■『史上最強の移動遊園地』をイメージした背景にドリカムのふたりが軽やかに浮遊する新アーティスト写真も公開
4年に一度、ファンからのリクエストをもとに演奏曲が決まるDREAMS COME TRUEのグレイテストヒッツライヴ『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND』。9回目となる今回は2023年夏の開催ということだけが発表されていたが、ついに開催スケジュールと会場などの詳細が解禁となった。
2023年は7月1日の北海道・札幌ドームを皮切りに5都市9公演、そして『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND ミニ』(※ドーム公演のステージを一部再現、セットリストはそのまま楽しむライヴ)を2都市4公演開催する。
また、『WONDERLAND 2023』の新クリエイティブとなるアーティスト写真も公開。『史上最強の移動遊園地』をイメージした背景にドリカムのふたりが軽やかに浮遊する、今回の『ドリカムワンダーランド』への期待が高まる仕上がりだ。
さらに、3月21日にリリースの『DREAM CATCHER 4 –ドリカムディスコ MIX CD-』のCD封入特典として、DWL2023 チケット先行応募シリアルナンバー(抽選)が封入されることも発表。併せて同作の特設サイト、ジャケット写真およびミラッキ大村によるライナーノーツも公開となった。
■『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2023』ライナーノーツ
『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2023』が、いよいよ今夏開催される。4年に一度のこの大規模なライヴは今回で9回目となる。ということは、前回は2019年だった。幾分もったいぶった書き方をしたが、何を言いたいかというと、もうお分かりだと思う。この4年間にまるまるコロナの期間が含まれるということだ。ご承知のとおり、2020年に入ってすぐ、新型コロナウイルスの感染が世界中で猛威を振るい、我々の日常生活から“当たり前”をいとも簡単に奪っていった。それまで、当たり前のように人と会っていたのに、当たり前のように人と喋っていたのに、会社や学校に行っていたのに、そして、当たり前のようにライヴに行っていたのに…。
何かを失って初めて、我々はその大切さに気づくという当たり前の事実に打ちのめされたのがこの4年間だった。
そしてまた、その絶望から少しずつ希望を持ち寄って灯し続け、よりよい未来に向けて歩き出した記録が刻まれている4年間でもあった。
DREAMS COME TRUEはこの間、一度も立ち止まらなかった。打てる手はすぐに打ち、その時やれる最大限で常に我々へ音楽を提供してくれた。それはオンラインツアーという形を取ることもあったし、リリースという形を取ることもあった。
そうやって、試行錯誤しながら進んでいくなかで、思いもよらない果実を手に入れることもあった。例えば、“あっちのドリカム”こと、MASADO and MIWASCOのふたりからなるアバターのドリカム。バーチャル空間でライヴを繰り広げる彼らのネタ元となっているのが、ドリカムのメガヒット曲をディスコアレンジ変換した『DOSCO prime』だったし、また、貴重なアコースティック編成でのアリーナツアーとなった『ACOUSTIC風味LIVE 総仕上げの夕べ2021/2022 〜仕上がりがよろしいようで〜』も実現した。これらは、もしコロナというものがなく、それまで通りの日常が続いていた世の中であったなら、生まれていなかったものである可能性が高い。
そうした4年間を経て開催される今年のDWLで彼らが何をどんなふうに表現してくれるのかが今から楽しみで仕方がない。
DWLと言えば、「ドリームキャッチャー」という巨大メリーゴーラウンドのようなステージを出現させた1995年に開催した2回目をはじめ、常にその時々のライヴエンターテインメントの最高峰を更新するというチャレンジを続けてきた。
前回の2019年もそうだった。ライヴの進行途中でステージがエンドの位置からセンター、後方まで移動し、かつその形が可変するというとんでもなく大掛かりなものだった。
そしてまた、デビュー30周年とDWLが重なるという奇跡的な巡り合わせもあり、セットリストは「30周年だから私たちの好きな曲をお届けしたい」というDREAMS COME TRUEふたりの強い意志が反映されたセットリストとなっていた。そう考えると、前回の2019年は、ある意味で特殊だったと言える。
ということもあり、今年のDWLがどうなるかという予測をここで披露するなら、こうなる。
この4年間の集大成として、“当たり前”を取り戻し、さらにそこから新しい“当たり前”を創造するものになる――。
すでにリクエスト曲を募っていることからもわかるとおり、セットリストはファンの聴きたい彼らのメガヒットナンバーに吉田美和の匙加減が加わったこの夏にしか聴くことのできない特別なもので彩られることになるに違いない。ポイントは、それを今のDREAMS COME TRUEがどう表現するかだ。これまでの彼らの歩みを踏まえれば、決して後戻りをしなかったように(コロナの4年間でさえも!)、誰もが知っている、誰もが聴きたいあのナンバーも、2023年の夏でしか味わえないアレンジになっていることだろう。
DWLだけに、どんなステージ機構が導入されるのか、とか、どんな派手な演出がなされるのか、といった部分に興味が向かうというのも理解できる。もちろん、そういったところがどうなるのかは本当に楽しみだ。しかし、あえて今回のDWLの最大の見どころを挙げるとすれば、それはどんな曲をどのように演奏するのかに尽きる。その根本を最も突き詰めて表現するのが『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2023』なのだと思っている。
“血湧き肉躍るライヴ”――。
それこそが、DREAMS COME TRUEが結成からずっと続けてきた“当たり前”なのだから。むき出しで生身のパフォーマンスがあれば、あとは何もいらない。この4年間を生きた我々が求めるのは、それだ。“当たり前”こそが一番尖っててカッコイイ――そんなDWLになると、現時点では断言したい。
TEXT BY 谷岡正浩
リリース情報
2023.03.21 ON SALE
DJ Mass MAD Izm* feat. DREAMS COME TRUE
ALBUM『DREAM CATCHER 4 -ドリカムディスコ MIX CD-』
ライブ情報
『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2023』
07/01(土) 北海道・札幌ドーム
07/15(土) 愛知・バンテリンドーム ナゴヤ
07/16(日) 愛知・バンテリンドーム ナゴヤ
07/22(土) 大阪・京セラドーム大阪
07/23(日) 大阪・京セラドーム大阪
08/25(金) 福岡・福岡PayPayドーム
08/26(土) 福岡・福岡PayPayドーム
09/01(金) 東京・東京ドーム
09/02(土) 東京・東京ドーム
『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2023 ミニ』
09/30(土) 宮城・宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
10/01(日) 宮城・宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
10/14(土) 沖縄・沖縄アリーナ
10/15(日) 沖縄・沖縄アリーナ
『DWL2023』特設サイト
https://dreamscometrue.com/dwl2023/
『DREAM CATCHER 4 -ドリカムディスコ MIX CD-』特設サイト
https://dreamscometrue.com/dreamcatcher4/
DREAMS COME TRUE OFFICIAL SITE
https://dreamscometrue.com/