■「『切っ先』は、誰もが経験する普遍的なことを、どのように描ききるか? ということに挑戦した1曲」(Reol)
注目のアーティストが月替りMCで出演し、音のセルフ・ライナーノーツをお届けする『誰だってNeed music』。9月はシンガーソングライターのReolが担当MCとして登場。9月3日放送では、8月30日にリリースした最新CD「切っ先」を紹介した。
「お聴きいただいているのは、Reolのニューシングル『切っ先』。この楽曲はアニメ『るろうに剣心 ―明治剣客浪漫譚―』のEDテーマとして書き下ろさせていただいた楽曲になっております」と、Reolの曲紹介で始まったこの日。
「まさか令和になってから、“るろ剣”と関われる日が来るとは、びっくりなお話でした。ありがたい限りです」と、るろ剣に関われる喜びを語ったReol。「明治時代ということで、いつもの作詞作曲とは少し違う明治時代に思いを馳せながら。『明治ってどんな時代だったのかな?』っていうのを原作を読んで、深く深く潜り込んで考えていって、このサウンド感にたどり着きました」と、「切っ先」の制作秘話を語る。
「江戸時代から明治ってガラッと日本が変わる時代で、外国との関わりに乗り出していって。みんな洋服を着ていたり、和服を着ていたり、変革していく激動の時代だったと思うんですが。そういう部分を、音でも表現できないかな?という試みをしたつもりでいます」と、楽曲に描いたイメージを語ると、「ハイカラな感じというんですかね? 歌謡曲をベースに、ちょっとデジタリーないつものReol節も聴かせつつ。“るろ剣”という作品にどこまで寄り添えるか? ということを、すごく考えて作った楽曲になっています」と、サウンド面について具体的に語ったReol。
歌詞に関しては、「私はこういう作品に寄り添った書き下ろしをするときに、自分が一番感情移入ができる登場人物だったりとか、物語の中での事象みたいなものを見つけて。自分と交わる部分をどんどん広げていく作り方をするんですけど」と、自身の作詞方法について話すと、「今回は『るろうに剣心』で描かれている、人との出会いと別れ。そういう、絶対に人生に訪れてしまう、誰もが経験する普遍的な事柄をどのように描ききるか? ということに挑戦した1曲になっています」と今作のテーマについて説明。「明治という激動の時代背景の中にある、るろ剣の世界を令和の今、私がどんな風に楽曲に書いたかということをぜひお聴きいただければと思います」と、レコメンドした。
またMVに関しては、「『切っ先』のMVには殺陣師さんたちをお迎えして、私だけが剣を抜かないというMVになっています。私はさすらいの旅人なので、あまり動きがなくて戦わないんですけど、殺陣師のみなさんがめちゃくちゃ大暴れしていて。私は静かなのに周りが動きまくっているところが、『切っ先』という楽曲で私がしたためたかったことを、視覚的に具現化することに成功したといえるのではないでしょうか?」と解説した。
10月18日には、ニューアルバム『BLACK BOX』をリリースするReol。最後は「実に3年半以上ぶりのアルバムリリースとなります。11月から全国ツアー『Reol Oneman Live 2023/24 “UNBOX” black/pure』も回らせていただきます。今までのツアーでは一番長く、全国各地いろんな場所に伺わせていただきますので、そちらも併せてご覧ください」と、アルバムとツアーを告知して、番組を締めくくった。詳細は公式サイトをチェックして欲しい。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。注目アーティストが月替りでMCを担当し、自身の楽曲を毎回一曲ずつ紹介。熱量の高いセルフライナーノーツで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかったMCの言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』概要
9月3日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
Reol オフィシャルサイト
https://reol.jp/