■「自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました」(Vaundy)
稲垣吾郎、新垣結衣が出演映画『正欲』(11月10日全国ロードショー)より、予告映像&本ビジュアルが解禁。さらに、同作の主題歌をVaundyが担当することが決定した。
30秒の予告映像は、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と桐生夏月(新垣結衣)が寺井啓喜(稲垣吾郎)に問いかけるシーンから始まる。
正義で世界を測る検事の啓喜は「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と語り、そのセリフとともに登場人物たちの意味深で印象的な表情が次々と映し出される。「あんたが想像もできないような人間はこの世界にたくさんいるんだよ」と語る諸橋大也(佐藤寛太)。「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」とつぶやく佐々木佳道(磯村勇斗)。検事の啓喜はいったい何と対峙していくのだろうか…。
家庭環境や指向、見た目など、様々に異なる5人。違う場所、違う人生、違う境遇で生きていて、まったく接点がないように見える彼らの距離が少しずつ近づいていき、予想もできなかった“ある事件”をきっかけに交差する。
「生きるために必死だった道のりを、ありえないって簡単に片付けられたこと、ありますか?」と、問いかける夏月。そして、水浸しのベッドに横たわる夏月の画とともに映し出されるタイトル『正欲』。その言葉の意図するものとは? 交差した彼らの人生は、その後どこに向かうのか?
併せて、本作の本ビジュアルも解禁。何か遠くを静かに見つめる啓喜と、無言で前後に並びバスに揺られる夏月と佳道、そして“観る前の自分には戻れない”のコピーが印象的な一枚となっている。
さらに本作の主題歌を、若者を中心に幅広い世代で絶大な人気を誇るVaundyが担当することが決定。Vaundyが映画主題歌を手掛けるのは、本作が初となる。
主題歌となったのは、Vaundyの未発表曲である「呼吸のように」。書き溜めた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供。まるで書き下ろしたかのように映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人との繋がりを歌うその楽曲は、深い余韻を本作の最後に響かせる。果たしてどんな主題歌になっているのか、今後の続報に期待しよう。
■Vaundy コメント
自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました。生きるということは息を吸うということ。
少しでも長く君と同じ空気を吸っていたいのさ、というシンプルな想いをこの曲にこめています。自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたら嬉しいです。
映画情報
『正欲』
11/10(金)全国ロードショー
出演:稲垣吾郎 新垣結衣 磯村勇斗 佐藤寛太 東野絢香
監督・編集:岸善幸
原作:朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊)
脚本:港岳彦
主題歌:Vaundy「呼吸のように」(SDR)
配給:ビターズ・エンド
(C)2021 朝井リョウ/新潮社 (C)2023「正欲」製作委員会
映画『正欲』作品サイト
https://www.bitters.co.jp/seiyoku/