井組の撮影っていうだけで日々ワクワクしてましたし、藤井さんの演出の仕方とかも、一つひとつがすごく贅沢にやらせてもらえました」(山田杏奈)と、それぞれ藤井組の撮影について振り返っている。
また藤井監督の『デイアンドナイト』(2018年)ではプロデューサーとして参加し、俳優としては今回が初出演となる山田孝之も「覚悟は必要でしたね。でもやっぱり藤井監督の演出を受けてみたいという気持ちはあったので、しかも今回(横浜)流星が主演っていうのもあって、ぜひぜひという感じでした」と藤井組への想いを語っている。
映像では、藤井監督がキャスト陣に対し丁寧で熱のこもった演出をつけている様子と、それに呼応するように真剣に耳を傾ける俳優陣の姿も。さらに夏編と冬編に分けて撮影された本作では、長い髪と伸びたヒゲ姿で夏編のクランクアップを終えた横浜が「夏は暑さと闘い、冬は寒さと戦う」と充実した表情でコメント。監督が「(冬編は)裸足で逃げなきゃいけないからね」と続けると「頑張ります」と意気込んで見せるなど、ふたりの長年にわたる関係性も垣間見える。
『青の帰り道』(2018年)で藤井監督作品に初出演した横浜は、今作では企画の立ち上げから関わり打ち合わせを重ねてきた。
「お互いがこの作品にかけてきた時間が長いからこそ、ふたりの間に鏑木がいるような感覚がすごくありました。(過去作と比べて)演出時の言葉の数がすごく減った印象だし、流星が僕の言葉を聞いてくれる量もすごく増えたような気がしました」と監督が言うとおり、横浜も「自分と監督のひとつの集大成となった最高の作品ができたと自信をもって言えますし、言葉を交わさずともわかり合えるので、ひとりでも多くの方に届けばいいなと思っています」と本作に込めた熱い想いを語っている。
映画『正体』は、11月29日から全国公開。
映画情報
『正体』
11月29日(金)全国公開
原作:染井為人『正体』(光文社文庫)
出演:横浜流星
吉岡里帆 森本慎太郎 山田杏奈
前田公輝 田島亮 遠藤雄弥 宮崎優(「崎」は、たつさきが正式表記)森田甘路
西田尚美 山中崇 宇野祥平 駿河太郎 / 木野花 田中哲司 原日出子 松重豊
山田孝之
監督:藤井道人
脚本:小寺和久、藤井道人
配給:松竹
(C)2024 映画「正体」製作委員会
映画『正体』作品サイト
https://movies.shochiku.co.jp/shotai-movie/