■歌い手としてのキャリアは10年にもなる超学生だが、ワンマンライブは今回が初
“超絶ガナリヴォイス”を持つ謎の歌い手・超学生が、3月5日に日本青年館ホールにて1stワンマンライブ『入学説明会』を開催した。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
歌い手としてのキャリアは10年にもなる超学生だが、ワンマンライブはなんと今回が初めて。チケットは即完売するなど、申し込みの段階からこの記念すべき瞬間に立ち会おうというファンの熱量が窺えたこの日。ミュージカルや舞台でも有名な日本青年館ホールで開催された初ライブは、『入学説明会』というタイトルを冠した本公演にはピッタリの会場だ。
クラシック音楽が流れる開演前の場内は、超学生のライブグッズを身につけた超満員の観客達で溢れていた。暗転と共にスクリーンにはカウントダウンの映像が映し出され、時計の針の音と共に不穏な音楽が流れる。カウントが0になると学校のチャイムが鳴り響き、2月15日に発売したばかりのメジャー1stアルバム『超』1曲目に収録されている「ルーム No.4」のイントロが鳴り響く。スモークが立ち込める中「入学説明会につきまして、保護者の皆様に理解を深めていただくと同時にお楽しみいただければ幸いに存じます」という少女のナレーションが流れ、まさに入学説明会らしいスタートを切った。
煙の中から学ラン風の衣装を身に纏った超学生が登場すると、観客からは熱い歓声が上がる。彼のカラーであるオレンジ色に灯されたペンライトが振り乱れる中、独創的かつヘビーな楽曲「Fake Parade」、超ハイテンポかつ息ができないほどの歌詞が詰め込まれた早口の楽曲「ガトリングアジテイタア」などを歌い上げていく。「マカロン」をはじめ、オリジナル曲ではない“歌ってみた”の楽曲も披露するなど、以前から超学生のYouTubeチャンネルでこれらの楽曲を視聴してきたファンにとって興奮するセクションも。照明の演出も相まって、壮大さの中にどこか恐怖を煽るような空気感そのままに表現した「インゲル」でメルヘンホラーな世界を観せたかと思えば、爽やかでダンサブルな楽曲「Let’s go」では“コンプレックスさえも側から見れば輝く個性”と前向きな歌詞を高らかに歌い上げていく。楽曲毎の表現の変化はもちろん、超学生が歌唱する楽曲の幅広さにも改めて感心してしまう。
本編終了後、突如「追試」の文字がスクリーンに映し出され、アンコールとして2曲を披露。最後は超学生のメジャーデュー曲で『仮面ライダーBLACK SUN』主題歌「Did you see the sunrise?」を歌い上げステージを後にした。
ステージ上にはスモークが立ち込め、場内には終演後のアナウンスが流れ始めると、アナウンスを遮るようにスクリーンが点灯。9月10日大阪国際交流センター、10月22日パシフィコ横浜にて2nd LIVE決定が発表された。
今回のワンマンライブは、初ライブとは思えないような、圧巻の堂々たるパフォーマンスで、MCがない構成にも彼の決意のような潔さを感じるそんなステージだった。2nd LIVEでは会場のスケールも大幅にアップし、さらなる進化を遂げた姿を見せてくれるのではないだろうか。2nd LIVEの詳細は後日改めて発表される。
さらに、この1stワンマンライブ『入学説明会』のライブ映像が急遽、配信されることも決定。こちらの詳細も後日発表されるとのことなので、2nd LIVEと合わせて、超学生公式ホームページ、Twitterをチェックしよう。
【セットリスト】
M1 ルーム No.4
M2 Innocent Tyrant
M3 Fake Parade
M4 Untouchable
M5 ガトリングアジテイタア
M6 マカロン
M7 オルターエゴ
M8 マフィア
M9 BAND inst
M10 インゲル
M11 けものになりたい!
M12 Let’s go
M13 ホワイトハッピー
M14 アンノウン・マザーグース
M15 KING
M16 爆笑
M17 サイコ
EN1 ダーリン
EN2 Did you see the sunrise?
PHOTO BY 堀卓朗[ELENORE]
リリース情報
2023.02.15 ON SALE
ALBUM『超』
アルバム『超』特設サイト
https://chogakusei-pc.com/
超学生 OFFICIAL SITE
https://chogakusei.com/