■プロ野球選手の大谷翔平や、俳優の西島秀俊などのグローバルに活躍する日本人タレントも所属するアメリカの大手エージェンシーとのエージェント契約も決定!
YOASOBIが、8月6日に米・ニューヨークのRADIO CITY MUSIC HALL、8月8日にボストンのMGM MUSIC HALL AT FENWAYでワンマン公演を開催することが決定。
チケットは、Crunchyrollによるプレセールが日本時間4月26日2時、一般販売が4月27日2時から販売開始となる。
さらに、アメリカの大手エージェンシー「Creative Artists Agency」とのエージェント契約を結んだことも発表された。
CAAは数多くの俳優、女優、脚本家、監督、プロデューサーらを抱えるアメリカの大手エージェント会社で、プロ野球選手の大谷翔平や、俳優の西島秀俊などのグローバルに活躍する日本人タレントも所属している。
また、現地時間4月21日に行われた米・サンフランシスコ公演『YOASOBI LIVE IN THE USA』のライブレポートも到着した。
【ライブレポート】
アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコにあるThe Warfield。先週から今週にかけて、世界最大級の音楽フェスティバル『コーチェラ』への出演を果たし、その間に自身初となるアメリカでのワンマンライブを、キャパシティ5,000人を誇るロサンゼルスのShrine Expo Hallにて行ったYOASOBIが、今回のアメリカツアーの最後の地として選んだのは、歴史と伝統を感じさせるこのコンサートホールだ。
これまで工事現場やオフィス、日本武道館、全国のアリーナ、そしてZeppなど、日本国内だけでも様々なタイプの会場からパフォーマンスを届けてきたYOASOBIにとっても、こうした海外のホールでのライブはまた新鮮だろう。エントランスの看板には「SOLD OUT」の文字が掲出され、会場前で行われたグッズ販売にも長蛇の列。期待が高まるなか、YOASOBI2回目のアメリカワンマンライブが幕を開けた。
ポップでリズミカルなSEから一転、ガラスが割れるような音とともにアグレッシブなビートがフロアを揺らす。ステージにコンポーザーのAyase、ボーカルのikuraとバンドメンバーが姿を現すと、The Warfieldに詰めかけたオーディエンスから熱い歓声が上がった。その様子を満足げに見渡しながら、ikuraがステージ中央後方のリフトに陣取り、フロアを見渡しながら徐々に上昇していく。
「Welcome to YOASOBI’s Show!!」という第一声とともに1曲目「セブンティーン」のイントロフレーズが鳴り響くと、会場のボルテージはさらに高まった。続く「祝福」でそのギアがさらにもう一段上がる。今年の1~3月に国内のZepp6ヵ所で行われたツアー『POP OUT』の流れを汲むこのオープニングは、今のYOASOBIライブのアグレッシブさを感じるにはもってこいだ。
アメリカでの初ライブとなった昨年のフェス『HEAD IN THE CLOUDS LOS ANGELES』出演を経て、今年ワンマンライブで戻ってこられた喜びを語るikuraのMCを挟み、スタンドマイクでスタイリッシュに「ハルジオン」を披露。「好きだ」ではコーラスとクラップで会場がひとつに。
アカペラから始まる「あの夢をなぞって」は海外でもストリーミング再生数が多い楽曲だけあり、自然とシンガロングが巻き起こる。続く「たぶん」も海外認知の高い楽曲。メロウな歌い出しながら大きな歓声が上がるのは、もはや海外ライブで恒例の風景になった。
ステージ上のメンバーがいったん姿を消すと、前方の湾曲した巨大LEDに映し出されたのは、入場時に配布された“POP OUT GLASSES”着用の合図。こちらもツアー『POP OUT』で話題を呼んだ3D演出だが、それをそのままアメリカまで持ってきて実現してしまうところにYOASOBIのライブチームのこだわりが感じられる。
