5月22日、7人組グローバルグループ・ENHYPEN(読み:エンハイプン)が最新ミニアルバム『DARK BLOOD』発売記念として、ENHYPEN 4th Mini Album『DARK BLOOD』メディアショーケースを行った。
■ファンへの感謝の気持ちを少年の物語に例えた『DARK BLOOD』
ENHYPENの最新作『DARK BLOOD』は、少年と運命の相手の繋がりをテーマにファンタジーのようなストーリーを描く“BLOODシリーズ”の始まりを告げる作品だ。
今回のメディアショーケースで行われたインタビューにて、「自分の力に傲慢になって相手を忘れる罰を受けた少年の物語で、その罰によって激しい孤独に陥った少年が首に刻まれた運命の証を発見します。そうして相手の存在を自覚して、結局血で繋がった運命共同体である君のための犠牲を覚悟します」とJUNGWON(読み:ジョンウォン)は本作を解説。
2020年11月というパンデミックの時期にデビューし、昨年はやっとワールドツアーなどでENGENEと直接会うことができたENHYPEN。
SUNGHOON(読み:ソンフン)は「直接お会いして応援をたくさんしてもらい、僕たちとENGENEは本当に強く繋がっているんだということを改めて実感しました。なので、今回のアルバムにはENGENEの皆さんの大切さ、ENGENE(ENHYPENのファン呼称)への感謝の気持ちを少年の物語に例えてお伝えしています」と、ENGENEとの絆を実感できたからこそ挑んだテーマであることを告げた。
■挑戦しながらも“自分たちらしさ”を出せたリード曲「Bite Me」
そんな同作のリード曲「Bite Me」では、運命の相手と再会したことをきっかけに、血で繋がった運命があることに気づいた少年が、その証を残したいと願う気持ちを表現。魅惑的でダークな一曲となっている。
「Bite Me」についてSUNOO(読み:ソヌ)は、「曲もそうですし、リズムもそうですし、初めて試みる部分が多いので、(ENHYPENの)また違う魅力が感じられると思います。なかでも、HEESEUNG(読み:ヒスン)さんがレコーディングのディレクティングに、またNI-KI(読み:ニキ)さんが振り付けの制作に参加しましたので、ENHYPENの色がちゃんと現れていると思います」と今までとは違った表現への挑戦ではあったものの、メンバーが積極的にクリエイティブに参加したことで“自分たちらしさ”を損なうことなく、幅を広げることができたと振り返った。
また、HEESEUNGはそのディレクティングに対して、「メンバーの特性を最大限引き出そうと、その方法を探すうちに、僕がディレクティングに参加することになりました。僕のアイデアも採用されて、(僕たちにより)よく似合う曲になったと思います」と手ごたえを感じていることを教えてくれた。
「Bite Me」の振り付け制作に参加したNI-KI(ニキ)は「少年の姿をダンスで表現するために、魅惑的でダークな雰囲気を、そしてユニークな動作の振り付けを考えて見ました。僕たちの表情の演技やパフォーマンス的な部分について注目して見ていただけるとうれしいです」と解説。さらに「ドラキュラをテーマにしている曲だけに、映画『トワイライト』を観て研究したり、観た時の感情を思い出したら録音・撮影していました」という振り付け完成にいたるまでのエピソードも語っている。
なお、「Bite Me」のダンスの注目ポイントとして、JAKE(読み:ジェイク)は「ひとつは首を2回タッチした後、首を噛む姿を連想させる振り付けがあるのですが、それを“Bite Meダンス”と呼んでいます。もうひとつは、僕を噛んで!と訴えるような“COME HERE ダンス”があります」と説明し、曲への期待感を高めた。
■動画:ポーランドで撮影!ENHYPEN「Bite Me」MV
■女性ダンサーと魅せる、「Bite Me」生パフォーマンス
「Bite Me」のMV解禁後、今度は「Bite Me」生パフォーマンスへ。
