■『ふるさと祭り東京』(青森ナイト)にて、青森市観光大使BLUE TOKYOのメンバーと青森出身のダンサーたちにより初披露されたナンバー
KREVAの2023年一発目の新曲は、言わずと知れた青森の夏祭りである”ねぶた”とのコラボレーションによるその名も「ラッセーラ」。
「青森はダンスの街!」に向け、2020年より始動しているダンスへの取り組みを盛り上げたいという青森市の思いを受け、新曲「ラッセーラ」が完成した。
もともと青森はKREVAにとって自身の出生地であり(母親が弘前市出身)、さらには大切な音楽パートナーであるSONOMIや熊井五郎の出身地でもある縁深い街だ。「ラッセーラ」は、1月21日東京ドームで開催された『ふるさと祭り東京』(青森ナイト)にて、青森市観光大使BLUE TOKYOのメンバーと青森出身のダンサーたちにより初披露された。
また新型コロナウイルスによる影響で、全国の祭りが中止を余儀なくされる中で、“ねぶた”も2020年と2021年は開催できなかった。2022年には3年ぶりに開催されたが、パンデミック以降の新しい祭りのあり方が本当の意味で現実のものとなるのは、間もなくやってくる2023年の夏からと言っていいだろう。
だからこそ、このタイミングでKREVAが作り上げた「ラッセーラ」は、かの特別な祭りを心待ちにしている地元の人々にとって歓喜のアンセムとして受け入れられるだろうし、さらにそれだけではない、2023年の夏を生きる様々なリスナーの心に火を灯しエンパワーメントする胆力をこの楽曲は誇っている。
これから祭りが始まるという予感を駆り立てる土着的な匂いを帯びた弦楽器とビートが混ざり合うイントロから、KREVAのアグレッシブなラップが王者の風格を全方位に漂わせながらスピットしていく。KREVAはこの楽曲のトラックメイクにおいて、数種類ある“ねぶた”のお囃子のひとつである“進行”を大胆にサンプリングし、ループを組んでいる。“ねぶた”の熱狂をダイレクトに連想させる篠笛の音色が駆け回り、否が応でも高揚感が増幅していく。そのループを軸にしつつ巧妙なコードチェンジでトラック全体をドラマティックに展開し、怒涛の迫力で放たれていくラップは青森や“ねぶた”にまつわるワードを絡めながら、“王者であると同時に終わりなき挑戦者”としてのマインドを示していく。そして、「ラッセーラ」というやはり“ねぶた”の象徴的な掛け声が、リスナーの魂を解放するかのように脳内でこだまする。
2023年夏、国内有数の伝統と規模を誇る夏祭りである“ねぶた”に敬意を払いながら、決して範囲を限定しないスケール感を湛えたKREVAの純然となる新曲としても「ラッセーラ」は威風堂々と鳴り響く。
また、KREVAは『KREVA CONCERT TOUR 2023「NO REASON」』と題したツアーを6月から7月にかけて仙台、大阪、横浜の3都市で緊急開催する他、多数のフェスやイベントへの出演がすでに発表されている。先日も、東京・渋谷の屋上庭園で開催されたオンラインライブ『Technics presents “Connect” Online Live at SHIBUYA』のパッケージ化が発表されたばかり。
2023年も変らず精力的に活動を続けているKREVAから目が離せない。
TEXT BY 三宅正一
リリース情報
2023.06.08 ON SALE
DIGITAL SINGLE「ラッセーラ」
2023.07.19 ON SALE
Blu-ray&DVD『Technics presents “Connect” Online Live at SHIBUYA』
KREVA OFFICIAL SITE
www.kreva.biz