■「子どもを持つという世界で最も勇気のある決断をしたパフォーマー(土屋太鳳)と一緒に創る舞台は奇跡の時間だと確信したのです」(夏木マリ)
土屋太鳳が出演、夏木マリが演出を務めるコンセプチュアルアートシアター『印象派NÉO vol.4』が、『The Last of Pinocchio ピノキオの終わり』から新タイトル『The Miracle of Pinocchio 「ピノキオの偉烈」』となり6月14日より新国立劇場で上演することが決定した。
コロナウイルス感染拡大の状況を受け上演延期となっていた本作だが、新国立劇場に加え、国内、国外と4ヵ所(京都、北九州、高崎、シビウ)での上演も決定した。
印象派NÉOは、圧倒的な空間と演出のダイナミズムが魅力の コンセプチュアルアートシアターとして、夏木マリが心血を注ぎクリエイションをしてきた舞台となり2023年で30周年を迎える。
本作のプリンシパルとして、ピノキオ役を務めるのは女優15周年を迎える土屋太鳳。夏木マリは、オーストラリア出身の歌手・シーアの「アライヴ」日本版MVでの土屋のダンスパフォーマンスに魅了され、数年間かけてラブコールし、今作で共演が実現。2020年の上演は延期となったものの、今年上演するにあたり引き続き土屋がプリンシパルとして本作のクリエイションに挑む。
土屋は、本作に出演するにあたり「夏木マリさんに初めてお会いした日から、私は人生の節目の扉の前に立つと、マリさんの顔を思い浮かべます。もしかしたらあの瞬間すでに『ピノキオ』はこの世のどこかに生まれていて、少しずつ私に近づいていたのかもしれません。初めてのワークショップから思わぬ月日が経ちましたが、『試される時は、新しい挑戦が出来る時』と微笑むマリさんは表現界の太陽です。追いかけ導かれ、今の私にしか出来ない表現を届けたいと思います」とコメント。
表現者として今年50周年を迎える夏木は、土屋の出演について「花嫁でも、母親でもなかった私が、今、太鳳さんを演出出来るかと考えましたが、子どもを持つという世界で最も勇気のある決断をしたパフォーマーと一緒に創る舞台は奇跡の時間だと確信したのです」とコメントしている。
そしてこのたび、ルーマニア中央に位置する都市シビウで開催される世界最大級の演劇祭『シビウ国際演劇祭』より正式招待が決定した。
シビウ国際演劇祭は、1993年に学生演劇フェスティバルとして発足。本格的な国際演劇祭として年々、市内のさまざまな場所が会場となって、世界各国から多くのアーティストが参加し、エジンバラ演劇祭、アヴィニョン演劇祭に並び世界三大演劇祭。正式招待を受けて夏木は「今、シビウ国際演劇祭で、印象派NÉOを上演出来ることは創り手としてこの上ない喜びです。日本発の舞台がどの様に受け入れられるか、創作意欲が沸騰します」と喜びのコメントを寄せている。
■演出・夏木マリ コメント
コンセプチュアルアートシアターと位置付け、私の軸として創ってきた印象派は今年2023年、30年目を迎えました。私自身の絶望からスタートしたひとり舞台は、今、集団で創る希望の舞台に成長してきました。海外公演でも学習した舞台創りは、私の作品をより革新的に渇求させています。今回の「ピノキオの偉烈」もなんだこりゃ!に向かって今までご覧いただいた事のない新鮮な作品にするべく、これから稽古という解体作業に入ります。
身体表現の舞台ご期待ください。■女優・土屋太鳳 コメント
夏木マリさんに初めてお会いした日から、私は人生の節目の扉の前に立つと、マリさんの顔を思い浮かべます。もしかしたらあの瞬間すでに『ピノキオ』はこの世のどこかに生まれていて、少しずつ私に近づいていたのかもしれません。初めてのワークショップから思わぬ月日が経ちましたが、『試される時は、新しい挑戦が出来る時』と微笑むマリさんは表現界の太陽です。追いかけ導かれ、今の私にしか出来ない表現を届けたいと思います。
イベント情報
印象派NÉO vol.4『The Miracle of Pinocchio 「ピノキオの偉烈」』
06/03(土)〜06/04(日)群馬・高崎芸術劇場スタジオシアター
06/10(土)〜06/11(日)福岡・北九州芸術劇場中劇場
06/14(水)〜06/18(日)東京・新国立劇場中劇場
06/22(木)〜06/23(金)京都・ロームシアター京都サウスホール
06/28(水)Sala „Eugenio Barba”(Zona Industrială Est, Sibiu, Romania)
演出: 夏木マリ
出演: 土屋太鳳、マメ山田、Mari Natsuki Terroir(マリナツキテロワール)、夏木マリ
振付: 井手茂太 / 小㞍健太
主催: MNS TOKYO CO., LTD.