■「本当に素敵なコンサートができたのは6年の歩みがあってからこそ」(STU48・今村美月)
瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48。2023年3月31日に結成6周年を迎えたことを記念して、4月8日に『STU48リクエストアワー セットリストベスト20』、4月9日に『STU48 6周年コンサート』が広島国際会議場フェニックスホールで開催された。
2019年3月31日に2周年コンサートを行って以来、約3年ぶりの声出しOKとなったコンサート。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
■『STU48リクエストアワー セットリストベスト20』レポート
STU48としては初めてのリクエストアワー開催。お笑い芸人ヴェートーベンをMCに迎え、20位から「片思いの入り口」「STU48 岡山ver.」「大好きな人」と3曲続けてのスタート。
コーナーでは「あざといメンバー№1決定戦」「ガチ恋頂上決定戦」「大喜利女王決定戦」「ウワサの真相」など8つのお題が準備され、いつものコンサートとは一味違ったステージでメンバーのあらたな一面を披露。
上位3曲発表前のランキング振り返りでは、研究生の岡田あずみが「今までファンとしてみていた、MVでしか見たことがない衣装でのパフォーマンスが見れて私としてもファンの皆さんとしても楽しめたと思います」と研究生の目線で順位を振り返り、いよいよ上位3曲の発表。メンバーも聞かされてない中の発表となり舞台裏では緊張が走った。
STU48対象楽曲54曲の中から、ファンが選ぶ楽曲3位は「暗闇」、2位は「やがて 菜の花が咲く頃」(ドラフト研究生)、そして見事1位を獲得したのは「僕らの春夏秋冬」(2期生)。
客席からの歓声の中、センターを務める立仙百佳は「僕らの春夏秋冬」は2期生が初めていただいた思い入れのある曲なので1位にたつ事ができてうれしいです。これからも2期生皆で力を合わせて頑張っていくので応援をよろしくお願いします」と感謝を伝えた。
また、この日20曲中12曲と最多出演した瀧野由美子は「この6年間でリクエストアワーができるほどの楽曲をいただけた事がむちゃくちゃうれしいですし、STU48の楽曲っていい曲ばかりだよね〜って聞くことが多くて、そんな素晴らしい楽曲の中からファンの方にベスト20を選んでいただけて本当にうれしかったです。今回『暗闇』は3位をいただけたんですが、ドラ3、2期生には期別の楽曲があるのに1期生にはないな〜〜って気づいてしまいました。1期生の曲も欲しいです」とコメントするなど場をなごませた。
ドラフト3期生の信濃宙花は、「今日は(『やがて 菜の花が咲く頃』が)1位のつもりで家から菜の花の黄色の服を着てきたのに」と泣きながら「次は絶対1位取ろうね」と同期の沖と中村に語りかけ会場の笑いを誘うとともに、投票したファンの次回開催時に向けた士気を高めた。
最後はキャプテン・今村美月が「STU48としては初となる『リクエストアワー』を開催することができました。順位は出ましたが一つひとつが大切な曲ばかりです。皆さんにとっても、どの曲もオンリーワンの曲なんじゃないかなと思ってます。今日は本当に素敵なコンサートができたのは6年の歩みがあってからこそだと思ってます。STU48は、2023年『超えてゆけ。』をスローガンに掲げ、ファンの皆さんと一緒に『Team. STU48』としてとしてさらに前へ進みたいと思います。本日は本当にありがとうございました」と、改めて『STU48リクエストアワー セットリスト20』を開催できるくらい沢山の素敵な楽曲を提供されていることへの感謝の気持ちを伝え、締めくくった。
■『STU48 6周年コンサート【1部】』レポート
オープニング3曲は声出し解禁に加え客席のスタンディングが解禁となってのスタートでステージと客席が一体に。
