■「誰かに言われてやることじゃない、自分が好きでやること、ギターじゃなくても自分がやっていて楽しいこと、自分が得意なことを見つけてほしいし、そう思える環境を作っていってほしい」(MIYAVI)
MIYAVIが楽器メーカー、Fender(フェンダー)主催のチャリティスクールイベントに登場。奈良の小中学生にスペシャルレッスンを提供した。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
創設75周年を迎えたフェンダーミュージックは、2022年より日本の小学校、中学校、高校を対象にしたチャリティプロジェクト“Fender 75th Anniversary Charity Project – We Love Music”を実施している。5月30日、そのプロジェクトの活動の一環として、応募した数ある学校の中から選ばれた「奈良県天理市立福住小・中学校」にて、国内外で活躍するギターリスト・MIYAVIがゲストに招かれ、『Fenderチャリティ スクール イベント』が開催された。
このイベントでは、フェンダーミュージック代表取締役社長アジアパシフィック統括エドワード・コールによる助成金や楽器・機材の贈呈式が行われ、その後、ゲストとしてMIYAVIが登場。全校生徒に向けてのスペシャルレッスンが実施された。
■フェンダーの代名詞「ストラトキャスター」「ジャズベース」やアンプなど総額160万円相当の演奏機材を寄贈
贈呈式ではフェンダーの代名詞でもある「ストラトキャスター」「ジャズベース」などのギターとベース合わせて8台と、アンプやアクセサリーなど160万円相当の演奏機材と助成金を同校に寄贈。エドワード・コールは次のように語った。
「フェンダーは、創業者であるLeo Fenderが創業当時から掲げていた『あらゆるレベルのプレイヤーをサポートする』という使命をもっている。私たちは、第一線のプロだけでなく、まだ楽器に触れたことのない若い世代にもサポートを広げることが重要だと考えており、業界のリーディングカンパニーとして、社会とコミュニティへの貢献の重要性を改めて認識している」
「私たちは、このチャリティプロジェクトを通じて音楽リテラシーの教育や豊かな演奏体験を促進することによって、日本の子供たちが自己の可能性に到達し、音楽を通じて笑顔をもたらす機会を提供したいと願っている。MIYAVIさんがこの企画に賛同してくださったことにも感謝している。そして福住小中学校からロックスターが生まれるとうれしいですね!」
寄贈された楽器をはじめて手に取った生徒たちは、エドワードから「頑張って」とエールが送られるとガッツポーズをしながら、笑顔をのぞかせた。
■MITAVIの超絶技巧ギターテクニックに生徒たちは拍手喝采
贈呈式後には、国内外で活躍するギターリスト・MIYAVIがゲストで登場。体育館に集まった小・中学校の生徒に向け、音楽のスペシャルレッスンが実施された。まずは、挨拶も兼ねてMIYAVIがギターテクニックを披露。MIYAVIの超絶技巧を交えたスペシャルな演奏が終わると、生徒たちからは拍手喝采。プロの演奏に驚きと感動の表情を浮かべていた。
MIYAVIは、ギターをはじめたきっかけについて「もともとサッカーをしていて、プロの選手になろうと思っていた。でも、足を怪我して挫折をしたことをきっかけに、ギターを始めることになった。夢が絶たれてぽっかり穴が開いてしまったが、ギターを手に取った瞬間に自由を感じた」とコメント。また、独学でギターを練習していたというMIYAVIは、「誰かに言われてやることじゃない、自分が好きでやること、ギターじゃなくても自分がやっていて楽しいこと、自分が得意なことを見つけてほしいし、そう思える環境を作っていってほしい」と生徒たちに語りかけた。
さらに、MIYAVIはこれからの夢について、「世界にとって、自分の音楽がより良い方向に行くためのものであってほしい。平和な世界を作るために自分の音楽が存在していて欲しいし、音楽を弾き続けたい」と熱い想いを語った。
■学生バンドの演奏に、MIYAVIも「息ぴったり」と感心! MIYAVIとの特別セッションも披露
レッスンの後半は、音楽室で学校の代表バンドの演奏にMIYAVIがアドバイスする「バンドクリニック」。バンド演奏には代表の1組が臨み、渾身の2曲を披露。MIYAVIは「息がぴったり」と拍手を送り、「自分もこんな時があったなと思い出した。スケールなどの知識がないからこそできる演奏」とコメント。また、自身の学生時代を振り返り「僕の行っていた学校は、(ギターなどの)楽器がなかったから、校長先生に頼み込んで、友達と楽器を持ち込んで文化祭でやらせてもらっていた。みんなは(学校に楽器があることが)ラッキーだと思うので、思う存分(音楽を)やってほしい」と語りかけた。
その後、MIYAVIも一緒に特別バンドセッションを行うことに。代表バンドとMIYAVIとのセッションに、生徒たちは立ち上がって大盛り上がり。音楽の特別レッスンは大盛況で終わった。授業が終わったあと、生徒たちからは、
「MIYAVIさんの迫力がすごく、ギターを弾いた瞬間に空気が変わった」
「本当にMIYAVIさんが来て授業をしてくれるなんて信じられなかったけど、とても楽しくて時間があっという間だった」
と喜びの声が上がった。
(C)Fender チャリティ スクール イベント 奈良県天理市立福住小・中学校
「Fender」公式サイト
https://www.fender.com/ja-JP/start
MIYAVI OFFICIAL SITE
http://myv382tokyo.com