■『シャイロックの子供たち』に阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太ら豪華キャストが集結!「阿部さんも、上戸さんも一緒にいる時間が特に多くて、すごく好きになりました」(玉森裕太)
映画『シャイロックの子供たち』の初日舞台挨拶イベントが2月17日、東京・丸の内ピカデリー SC1で行われた。
主演の阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太(Kis-My-Ft2)をはじめ、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、佐々木蔵之介、そして本木克英監督が、エレファントカシマシの「yes. I. do」をバックにラインナップすると、客席から盛大な拍手と歓声があがった。
本作でベテランお客様係の西木として、メガバンクで起こった現金紛失事件の真相を追う“暴く男”を演じた阿部は「公開初日に集まっていただきありがとうございます。ひとつ前にも上映後の舞台挨拶があったのですが、評判はすごくよかったです。楽しんでみてください」とこれから作品を鑑賞する観客へ向けて挨拶した。
西木の部下で事件に関与したと“疑われる女”愛理を演じた上戸は「今まで番宣頑張ってきました! 今日から皆さんのものになります。頑張って宣伝いただけますと幸いです。」とコメント。
西木、愛理とともにメガバンクで起こる事件を追う“疑う男”田端を演じた玉森は「今日からいろんな方に観てもらえると思うと、とてもうれしく思います。楽しんでいってください」と公開初日を無事迎えられた喜びに晴れやかな表情を見せた。
出世コースから外れた支店長・九条を演じた柳葉は「裏の世界の銀行、ご堪能ください。」と完成披露舞台挨拶の際と同様、男気溢れる短い言葉で語り、“超パワハラ上司”古川を演じた杉本は「超パワハラ男ということで、怒鳴りまくってますが、気分を害さず最後まで楽しんでいってください」と作中のクセのある役柄とは反対に顕著な姿勢で挨拶をした。
支店のエースだが、過去の客にたかられ“利用される男”滝野を演じた佐藤は「撮影が結構前だったので、満席の状態でこの初日を迎えられて本当にうれしいです」、事件の起きた支店に”調査する男”として派遣された、嫌われ者の本部検査部・黒田を演じた佐々木は「寒いなか、こんなに温かい拍手とご声援ありがとうございます。今日は楽しんでいってください」と公開初日を迎えることができた喜びを語った。
この日は早朝からテレビにも生出演し、これまで多数の宣伝を経た阿部。会場から労いの拍手が送られると「朝5時からテレビ局に入り、そこからずっと起きていたので、フラッシュがまぶしくて…今日はマスコミさん多いですね!」と集まったマスコミに驚きを隠せない様子だった。
柳葉もこの日の阿部の活躍ぶりをしっかりと観ていたようで、「番宣で『柄本さんと橋爪さんのお芝居には勉強になりました』と言っていたけど、俺はどうなんだ?と(思った)」と冗談交じりに阿部を問い詰めるひと幕も。
それに対し、阿部が「ず、ずっと勉強してますよ! 放送で急かされて、『やな…』までは言ってました」と飄々とコメントするさまはどこか本作で演じた西木を彷彿とさせた。
宣伝期間を振り返りながら上戸は「撮影中はコロナ禍で会話もしづらい雰囲気だったんですけど、番宣でまたお会いできる時間がすごく楽しくてあっという間でしたね」と語ると、それに対して玉森が「阿部さんも、上戸さんも一緒にいる時間が特に多くて、すごく好きになりました」とカミングアウトすると、そんな玉森を見つめながら阿部も「俺だって好きだよ!」と突然の告白をし会場をわかせた。
さらに、阿部の好きなところを深堀りされると、玉森は「阿部さんは本当に気さくで面白いんですよね。あと適度な適当加減がすごく好きです」と話すと上戸も「3人で過ごす時間が楽でしたね。ふたりとも適当だったので」とコメント。言われるがままの座長・阿部は「玉ちゃんだって適当だよ…暴くぞあとで!」と3人の仲睦まじい様子を見せた。
続いて、本作が“舞台となるメガバンクで巻き起こる大暴露エンターテインメント”であることにかけて“今だから言える”大暴露コーナーを実施。
トップバッターの阿部が「最近は上戸さんや玉森さんと番宣する機会もあって、『LINEとか交換しよう』と言っているんですが、だいたい口約束で終わっちゃうことが多いんですよね。でも…俺、玉ちゃんとLINE交換したんです!」と暴露すると、まだ交換できていなかった上戸が「ちょっと~!」と悔しそうなリアクションをみせた。
そんな上戸は暴露トークとして、撮影の後半にいつもとは違うオーラで現場に入った阿部に気づいたことを挙げた。「その日は悪い目をしていた。どうみても西木さんじゃないんですよ」と言うと、そのとき同じくその現場にいたという玉森は「僕は横にいてそんなこと気がつかなかったです」とコメント。阿部は「来るまでの間に別の作品の台本を読んじゃった。よくわかったよね」と、その変化に気づいた当時の上戸に感心しきりだった。
玉森の暴露トークは「撮影現場で阿部さんがカレーを差し入れてくれて、3人で距離をとって食べていたんですよね。一緒に食べていたのに、阿部さんは『上戸さんがいた記憶がない』って話して…」と語っていると、即座に上戸は「それは逆だよ~。また適当なこと言ってる!」と玉森の適当さをここでも指摘。
実際は上戸がこの日のことを“阿部がいた記憶がない”と過去に番組で語っており、そのエピソードを間違えて話していたよう。「記憶って改ざんされるんですね、怖いですね」と玉森が照れくさそうに笑うと会場もつられて笑いの渦に包まれた。
続いて、暴露トークを振られた柄本は「僕は…この映画の完成品を観てないですね!」と隣の監督もビックリの暴露をした。なぜ観ないかを監督に聞かれると、自分が出演した作品は公開後に観客と一緒に観ることにしているようで、「本作はぜひ、観てください」と監督から念押しされるひと幕もあった。
様々な暴露ネタが飛び交い、作品の裏側も垣間見れた本イベントも終盤に。キャスト陣を代表して、阿部は「たくさんの方に来ていたただいて本当にうれしいです。メガバンクでおきた現金紛失事件、銀行の話となると、堅いイメージの話と思われがちですが、不思議なキャラクターがいっぱいでてくるし、どこかに共感できる部分が絶対にあると思うので、ぜひたくさんの人に宣伝していただけると幸いです」と締めの挨拶をし会場を大いに湧かせた。
映画情報
『シャイロックの子供たち』
02/17(金)全国公開
原作:池井戸潤『シャイロックの子供たち』(文春文庫)
主演:阿部サダヲ
出演:上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介 他
監督:本木克英
脚本:ツバキミチオ
音楽:安川午朗
主題歌:エレファントカシマシ「yes. I. do」
製作:映画「シャイロックの子供たち」製作委員会
(C)2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会
作品サイト
movies.shochiku.co.jp/shylock-movie/