■「(キャストを聞いて)えっ、あの門脇麦さんですか!? と、身が引き締まるというか、ヤバいなという感じでした」(HiHi Jets/ジャニーズJr.・作間龍斗)
戦後間もない京都を舞台に、門脇麦演じる老舗料亭「桑乃木」の長女・桑乃木いち日(くわのき・いちか)と、作間龍斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)演じる19歳の大学生・山口周(やまぐち・あまね)の年の差夫婦が、料亭再建に挑むなかで織りなす、もどかしい恋を描いた“グルメラブストーリー”、連続ドラマW‐30『ながたんと青と -いちかの料理帖-』(WOWOW 全10話)が、3月24日23時より放送・配信スタートする。
3月18日、都内で行われた完成披露試写会に、門脇麦、作間龍斗、松本壮史監督が登壇。京都・太秦の東映京都撮影所を中心に、関西で行われた撮影の裏話をたっぷりと披露した
【イベントレポート】
MCの伊藤さとりから、「マスクをしていれば、声をあげても大丈夫となっております!」という前フリどおり、門脇麦、作間龍斗、松本壮史監督が登壇するやいなや、客席からはしっかりと歓声が沸き起こる。
まずは、「本当に心がほっこりする、美味しそうなご飯がたく出てくるドラマとなっております」と門脇が作品紹介をしつつ挨拶。続いて作間は、「僕もさっき、正面からお客さんと入ってきたんですけど」と、驚きのカミングアウト。「マネージャーに“今日正面から入っていいですか?”って確認をして、入ってみたら撮影スポット(衣装展示など)があって。目の前をご本人登場! とスススっと……」と話すと、会場にどよめきの声が上がった。「あまりの速さで気づかれなかったと思いますが、それくらい、今日は気合いが入っています!」とうれしそうに語った。
ここからは、作品やキャラクター、実際に演じてみての話に。京都が舞台の本作で、門脇は京都弁に料理と、課題がもりだくさん。特に京都弁に関しては、クランクインする1ヵ月前から練習をして臨んだそう。
「本番では、なるべく京都弁でつっかからないように」と語る門脇に、撮影期間中、ずっと間近で見ていた作間は「苦しんでましたよね」とサラリと乗っかる。今となってはとてもリラックスした間柄だが、実は作間は最初、とても緊張していた様子。
「(キャストを聞いて)えっ、あの門脇麦さんですか!? と、身が引き締まるというか、ヤバいなという感じでした。実際に本読みのとき、部屋に入ってくるスピードが尋常じゃなく速くて。高速で入って来る姿を見て、これ大丈夫なやつだ! と。とてもフランクな方なので、そこで緊張が解けました」と初対面のときの印象を語ると、「はじめてお会いしたとき、見た目が漫画の周すぎて」と門脇。「口数が少ない人かと思っていたら、まぁよくしゃべるし、早口だし、よく笑う。現場のスタッフ、みんなから可愛がられていましたよね?」と監督に振ると、「技術スタッフのおじさんにかわいがられていた」(松本監督)「衣装部の方からは、孫だと思われていたんじゃないか」(門脇)と、次々と温かいエピソードが飛び出した。
趣味がカメラだという作間は、「最高の現場でした。プロの方がいっぱいいて、機材もいっぱいあって、夢のような場所で、すごく楽しかったです」と笑顔でコメント。課題が多くて大変そうだった門脇と、のびのびと現場を楽しんでいた作間。それぞれ出番がないときは、監督がいる和室のモニタールームに入り浸りだったそうだ。
とにかく空気のよい現場ということで、エピソードが次から次へと飛び出す。共演者との思い出ということで、途中、赤ちゃんが出てくる場面についての話も。
「本当に生きている赤ちゃんに来ていただいて…(会場、笑いが起こる)。赤ちゃんだから、どうしても泣いちゃうんです。実は、赤ちゃんがアンパンマン好きって聞いていたので、これは(声を戸田恵子が担当している)アンパンマンいくか? 戸田さんに声お願いするか!? と言っていて、結局行けなかったんですけど」(作間)
「誰がお願いするかっていう話もしていました」(門脇)
「誰もいけませんでした(笑)」(作間)
とポンポンと話がはずむ。
一方、松本監督が、門脇と中村蒼とのシーンに言及すると、「それまで、泣く描写が多かったので、監督に“あそこは泣きません!”って言っていたんですが、いざ本番では泣いてしまいました。中村さんのお芝居がよすぎて」と門脇が恥ずかしそうに打ち明ける場面も。
そして、本作の大きな見どころのひとつでもある料理の数々についても。全10話の中に、料理研究家の大原千鶴先生が監修する、見るからに美味しい料理が登場するということで、3人が印象に残っている料理を一品ずつ選ぶことに。
