「バイオレンスな世界観にハマるほど忘れそうになるけど、これは強烈なダンスチューン。ライブ映えしそうな、生で聴きたい曲だなと思った」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第48回となる3月5日放送で紹介した楽曲は、女王蜂「バイオレンス」。
「「バイオレンス」は2022年12月に配信リリースされて、2023年2月1日に出たアルバム『十二次元』に収録されています。なんでも、この『十二次元』というアルバムタイトルは、10年前から準備していたようで。これまでリリースされてきた曲が、この伏線になってたりするみたいなんで。気になる方はそこも深堀りしてみてください」と、まずは楽曲とアルバムについて説明。
そして「そういった壮大な仕掛けを用意しているのも、とても女王蜂だなというか。もう、人生全部をそこに賭しているボーカリストであり、シンガーソングライター・アヴちゃんの奥行きだなと思いました」と、感心する小林。
「この曲はテレビアニメ『チェンソーマン』第11話のEDテーマ曲なんですけど。もちろん、僕もリアルタイムで『チェンソーマン』見てましたよ。この曲がエンディングの回も、より一層、得体の知れない“チェンソーマンの世界”に迷い込んでしまうような回で。この曲が最後に流れることで、キュッとしまったように感じたのを覚えてます」と、アニメのED曲として聴いた感想を語った。
「この曲の歌詞を聞いて、曲のバイオレンスな世界観にハマっていけばいくほど、忘れそうになるんですけど。これ、強烈なダンスチューンなんですよね。すごくライブ映えしそうな、生で聴きたい曲だなと思いました」と、楽曲についてあらためて説明を始める。
「イントロもめちゃめちゃバチバチにカッコよくて、♪ダッタッタッタって入りの後、ストンと一気に落ちるんですよ。ストンって落ちて歌に入っていって、徐々にキック…バスドラムのドンドンって音が入ってきて。ドカン! と盛り上がっていきそうなところを、“話し足りないね”ってところでまた落ちるんですよね。で、そこから歌とベースだけになるという、思わせぶりな構成がすごいなと思って」と、この曲のアレンジや構成のすごさを細かに解説すると、「ここ、実はベースとシンセベースがレイヤーされてるんですよね。ベースが重なってて、ここもすごい素敵だなと思いました」と、ミュージシャンならではの視点で、サウンドの聴きどころを語った。
「そこから、何か焦らされてるなという気持ちで、沸々と迎えるのが♪バイオレ~ンス! ですね。これ、そんなにキーの高くないところで“バイオレンス”って歌ってるんですけど。このあたりの音域でこの歌の破壊力が出るのは、やっぱりアヴちゃんだからだなと思いました」という歌唱についての解説から、話題は楽曲タイトル表記へ続く。
「この『バイオレンス』という曲のタイトル。カタカナ表記になってるんですけど、英語にしなかった理由は『英語だと破壊力が弱いから』みたいです。なんかね、親指立てて『イエーイ!』って、静かに低い声で言いたくなっちゃうようなね。『分かる、確かにね!』ていう感じの理由で、非常に女王蜂らしいなと思いました」と、タイトルの表記に至るまで、女王蜂らしさで染め上げられた楽曲に大いに感心し、レコメンドを締めくくった。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
3月5日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
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