■「言葉の壁を越えていいものをつくりたいという結束力がすごく生まれていた現場だったので。いい経験をさせていただきましたし、日々学びが多かったです」(山下智久)
Prime Videoで6月9日から独占配信される映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』の配信直前イベントが6月5日に東京・ルミネゼロで行われ、山下智久、新木優子、山本舞香、山口紗弥加、そしてイ・ジェハン監督が登壇。
映画の世界観を再現した会場に、アジアでも屈指の美しいカップルが登場し、会場を華やかに彩るとともに、映画の裏話を語り尽くした。
山下智久が主演を務め、『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督がメガホンを取る本作は、山下演じる目の見えなくなった漫画家・真治と生まれつき聴覚障害を持つ新木優子演じる響の不思議な共同生活を描いたラブストーリー。
レッドカーペットが敷き詰められた会場内には、山下、新木らのファンが多数来場。そんな熱気溢れる雰囲気のなか、山下が登場。その後も出演者たちが次々とレッドカーペットを歩き、会場を華やかに彩った。
ステージに立った山下は「キャスト、監督、スタッフと力を合わせて、心をこめてつくった作品を観ていただけること、うれしく思っております」と挨拶。そして新木も「こういった配信の作品をスクリーンで観ていただく機会は少ないと思うんですが、観ていただく前に少しでもこの作品の雰囲気を味わっていただければ」と続けた。
本作で視覚を失ってしまう漫画家・真治を演じる山下は「監督からその都度、ご指導をいただいたので、それで本当に科学反応が起きたのではないか」と自負。真治の役づくりについて「視覚障がいの方にインタビューをさせていただいたり、自分の家で目隠しをしてみて過ごしてみたり。そういう物理的なことで役づくりさせていただきました」と話した。
さらにイ・ジェハン監督とのタッグについては「監督の情熱を分けていただいた感じがありましたし、現場にも熱があった。そんな現場に関われたことは、僕のひとつの大きな経験になりましたし、関わってくれたすべての皆さんに感謝したいと思います」と振り返った。
生まれつき耳が聞こえない響を演じた新木は「ろう者の役ということで、わたしにとってはすべて初めての経験でした。生まれながらにして手話が身についている、普段から自分の言葉として使っているということで、なるべく自然に、ろう者の方が観た時に違和感を抱かないように、手話の先生と研究しました。すごく大変でしたが、やりがいがあって、達成感もあって。貴重な経験を過ごさせていただきました」と述懐。
さらに劇中でピアノを披露していることについて、「わたしは小学生のときにちょっと弾いていたくらいの経験しかなかったので。今回、1曲弾いてほしいと言われたときには本当にビックリして。本当にやらなきゃと思って。家にピアノを借りて、半年近く。毎日2時間以上欠かさず練習をして。なんとか披露できるくらいにはなったので。そこもぜひ注目していただければ」と笑顔。
ふたりの共演は、2018年の『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命』以来、5年ぶり。「前回、共演させていただいたときは、役としては距離があったので、見えてなかった部分があったんですけど、今回は手話だったりピアノだったり。本当にそこに時間を費やしてまっすぐ役を作ってくださった。そういう努力家な部分がより強く見えてきましたね」と切り出した山下は「撮影は大変だったので、ピリッとする瞬間もありましたが、そこに新木さんがくると場が和んで華やかになる。そんな瞬間を見せていただいて、僕も助けられたなと思います」とコメント。
それを受けて新木も「そう言っていただいて光栄ですし、最初に共演したときはまだまだ新人という気持ちだったので。まさかこうやって同じ視点に立ってお芝居をする日が来るなんて。本当に光栄でした」と晴れやかな表情を見せた。
さらに、「山下さんが本当に変わらずそこにいてくださったというか。5年前に共演したときから人に対して緊張感を与えないというか。スタッフさんにも、共演者の皆さんにも分け隔てなく気を遣って。そこにいてくださる姿にみんな助けられたし、わたしも助けられました。本当にありがとうございます」と感謝した。
撮影現場で印象に残ったこととして「撮影期間中ずっとあったかくておいしいものを食べていたなと。1月2月に撮影をしたので、現場が寒かったのでご飯の時間になると笑顔になったなという印象があります」と振り返った新木。
その言葉にイ・ジェハン監督は「現場では“おなかがすいた”という言葉をいちばん言っていたかもね」と笑ってみせた。
そんななか、山本は「あったかいご飯で言うと、山下さんがラーメンや、いろんなもののケータリングで差し入れしてくれたんです。すごくおいしかったです。ありがとうございます」と山下に感謝。「韓国チームの皆さんがラーメンを食べたいと言っていたといううわさを聞いたので」と返した山下は「韓国チームと日本チームで、言葉の壁はありましたけど、でも言葉の壁を越えていいものをつくりたいという結束力がすごく生まれていた現場だったので。いい経験をさせていただきましたし、日々学びが多かったです」と振り返った。
そんな日本の俳優陣と組み、「運がいいことに今回組んだ俳優さんは本当にすばらしい人ばかりだった」と満足げな表情を見せたイ・ジェハン監督。「皆さん、自分の役柄についてちゃんと準備をする姿勢がある、そして何より撮影現場に遅れてくる人もいない」と冗談めかしつつも、「一緒に同じ芸術作品をつくっているなと感じさせてくれました。そして何より演じるにあたってちゃんと基本ができているなと思いました」と日本の俳優陣を称賛した。
映画情報
『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』
06/09(金)よりPrime Videoにて独占配信
原作:『見えなくても聞こえなくても愛してる』
(C)NASTY CAT/SUPERCOMIX STUDIO Corp.
監督・脚本:イ・ジェハン
出演:山下智久 新木優子/高杉真宙 山本舞香/深水元基 渡辺大(友情出演) 加藤雅也(友情出演) 菅原大吉/山口紗弥加 夏木マリ
(C)2023「SHL」partners
リリース情報
2023.06.02 ON SALE
山下智久
DIGITAL SINGLE「I See You」
※Amazon Musicにて日本独占先行配信
※6月9日より各配信サービスにて世界配信
2023.07.19 ON SALE
山下智久
ALBUM『Sweet Vision』
『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』作品サイト
http://see-hear-love.com
山下智久 OFFICIAL SITE
https://tomohisayamashita.com/