丈の長めなタキシードに白いシャツと黒のリボンタイを合わせたクラシカルでエレガントな装いでパフォーマンスする、ENHYPEN(エンハイプン)。同曲では、黒いべールで顔半分を覆った女性ダンサーと情熱的に踊ることで、これまでの彼らにはない大人の魅力を放っている。
全体的に“ダークセクシー”というコンセプトを体現するような、激しさというよりもしなやかさや優雅さのあるダンス、そしてフォーメーションの美しさも必見だ。
■アルバムコンセプトに合わせ、それぞれのストーリーをもった全6曲
『DARK BLOOD』はアルバムコンセプトに沿った、それぞれにストーリー性をもった全6曲を収録。
ドラマチックで物語の始まりを予感させるルネサンス風のポップジャンル曲「Fate」、サム・スミス「Unholy」やThe Weekend「Starboy」を手がけたCirkutがプロデュースを担当したリード曲「Bite Me」、ボーカルのセクシーさが際立つ「Sacrifice (Eat Me Up)」、ダークな雰囲気と堕落的で官能的なメロディーが耳に残る「Chaconne」、失われた愛による遅ればせながらの公開と苦しみを“請求書”に例えて普遍的愛の物語を歌う「Bills」、君と僕は前世から繋がった運命であることを忘れないでほしいというメッセージが込められた「Karma」が並ぶ。
JAY(読み:ジェイ)は最後の「Karma」について、「公演する時にファンの皆さんと歌えたらうれしいです」と吐露。ライブでの声出しも解禁となった今、同曲をともに歌うことでENHYPENとENGENEがより強い絆を結ぶことになるに違いない。
■多くのENGENEと会うことができた日々
この日の質問には、昨年7月にリリースした3rdミニアルバム『MANIFESTO : DAY 1』から10カ月の空白期間はどう過ごしていたのか? という内容も。JUNGWONは「デビューして初めてワールドツアーを開催して、いろんな授賞式に招待されて、本当に有意義な一年になりました。音楽番組だけではなく、海外のファッションウィークなどにも招待されて、海外のENGENEの皆さんにも会い、たくさん活動をしました」と回答。
『ENHYPEN WORLD TOUR ‘MANIFESTO’ 』では世界12都市、計22回の公演を実施。世界中のENGENEと会ったこと、そしてK-POP第4世代のグループのうち最短期間でのドーム公演(京セラドーム大阪)を行ったことは彼らにとって大きな出来事だったようだ。
ファンの大切さ、感謝の気持ちを伝えるという意味が込められた同作にちなみ、「どんな時にそういう気持ちを感じますか?」という問いには、「いつも感謝している」といっせいに答えるメンバーたち。続けて、JAYは「特に(ライブで)ENGENEの皆さんで埋め尽くされた会場を見ると、大切さ、感謝の気持ちを一層感じます。ENGENEの皆さんでいっぱいの会場で公演するたびに感謝でいっぱいになります」と答え、ファンへの感謝と愛情を示した。
アルバム制作を通じて、満足な作品が出来たと語るメンバーたち。「たくさん待っていただいたぶん、頑張って活動します」と締めくくった。さらに成長していくENHYPENから目が離せない。
TEXT BY 真野 彩
(P)&(C)BELIFT LAB Inc.
■リリース情報
2023.05.22 ON SALE(韓国)
2023.05.26 ON SALE(日本)
MINI ALBUM『DARK BLOOD』
■ENHYPEN(エンハイプン)とは?
超大型プロジェクト『I-LAND』発の7人組グローバルグループ。メンバーは、JUNGWON(ジョンウォン)、HEESEUNG(ヒスン)、JAY(ジェイ)、JAKE(ジェイク)、SUNGHOON(ソンフン)、SUNOO(ソヌ)、NI-KI(ニキ)からなる。
チーム名のENHYPENには、記号の“ハイフン”が意味するように、お互いに異なる環境で違う人生を生きてきた7人の少年が“繋がり”、お互いを“発見”し、ともに“成長”するという意味を持つ。また、音楽を通じて人と人、世界と世界を“繋ぐ”という抱負も込められている。
ENHYPEN JAPAN OFFICIAL SITE
https://enhypen-jp.weverse.io/