この地でも老若男女問わず絶大な人気を誇る巨大IP・ポケモンとのコラボ曲「Biri-Biri」に始まり、ラララのコーラスに合わせて着座の観客も大いに体を揺らして楽しんだ「ミスター」、「小説を音楽に」というYOASOBIのコンセプトを言葉と映像で十二分に表現した「もしも命が描けたら」、すり鉢状で天井の高い会場のすみずみにまで澄んだ歌声と泣きのギターソロが響き渡った「優しい彗星」を披露し、「ツバメ」で会場全体をピースフルな空気で満たす。
オーディエンスはグラス越しに飛び出してくる映像に時折大きなリアクションをしながら、音楽と映像、そして歌と演奏の、文字どおり次元を超えた演出を思い思いに楽しんだ。
続いてのMCでは、Ayaseが「こんばんは」 「はじめまして」「腹減ったンゴ」と日本語のコールアンドレスポンスで盛り上げる場面も。用意してきた手紙で今回のアメリカ遠征での手応えを語り、「Let’s make perfect night together!!」という煽りから「アイドル」へ。
Billboard GlobalチャートでTOP10入りを果たし、YOASOBIの名をグローバルに知らしめるきっかけになったこの曲のパフォーマンスは、今日のオーディエンスが最も待ち望んだ瞬間のうちのひとつだろう。怒号のような歓声と熱で会場のテンションをグッと上昇させると、立て続けに「勇者」「怪物」という人気アニメの主題歌を披露。バンドの演奏もひときわ激しくなり、会場が揺れに揺れる凄まじい盛り上がりとなった。
続いてはikuraが手紙を読む番。日本で生まれたYOASOBIの音楽をアメリカでもたくさんの人が聴いて、広げてくれて、こうしてライブで一緒の時間を過ごせることへの喜び、感謝を語り、「群青」を披露。“積み上げてきたものが武器になる”“あとは楽しむだけ”という歌詞が、故郷から離れた地でも自分たちらしく堂々とパフォーマンスをする姿と重なり強烈な説得力を持つ。
続く「HEART BEAT」では、ステージに映された日本語の歌詞を、様々なルーツを持つであろうオーディエンスがめいめいに口ずさむ。エモーショナル極まるままに、本編は幕を閉じた。
間髪入れずに起こるアンコール、One more song!!という呼びかけもまた海外ライブのひとつの特徴。応えて登場したメンバーの表情にも、達成感のようなものが見てとれる。「I’m sure everyone knows next song」と自信たっぷりに紹介したデビュー曲「夜に駆ける」で再び日本語の大合唱を巻き起こし、およそ90分のライブは駆け抜けるように終演を迎えた。
2週間のうちにCoachellaで3ステージ、ワンマンライブを2本という怒涛のスケジュールを軽やかに走り切ったYOASOBI。現地のメディアやSNSでもその様子が多数取り上げられたことで、楽曲のみならずアーティストとしての認知度、存在感もひときわ高く濃くなったことだろう。
8月には、すでに出演が発表されていたシカゴ開催のフェス『Lollapalooza』に加え、ニューヨークとボストンでのワンマンライブを開催することも発表された。デビュー5周年を迎える今年、国内では東京・大阪でのドーム公演を控えるなか、夏のアメリカで彼らがまたどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、注目だ。
■『YOASOBI LIVE IN THE USA』
2024年4月21日(日)San Francisco The Warfield
<セットリスト>
01. セブンティーン
02. 祝福
03. ハルジオン
04. 好きだ
05. あの夢をなぞって
06. たぶん
07. Biri-Biri
08. ミスター
09. もしも命が描けたら
10. 優しい彗星
11. ツバメ
12. アイドル
13. 勇者
14. 怪物
15. 群青
16. HEART BEAT
[ENCORE]
17. 夜に駆ける
YOASOBI OFFICIAL SITE
https://www.yoasobi-music.jp/