キャプテン・今村美月が「STU48 6周年コンサート第1部はじまりました〜。前半3曲はSTU48屈指の盛り上がりソングを続けて聴いていただきましたが、皆さんのノリノリでアツアツな熱気が伝わってきました」とコメント。「ヘタレたちよ」のセリフをこの日のためにアレンジしてきた瀧野由美子は、「盛り上げ曲は私たちだけでなくファンの皆さんの声援があるからこそ完成するんだなって改めて思いました。オープニングから鳥肌が立ちました。声援が失われていた3年間を今日、取り戻しましょう!」と続けると客席からは歓声があがった。
続いて、コロナ禍に千秋楽を迎えた公演『僕たちの恋の予感』『僕の太陽』からそれぞれ公演曲を2曲ずつ披露。コロナ禍のもどかしかった気持ちを込めて全員で「離れていても」(AKB48)を歌唱。石田千穂が「離れていても皆さんの心は私たちに寄り添ってくれていました。こうして6周年を迎えられるのも皆さんの温かい応援のおかげです。これから先の未来も私たちと一緒に歩んで行ってください」と感謝を伝えると、立仙百佳は「今日やっと、皆さんからの声援を受け取ることができました」と喜びをみせた。
課外活動ブロックでは、それぞれのユニットで2曲ずつ披露。MiKER!は恒例の寸劇が披露された。劇中に4月25日に発売される沖侑果1st写真集『遊泳禁止』や、甲斐心愛が4月から「ZIP!ファミリー広島」に加わったこと、瀧野は石田千穂、沖、甲斐、高雄、瀧野、中村、福田がアンバサダーを務める森永製菓アイスボックスの告知を盛り込むなど、MiKER!らしさ溢れるコーナーとなった。
本編ラストでは、石田千穂が「2023年、STU48はこの曲をひっさげて突き進んでいきたいと思います」のコメントとともに、3月15日にリリースした9thシングル「息をする心」を披露し終了。アンコールでは3期研究生の14名が初披露され、ひとりずつ自己紹介をしてそれぞれの個性をアピールした。
また、3期研究生の加入により、STU48×ASH New Wave Project出身の研究生は2.5期生と名称変更された。先輩になった最年少の諸葛望愛は「私より年齢が高い方が多いなと思ったんですけど、私たち2.5期生4人に頼ってもらえたらうれしいですし、STU48には尊敬できる先輩方が多いので一緒に楽しく頑張って行けたらいいなと思います」と先輩1日目の貫禄をみせると会場からも応援の声が響いた。
告知では、8月に『STU48 6thAnniversary Concert Documentary Book』が発売、6月5日には『日経エンタテインメント!』から『STU48 瀬戸内PR部隊 Season2パーソナルヒストリー』が発売されることが発表され、7月1日に東京・SHIBUYA TSUTAYA、7月8日に広島・某所でのイベントが予定されており、予約は4月10日からと、7年目を迎えるにあたりホットなニュースが伝えられた。
最後の曲は3期研究生を含む全メンバーで「出航」を披露。今村の「これからSTU48は新しい仲間を迎えて今までのSTU48を超えていきます! 7年目もTeam. STU48をよろしくお願いいたします」と感謝を伝え、STU48 6周年コンサート1部は、STU48のこれまでの歴史が詰まったセットリストで構成された全26曲を全力パフォーマンスで魅せ幕を下ろした。
■『STU48 6周年コンサート【2部】』レポート
今村の「3年ぶりの声出しコンサートということで1部もかなり盛り上がりましたが、2部も盛り上がっていきましょう」と初披露となる新衣装で登場し、4曲続けて披露。
瀧野が「1部は盛り上がる曲からでしたが2部は「瀬戸内の声」からスタートさせていただき、元気のいい曲もしっとりした曲もどちらの魅せ方もできるくらいの楽曲が増えたんだな〜としみじみしていました」と語る部分も。
小島愛子の「ここからは、6周年を迎えたSTU48の“これから”をご覧いただきたいと思います」の合図で9thシングルカップリング曲「神様も呆れるくらいに」「自然淘汰主義」「笑顔のチャンス」と3曲続けて披露。
