■「オフコースの<光と影の歴史>について、当事者たちが語る初めての本になりました」(著者・追分日出子)
小田和正の76年の音楽人生を辿る評伝『空と風と時と 小田和正の世界』(追分日出子・著)が11月22日に発売となることが決定した。
1970年のデビュー以来、伝説の10日間日本武道館公演などで知られるバンド、オフコースとして約20年間活躍し、その後ソロとなり、数多くのヒット曲や心に染みる楽曲を作り歌ってきた小田和正。
8月には史上最年長アリーナツアーの自己記録を更新。76歳となった今でも、ライブに駆けつけるファンは年間30万人を超え、広いアリーナを縦横無尽に駆けながら3時間近くのライブを精力的に展開している。
だが、そんな小田の人生について、これまで詳しく語られたことはなかった。本書では、著者である追分日出子が約20年にも及ぶ年月をかけ、小田の幼少期から現在までの76年の音楽人生を、本人インタビューを中心に取材。親族、友人、音楽関係者からの多数の証言を60曲に及ぶ楽曲と共に紹介している。
■本書の内容
幼少期に出会った音楽、学校の帰り道、聖光学院の同級生だった鈴木康博とビートルズの歌をハモる楽しさを知り、音楽の道へ。13人しか観客が来なかったコンサートなど、ふたりのオフコースの下積み時代、5人のオフコースとなり、スーパーバンドに成長していくなかでの鈴木康博の脱退、そして4人のオフコースになるも解散…。
当時のレコード業界やレコーディング風景から、「さよなら」「眠れぬ夜」「YES-YES-YES」「ラブ・ストーリーは突然に」など大ヒットした数々の名曲の誕生秘話も明かされる。
著者は、元オフコースのメンバーである鈴木康博、清水仁、大間ジロー、松尾一彦に、バンド解散後、取材を敢行。盟友・吉田拓郎から見る「人間・小田和正の魅力」や、初期のファンクラブ会員だった作家の川上弘美が見た2人時代のオフコースも読みどころのひとつだ。
また、本編とは別に、2022年から2023年の全国アリーナツアーに全行程随行した記録『LOOKING BACK 2022』6本、さらに、21ページに及ぶ「小田和正バイオグラフィ」を収録。直筆の楽譜や、東北大学時代の卒論にあたる「卒業設計」も掲載。
本作品は、ストイックなまでに、自分の理想とする音楽を追求してきたアーティストの一大叙事詩ともいえる記録となっている。
■著者・追分日出子 コメント
小田さんには2005年以降、繰り返しお話を伺ってきました。この約20年間の小田さんの言葉がずっしり入っています。さらに、親族、友人、音楽関係者、スタッフなど、50人を軽く超える方々に話を伺いました。とくにオフコースのメンバー全員と、一人ずつお会いし、じっくりお話を伺うことができたのは貴重でした。オフコースの<光と影の歴史>について、当事者たちが語る初めての本になりました。また1970年代、音楽の世界が大きく変わっていく現場にいた人々の貴重な証言など、<時代の中の小田和正>を意識しました。さらに2022年2023年の全国ツアーにはスタッフとしてすべて同行、ツアーコラムを評伝の間にはさみました。多くの楽曲について、その背景を知ったうえで、改めて味わって頂こうと、結果的に、60曲もの歌詞を引用しました。小田さんの歌詞は、ご自身の心のなかを見つめ、それを言葉にしています。改めて、小田さんの音楽人生とその歌詞を味わって頂けたらと思います。
書籍情報
2023.11.22 ON SALE
『空と風と時と 小田和正の世界』
リリース情報
2023.04.26 ON SALE
小田和正
DIGITAL SINGLE「what’s your message ?」
書籍の詳細はこちら
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917818
小田和正 OFFICIAL SITE
https://www.fareastcafe.co.jp/