■「僕が唯一考えなくていいキャラクターは自分が演じる役」(二宮和也)
10月6日に公開される映画『アナログ』より、二宮和也演じる主人公の悟と彼のまわりにいる個性豊かな登場人物たちの場面写真が解禁となった。
悟とみゆき(波瑠)の出会いは喫茶店「ピアノ」。その店のマスター・田宮(リリー・フランキー)は、いつも静かにカウンターに佇み、週に一度、木曜日にピアノで会う約束を交わす悟とみゆきの関係を誰よりも近くで見守っている。ふたりが会えた日には笑顔で店から送り出し、片一方が来ることができず会えなかった日には、ずっと待ち続けるふたりの姿を優しく見届けている。そんな慈愛に満ちたキャラクターを演じたリリー・フランキーは「とにかく目立たないように」ということを意識して演じたと明かす。また共演した二宮の印象については「(共演する度に)本当に毎回素晴らしいなと。二宮君の作る雰囲気に引っ張られ、それがすごく理知的でもあり動物的でもあるというか。稀有な俳優さんだと思います」と語っている。
さらに悟が勤めるデザイン会社の面々も個性派揃い。直属の上司である岩本(鈴木浩介)は、「ドラスティック」「イシュー」といったカタカナビジネス用語を多用し、悟や部下たちを困惑させるキャラクター。悟はそんな岩本に自身のデザインをとられ、たびたび手柄を奪われているが、本人はあまり気にしていない様子。今井隆文演じるアフロヘアの同期・坂上や、円井わん演じる後輩の吉田からは「永遠に部長(岩本)のゴースト」と言われ、少しはプライドをもった方がいいと呆れられている。みゆきの前での姿とはまた違った悟の一面が伺えるシーンだ。
悟を演じる上で意識したことについて二宮は「僕自身がいろんな人と会った時に、そのいろんな人ごとに僕の印象があるように、自分で自分を『こうなんで』と決める必要はないと思っています。僕が客観的に悟を見てしまうと、誰が悟を主観で見るんだということになります。僕が唯一考えなくていいキャラクターは自分が演じる役、と思っているので基本的には僕はあまり考えないですね。だから、みゆきさんや友達やお母さん、会社の人たちなど、周囲の人と一緒にいるときに、その人たちに向ける様々な顔があるということだけで充分なのかなと僕は思っているんです」と語る。
悟と周囲の登場人物の関係にも注目しながら映画を観ると、また違った悟の一面に気づくことができるかもしれない。
映画情報
『アナログ』
10月6日(金)全国ロードショー
出演:二宮和也 波瑠
桐谷健太 浜野謙太 / 藤原丈一郎(なにわ男子)
坂井真紀 筒井真理子 宮川大輔 佐津川愛美
鈴木浩介 板谷由夏 高橋惠子 / リリー・フランキー
原作:ビートたけし『アナログ』(集英社文庫刊行予定)
監督:タカハタ秀太
脚本:港岳彦
音楽:内澤崇仁
インスパイアソング:幾田りら「With」(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
製作:「アナログ」製作委員会
配給:東宝 アスミック・エース
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映画『アナログ』作品サイト
analog-movie.com