福田朱里が「6周年を迎えたSTU48はあらたに3期生が加わり、総勢49名になりました。メンバーの事をよりよく知っていただくために次のコーナーを準備しました」で期別に分かれて、研究生は「片思いの入り口」、2期生は「僕らの春夏秋冬」、ドラフト3期生は「やがて 菜の花が咲く頃」、1期生は「暗闇」、3期研究生は「会いたかった」を披露した。
コーナーでは、福田が「STU48はこれまで、6年間で様々な楽曲を頂きました。リリースしたシングルは9枚。表題曲はいずれも“共感”というテーマがあったように思います。歌詞に自分自身を重ね、共感し、メンバーの私たちも、STU48の歌に何度も救われました。これから披露する曲は、私が…」と自分のエピソードを添え「大好きな人」を歌唱。甲斐、瀧野、原田、信濃、石田千穂もそれぞれのエピソードを添え、スクリーンにはメンバーそれぞれの曲への共感が映し出される演出で表題曲6曲を披露した。
岩田陽菜が「STU48はこれからも楽曲を通して、皆さんと喜びや悲しみを共感し、明日への力を少しでも感じてもらえたらと思います」とコメント。本編最後は今村が「STU48は応援して下さる皆さんのおかげで6周年を迎えることができました。これからも私たちと一緒に『夢』に向かって走っていただけたらと思います」とコメントすると、3期研究生含め全員で「夢力」を披露した。
アンコール2曲目は、その場でアンケートが取られ歌唱曲をきめるというサプライズを準備し、ファン投票で決まった「ペダルと車輪と来た道と」を披露。
最後は瀧野が「STU48は昨年、1曲の大切な曲をいただき、私たちは多くのチャンスをいただき沢山の方と巡り会うことができました。7年目は去年に比べることなく今年は今年らしく3期研究生も含め全員で頑張っていきたいと思います」と7年目の目標を伝え、「花は誰のもの?」を歌唱し、全26曲を歌いきり幕を下ろした。
(c)STU
■囲み取材インタビュー 参加メンバー:1期生・石田千穂、今村美月、甲斐心愛 Q.6周年の感想、声出し応援ファンの方たちの声はどうだったか? 3期生を迎えての感想
石田:3年ぶりくらいにコールが解禁されて久しぶりの盛り上がりを感じました。ファンの方の感動が伝わってきて声出しは力になりました。足りてなかったひとつのピースが見つかってやっと完成した感じがしました。3期生の発表もありSTU48の益々の加速になれたらと思いました。今村:3年間の失われた、もどかしかった時間も踏まえて乗り越えて7年目に突入するんだと実感しました。3期生と初めて一緒にパフォーマンスできた曲が「出航」という曲だったのがすごくうれしくて、新しい仲間が加わって新生STU48で前に進んでいくんだ! と思えました。みんなキラキラしていてこれからの色んな姿を見ていきたいと思いました。この6年間を超えていく1年にできたらいいなと、色んな方を巻き込んで大きくなっていきたいなと思います。
甲斐:3期生のお披露目があり48人で舞台に立てたということが、また新しい景色としてSTU48に残るんだなと思いました。3期生が初々しすぎて自分の初期の頃を思い出してドキドキしました。
Q.「花は誰のもの?」で注目を集め、5月「#HIROSHIMAミライバトン」出演決定への意気込み
今村:すごく大きな舞台なので、出演させていただけることはとってもありがたいと思っています。イベントのテーマが“平和のバトンを世界へ、そして未来へ”というものなので「花は誰のもの?」の平和を願うメッセージをたくさんの国の言葉に変えてパフォーマンスやメッセージにのせて表現して世界へ未来へ繋げていけたらと思っています。3期研究生:新井梨杏、石原侑奈、井出叶、岩﨑春望、奥田唯菜、梶原末羽、壁島結華、北澤苺、清水りさ子、曽川咲葵、長谷川乃彩、濱田響(濱は、異体字が正式表記)、藤井里詠、森末妃奈
Q.3期研究生の共通の目標
3期研究生だけの楽曲をいただくことです。エモくも元気を与えられるような楽曲が欲しいです。Q.3期研究生のチャームポイントは?
3期研究生のチャームポイントは皆がピュアなところです。
リリース情報
2023.03.15 ON SALE
SINGLE「息をする心」
STU48 OFFICIAL SITE
https://sp.stu48.com/