ここで門脇が選んだのは、ポトフ出汁うどん。スクリーンにパッと画像が映し出される。「洋食で作ったものを和食にするという発想も好きだし、染みわたる優しい味」と絶賛。そして作間が選んだ料理は、鱧(はも)のハンバーグ。「胃に優しいなぁって。ソースが梅なんですが、これもまたいい感じで。白米とお味噌汁をつけていただいたので、その日の撮影終わりに、普通に夜ご飯として食べてました」と思い出しながら語ると、「大体、いつも食べていたよね」と、門脇。出番が終わってからも、居残ってご飯を食べていたことが明かされた。
そして、最後に松本監督が選んだのは、出汁巻き卵サンド。「いち日が卵料理が得意で、序盤に出てくるんです。これを周くんが学校でお弁当として食べるんですが、卵がすごく入っているから、食べるのが難しくて。序盤の、クールな周くんがこぼすわけにはいかないので、ギリギリ持ちこたえて、うまく食べている作間くんをチェックしてほしいです」と話すと、当の本人は「そうでしたっけ?」と覚えていない様子だった。
ただ、食感の記憶は鮮明なようで、「卵だけじゃなくて、オーロラソースみたいなのが挟まっていて、ぷりんと出てくるんです。美味しかったです」とコメント。監督は「こぼさないように食べて、顔もクールに保っている」と褒めると、「ありがとうございます」と素直にリアクションしていた。テイク数についての話になると「僕、カメラ回ってなくても食べているので、よくわからないです」と答え、またもや会場に笑い声が響いた。
さらに、門脇は料理好き、作間もスイーツを作るということで、自信を持ってこれはふるまえるものは? との質問には、「レアチーズケーキとか。混ぜて流し込むだけなので、簡単でおいしいです」と作間。さらに、「豚足煮込んでいなかったので、そろそろ煮込みたいなって。忙しいときは煮込めないので、そろそろ煮込みたい」「豚足、煮込まないですよ」「いや、煮込むでしょ」とテンポの速いキャッチボールになり、MCが会場に「皆さんは、豚足煮込みますか」と問いかけたが、挙手なし…!? 豚足トークはこれにて終了した。
最後に、あらたにチャレンジしたいこと、という話題に。作間は、「昨日、ちょうど実行してみたんですけど、メッセージアプリで堅苦しいのが好きではないので、アホっぽいフォントにしたら、すごく心がラクになって幸せな気持ちになれました。皆さんもぜひ、フォント変えてみてください」とコメント。門脇はスケジュールがひと段落したのか、「釣りを再開させられそうなので、釣りに行って、料理も再開したいと思っています。釣った魚を家に持ち帰って、料理するっていう一連の作業が好きなので」と語り、ここでも、「今何釣れるんですか?」「タチウオとか」「何料理にするんですか?」とお魚トークに。
そして松本監督は「韓国語をやろうかな。このドラマの撮影中に韓国での舞台挨拶をすることになって、門脇から“ビール一杯ください”っていう意味の韓国語を教えてもらって。それを言ってみたら、自分史上いちばんってくらいウケたんです」と、楽しいエピソードを語った。
そして、それぞれがドラマの見どころを語り、イベントは終了した。
「見どころのたくさんある、素晴らしい原作です。ふたりの関係性や、作間くんの変わっていく顔つきとか、1話と10話で全然違うと思うので、そこはぜひ、じっくり、丁寧に観てほしいなって思います」(松本監督)
「温かくて、美味しそうで、京都のそのままの雰囲気が映像に残っていますので。僕の頑張りと、ふたりの幸せそうな関係性とが、皆さんの生活の一部になってくれたらと思います。ぜひ、最後まで観てください!」(作間)
「京都で、みんなで心を込めて造りました。我々キャスト、スタッフの一人ひとりが真心を込めて撮った作品なので、必ず、温かいものが皆さんに届くと思います。10話まで、ぜひ美味しく、楽しく、観てください」(門脇)
(C)磯谷友紀/講談社
番組情報
WOWOW 連続ドラマW-30『ながたんと青と -いちかの料理帖-』
3月24日(金)放送・配信スタート(全10話)
放送:毎週金曜 23:00~
配信:各月の初回放送終了後、同月放送分を一挙配信
出演:門脇麦 作間龍斗(HiHi Jets / ジャニーズJr.)
中村蒼 久間田琳加 白石隼也 / 百田夏菜子(ももいろクローバー) 加藤小夏 菊池亜希子 / 小野武彦 飯田基祐 床嶋佳子 / 板尾創路 戸田恵子
原作:磯谷友紀『ながたんと青と―いちかの料理帖―』(講談社『Kiss』連載)
監督:松本壮史
脚本:川崎いづみ 弓削勇
主題歌:「白鯨」/ SummerEye
製作著作:WOWOW 東映
番組サイト
https://www.wowow.co.jp/drama/original/nagatantoaoto/