■錦戸亮は、リリー・フランキーの長らく疎遠だった息子を熱演!「台本を読んでどんな映画になるんだろうと思いました」(錦戸亮)
主演のリリー・フランキー以下、錦戸亮、木村多江、高梨臨らが出演する日英合作映画『コットンテール』(3月1日全国公開)のメイキング映像が解禁となった。
『コットンテール』は、東京と、イギリスで最も風光明媚なリゾート地でとして名高い、イングランド北西部に広がる湖水地方・ウィンダミアを舞台に、家族の愛と再生を紡ぎ上げたロードムービー仕立てのヒューマンドラマ作品。
学生時代にオックスフォード大学と早稲田大学で日本映画を学び、日本に非常に造詣が深いパトリック・ディキンソン監督が、自身の母親を看取った経験を元に書き上げた脚本に深く共鳴したというリリー・フランキーを主演に迎えた本作は、2023年に開催された第18回ローマ国際映画祭で最優秀初長編作品賞を受賞した。
長年人生を共に歩んできた妻・明子(木村多江)に先立たれた兼三郎(リリー・フランキー)は、明子の「イギリスのウィンダミア湖に遺灰を撒いてほしい」という最後の願いを叶えるため、長らく疎遠だった息子の慧(錦戸亮)とその妻・さつき(高梨臨)たちとイギリスへと旅立つ。しかし、互いに長年のわだかまりを抱えた兼三郎と慧はことあるごとに衝突してしまう。さらに兼三郎には、慧に言えない明子とのもうひとつの約束があった――。
■「ものづくりとはこうあるべきだなと、思い出しました」
今回、日英のスタッフ、キャストが集結した本作の、イギリスロケのメイキング映像が解禁となる。撮影が行われたのは、渡英のためには隔離が必要だったコロナ禍の2021年。ウィンダミア湖周辺の美しく開放感のある景色を背景に、主人公・兼三郎を演じたリリー・フランキーは「国の中でも意見が違っていたり、分断されているような空気の中で、イギリスのスタッフとひとつのものを作っていると、世界は繋がっているなと感じさせてくれる撮影で、人間的に成長させてくれた。遠く離れていても人は皆同じことを考え、真剣に仕事をしているということを見ることができて、人生にとって重要な経験となった」と語る。
錦戸は「お芝居から遠ざかっていたので、台本を読んでどんな映画になるんだろうと思いました。家族の物語でもあるから、やってみたいなと思った」と2021年の撮影当時、久しぶりに演技の仕事を選んだ理由を明かしている。
世界的巨匠、アッバス・キアロスタミ作品への出演経験もある高梨は、パトリック監督の現場について「日本ではみんなが揃ってからお芝居をするのが普通なのですが、役者と監督で芝居を作ってからスタッフさんに見せるのが新鮮でした」と、日本での撮影スタイルとの違いを驚きつつも、楽しんでいる様子を見せる。
また本作には、近年では『ベルファスト』でアカデミー助演男優賞にもノミネートされたイギリスを代表する名優、キアラン・ハインズも出演。初共演となる娘で、同じく俳優でもあるイーファ・ハインズと共に、本作の魅力を語っている。メイキングの最後ではリリーが「みんなが小さなことでもすごく大切に描こうと言って、話し合って何回もやり直してセッションしている。ものづくりとはこうあるべきだなと、思い出しました」と、自身もクリエイターであるリリーらしい感想を述べている。
家族の愛と再生、贖罪と和解を描いた、清らかな情感がさざ波のように染み入る映画『コットンテール』は3月1日より全国公開。
映画情報
『コットンテール』
3月1日(金)より新宿ピカデリー他全国公開
出演:リリー・フランキー 錦戸亮 木村多江 高梨臨 / 恒松祐里 工藤孝生 / イーファ・ハインズ and キアラン・ハインズ
監督・脚本:パトリック・ディキンソン
配給:ロングライド
(C)2023 Magnolia Mae/ Office Shirous
映画『コットンテール』作品サイト
https://longride.jp/cottontail