■「個性派揃いの僕たちですけど、これからも皆さんに愛されるグループを目指して頑張っていきたいと思います」(中西椋雅)
5月17日に1st EP『PSYCHIC FILE I』をリリースしたPSYCHIC FEVERが、リリース当日、東京・アーバンドック ららぽーと豊洲 シーサイドデッキメインステージにて発売記念イベント(ライブ&特典会)を行った。
この会場は、2019年開催の武者修行で最終公演を開催した場所であり、昨年7月13日にはデビューアルバム『P.C.F』の発売記念イベントも行った“思い出の地”。大雨のなかでパフォーマンスした鮮烈のデビューから約1年、晴天の下でのイベント開催となった。
定刻の18時を少し過ぎた頃、爽やかに手を振りながら登場した7人。彼らに会いに来た観覧エリア内のファンだけでなく、買い物の途中で足を止めた一般客からも温かな拍手が送られる。
そんななか、中西椋雅が「こんにちは、PSYCHIC FEVERです!」と挨拶し、イベントがスタートした。冒頭の自己紹介では、トップバッターの剣が「剣です。オススメの曲は『アシンメトリー』です! よろしくお願いします!」と言い放ち、他のメンバーも7曲入りEPのオススメ曲を挙げていく流れに。
渡邉廉は、WEESA、JIMMY、渡邉の3人で歌唱した「Highlights」をピックアップ。半田龍臣はメンバー自ら作詞を手掛けた「Nice & Slow」、小波津志は同じくメンバーが作詞した「ForEVER」、WEESAはEPのリード曲「BAKU BAKU」、中西は「To The Top feat. DVI」を紹介していく。
して、もちろん最後は、JIMMYが振振り付けをしている「Up and Down」のはずだったのだが、「うわ、途中聞いてなかった!」と焦るJIMMYが「Highlights」を挙げると、すかさず半田から「相当早い段階から聞いてなかったんですね!?」とツッコミが入るった。
「『PSYCHIC FILE I』は僕らがこれまでの歩んできた道のりをひとつに凝縮したような内容になっています。これからも皆さんの人生のなかでたくさん流れていたらうれしいです」と真摯に語りかけた小波津も、最後に「甘噛み失礼いたしました」と照れ笑いし、一見クールな雰囲気のPSYCHIC FEVERのお茶目な姿が、オープニングから観客の笑いを誘っていた。
「皆さん、盛り上がる準備はできてますか?」というWEESAの煽りで始まったライブパートの1曲目は、MVの再生数も絶好調な「BAKU BAKU」。キャッチーなタイトルが目を引く同曲は、ステージ上での輝いている姿と、ステージ裏での努力や葛藤、緊張感という“アーティストの二面性”を描いたダンスチューンとなっている。
そのため振り付けも、歌い出しを歌唱するWEESAを囲むように6人が床に座っているところから、立ち上がっていくというドラマティックな展開に。小波津が歌唱するサビでは、背中で手を“BAKU BAKU”させる振りで心の内を表現しながらも、堂々たるパフォーマンスで観客を魅了した。
さらに演奏後には半田が先導して、TikTok用に制作した「BAKU BAKU」のダンスを観客にレクチャー。撮影係の渡邉も、スマートフォンを抱きしめて「良い思い出ができました!」と笑顔を見せていたが、その練習のために小波津の美しいアカペラに合わせて踊った贅沢なひとときも、参加者にとっては大切な思い出になったことだろう。
ここからは再びトークタイムへ。会場限定質問コーナーでは、事前にファンから届いた質問に答えていく。
「デビューイベントからいちばん変化があったメンバーは誰ですか?」という質問では、「僕?」という表情をする剣に「いちばん変わってないですよ! ちょっと刈り上げたのはわかりますけど(笑)」(半田)とツッコむ場面もありつつ、最終的な回答は、デビュー当時のリーゼントヘアが印象的だった渡邉ということに。小波津からの「ビートボックス、上手くなってます」というタレコミを受けて、渡邉が即興でビートボックスを披露するプレゼントにも驚かされた。
2問目は、海が見えるイベントスペースにちなんで「得意な泳ぎ方は何ですか?」。「ドルフィン。飛び込んでからのコレ(両手をユラユラさせる動き)得意です!」という小波津には「すごい!」、「犬かきだったら永遠に泳げます」という渡邉には「可かわいい!」の声が溢れる。
中西が「クロール」、JIMMYが「背泳ぎ」、WEESAが「クロール」と続く一方で、意外にも「あんまり泳ぎが得意じゃない。お恥ずかしい…(照)」と明かしたのは剣。半田は「カエルみたいなやつ。平泳ぎ!」と元気いっぱいに答えて、後半のライブパートに繋いだ。
2曲目に披露されたのは、昨年8月から海外に拠点を移し半年間にわたりタイで活動していた彼らが、タイのアーティスト DVIとコラボレーションした「To The Top feat. DVI」。
WEESAが「To The Topしていきましょう!」と呼びかけると、JIMMYのウィスパーボイスが興奮を煽っていく。心地よい潮風と軽快な歌声が心を弾ませるなか、観覧エリア外にいる観客も、楽しそうに音に身を委ねていた。だが、そこに次の曲のイントロが舞い込むと、悲鳴にも似た歓声が上がる。
それもそのはず、7人がイベントのラストナンバーに選んだのは、デビューアルバムのリード曲「Choose One」。特にデビュー当時から応援しているファンにとっては、うれしいサプライズだったことだろう。彼らは「Choose One」と『PSYCHIC FILE I』の“1”を高く掲げながら、これからもともに高みを目指して進んでいくことを誓い合い、ライブパートを締め括った。
その後、人差し指を立てた“1”ポーズで観客と記念撮影をした7人は、デビュー日にやっていた懐かしいポーズでも、メンバーだけの写真を撮影。
メンバーを代表して、小波津が「本日、『PSYCHIC FILE I』が無事リリースしまして、6月からは僕たちの初となる単独ライブツアーがスタートいたします。僕たちもとても気合いが入っていますし、『PSYCHIC FILE I』の楽曲たちが目玉になってくると思うので、パフォーマンスを楽しみにしていてください」と語りかけた。
またこの日は、スペシャルドキュメンタリー映像『[The documentary] 180 days of Heat PSYCHIC FEVER』のリリース日でもあり、こちらは楽しいだけではなかったタイでの生活に完全密着した内容になっている。続け様に小波津が、そんな180日間を経て、レベルアップした姿をツアーで見せたいと意気込みを伝える。
最後は、中西の「個性派揃いの僕たちですけど、これからも皆さんに愛されるグループを目指して頑張っていきたいと思います。そして、たくさんの夢を皆さんとともに叶えていきたいと思っていますので、引き続き温かい応援をよろしくお願いします」という呼びかけに、7人で一礼。澄み渡る青空に見守られながら、晴れやかな気持ちでステージを終えた。
リリース情報
2023.05.17 ON SALE
EP『PSYCHIC FILE I』
配信情報
『[The documentary] 180 days of Heat PSYCHIC FEVER』
05/17(水)00:00から配信開始
PSYCHIC FEVER OFFICIAL SITE
https://m.tribe-m.jp/artist/index/262