■「我々は、未だに『まともな音楽人』として衆人に認知されていない」(サザンオールスターズ桑田佳祐)
サザンオールスターズの誕生から国民的アーティストになるまで、そして無期限活動休止を経て現在に至るまでの軌跡を綴った書籍 『いわゆる「サザン」について』 が、8月21日に刊行される。
2024年に入ってから、新曲「恋のブギウギナイト」の配信リリース、今冬に9年ぶりとなるオリジナルアルバムの発売、そして野外音楽フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA』で大トリを務めるなど、あらたなニュースを続々発表し、2024年の夏もミュージックシーンの話題を牽引するサザンオールスターズ。
40年以上にわたり、ことあるごとに取材を行い、唯一その言葉を聞き続けた音楽評論家・小貫信昭だからこそ書くことができた「サザンオールスターズについて」の決定版。知られざるサザンヒストリーを赤裸々に綴る、唯一無二のノンフィクションとなっている。
桑田佳祐は、この作品のためにたびたび長時間の追加インタビューを受け、サザンオールスターズの46年について、光と陰の両面を率直にコメント。
そんな桑田から、本書刊行によせてのコメントが発表された。なお、コメントは、本書帯にも掲載される。
なお、桑田佳祐が、自著ではないサザンオールスターズに関する書籍にコメントをよせるのは、これが初となる。
■サザンオールスターズ・桑田佳祐 コメント
昔々、“軽薄なノリ”が名誉であり、
ヤンチャなものに対してやや寛容な時代があった。
ついつい、調子に乗ってそれをやめそびれた我々は、
未だに「まともな音楽人」として衆人に認知されていない。――サザンオールスターズ 桑田佳祐
■著者・小貫信昭 コメント
この本は、筆者の40年以上にわたるサザンへの取材活動の集大成だ。
同時に、今回新たに桑田佳祐氏にバンドの歴史を振り返ってもらい、その成果が全章に活かされた内容でもある。ここに記された昭和・平成・令和のエピソードは、当時の“切り抜き”などではなく、新たに精査されたものであり、そこに大きな価値があると思っている。
実は執筆作業もたけなわの頃、彼からこんなメッセージが届いた。「サザンの陽のあたる部分だけじゃなく、それ以外のところも描いて欲しい」。この言葉が、本書の更なるリアリティを生みだした。
手前味噌ではあるが、サザンの歴史を程よい長さで書き綴った物語は、本邦初である。
「読んでいたら、無性にサザンが聴きたくなった」
本書を手にしてくださった方々が、もしそう呟いてくれたなら、僕は本望である。――小貫信昭
書籍情報
2024.08.21 ON SALE
『いわゆる「サザン」について』
著者:小貫信昭
<目次>
序章 サザンオールスターズ誕生
1章 1978年~ 「勝手にシンドバッド」の衝動と「いとしのエリー」の老獪さ
2章 1981年~ 「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」で得た自信
3章 1985年~ 2枚組大作『KAMAKURA』は「終わり」の「始まり」
4章 1987年~ デビュー10周年 復活を告げる「みんなのうた」
5章 1991年~ 甘くてしょっぱい「涙のキッス」でチャートを席巻
6章 1995年~ 「マンピーのG★SPOT」誕生の瞬間
7章 1999年~ 新たな代表曲「TSUNAMI」が描く「侘しさ」とは
8章 2003年~ 不退転の覚悟と『キラーストリート』の充実
9章 2008年~ スタジアムも泣いた「無期限活動休止」の夜
10章 2019年~ 下を向きがちな世の中にこそ“SMILE”を
終章 2023年~ バンドの半世紀へ向け、桑田から届いた本音のメッセージ
あとがき
リリース情報
2024.06.25 ON SALE
DIGITAL SINGLE「恋のブギウギナイト」
2024.07.26 ON SALE
DIGITAL SINGLE「ジャンヌ・ダルクによろしく edit ver.」
※TikTok/Instagram/YouTube Shorts等のショート動画サービスにて配信
書籍詳細ページ
https://www.suirinsha.co.jp/books/detail13.html
小貫信昭による刊行記念特別寄稿
https://note.com/suirinsha/n/ne694e53dae22
サザンオールスターズ OFFICIAL SITE
https://southernallstars.jp