■「あの神社(=熱田神宮)の中に足を踏み入れた瞬間に空気が違うなと感じましたので、あそこにはきっと(織田信長が)いらっしゃると思います」(木村拓哉)
東映70周年記念作品として、日本映画史上最高峰のキャスト・スタッフが集結して製作された映画『レジェンド&バタフライ』。総製作費20億円の壮大なスケールで、誰もが知る日本史上の“レジェンド”織田信長と、謎に包まれたその正室・濃姫(別名“帰蝶”)の知られざる物語を描いた本作が、1月27日にいよいよ全国公開を迎える。
そしてこのたび、主演の木村拓哉をはじめとするキャスト陣と大友啓史監督が、3日間4都市(名古屋・岐阜・福岡・京都)を巡り、それぞれの会場でサプライズ登場! 各地で映画の魅力を語り尽くした。
【1月21日(土)名古屋&岐阜】
1月27日に全国公開を迎える映画『レジェンド&バタフライ』で主演を務めた木村拓哉、共演の伊藤英明、大友啓史監督が、愛知県・熱田神宮を訪れ、映画の大ヒットを祈願した。
「(映画の)公開前にお邪魔させていただき、役を演じるだけではないうれしさがあります」と感謝を伝えた木村。この日参拝した熱田神宮は織田信長が桶狭間の戦いの前に戦勝を祈願したことでも有名で、戦に勝利を収めた信長が奉納したとされている【信長塀】を見学した木村は「その当時からある空間に監督と共演者とともに参拝できたことは、非常に清められた感じがして、すごくありがたかったです」と感慨深く語り、学生の頃、合格祈願のため熱田神宮を参拝したことがあると振り返った伊藤は「僕自身も信長ファンで熱田神宮にも特別な思いもあって、その神社に映画のヒット祈願を兼ねて、敬愛する木村拓哉さんと大友監督と参拝できて本当に良い思い出になりました」と笑顔を滲ませた。
大友監督も「撮影前に信長という存在を実際に感じたくて、信長に関わる場所をいくつか訪ねて回らせていただいたのですが、ここは来られなかったので公開前のタイミングで信長様の良い霊気に触れたというのか、心が澄んだ気持ちになりましたね」とコメントを残した。大安の土曜日で多くの参拝客が訪れていた熱田神宮。突如現れた木村たちに参拝客が熱狂していた。
熱田神宮をあとにした一行は、2022年11月に『ぎふ信長まつり』で日本中のトレンドを席捲したことでも記憶に新しい岐阜の地に凱旋。お祭りの成功を支えた関係者・スタッフたちが参加した試写会にサプライズ登場! 突然目の前に現れた木村、伊藤、大友監督の姿に、客席は2022年のお祭りを彷彿とさせる盛り上がりを見せ、これには木村も「去年、信長まつりでは皆さんのお力添え本当にありがとうございました」と御礼を伝えると、大友監督も「ふたりの騎馬武者行列を見ていて、岐阜の皆さんのバックアップに感動しました。この映画は岐阜の皆さんの支援がなければ成功はしないと思いますし、皆さんにこの作品を応援していただいて、たくさんの方に愛してもらえたらと思います」と感謝と作品への思いを話すと、客席からは温かい拍手が送られた。
岐阜県出身の伊藤は「お祭りの前日に木村さんと岐阜城に一緒に行ったのですが、木村さんが岐阜城から岐阜の町を見た時に、『信長と濃姫にはもう少し生きていて欲しかったな』とおっしゃっていて、それがすごく刺さって、岐阜人としてその景色があるところに生まれ育って良かったと思いました。岐阜の皆さんにはこの映画をご覧になっていただいて、信長と濃姫に思いを馳せながら岐阜の町の良さを感じてほしいなと思いました」と木村と岐阜城を訪れた際のことを思い入れたっぷりに振り返った。
そして、運営に携わった市役所職員、一緒にパレードを歩いた学生、応援団、吹奏楽部、沿道に「木村拓哉さん ちょ、待てよ」という垂れ幕を掲げお祭りを盛り上げた岐阜女子大学・書道部の皆さんと交流するひと幕も。
和気あいあいとした舞台挨拶の終盤、伊藤から岐阜の良いところを聞かれた木村は「去年(ぎふ信長まつり)の経験をさせていただいたので、他県という感覚がない。肉眼で岐阜城を確認できたときに『あ、帰ってきたな』という感覚はありますね」とコメント。会場から大きな拍手が湧き上がり、伊藤も「ご自宅ですものね…?」と返すと、木村も「そうですね。あんまり大きい声で言えないけど」と即答。そんな軽快なやり取りも披露し、和やかな雰囲気のまま“ぎふ信長まつり大成功御礼舞台挨拶”は終了した。
そして、岐阜での舞台挨拶を終えた木村、伊藤、大友監督は再び名古屋に向かい、一般のお客さん向けに開催されていた試写会にもサプライズで訪れることに。映画を鑑賞したばかりで余韻が冷めやらぬ観客を前に姿を現した木村、伊藤、大友監督は割れんばかりの拍手の中迎えられ、21日最後の舞台挨拶が始まった。
午前中に熱田神宮を訪れていたことについて木村は「今日は熱田神宮でヒット祈願をさせていただきました。(信長と)関係の深い神社にお邪魔させていただき、自分を招いてくれたという形でしたので非常にうれしかったです。その当時から今日に至るまで同じ場所に同じものが存在してくれているということにも感動しました。あの神社の中に足を踏み入れた瞬間に空気が違うなと感じましたので、あそこにはきっといらっしゃると思います」と舞台挨拶の前に信長とゆかりのある熱田神宮を参拝できたことに改めて感謝を示した。
続けて伊藤も「監督と木村さんの後ろを歩いていたんですけど、木村さんが歩かれると参拝のお客様がわっと分かれて幸せそうな顔で見てらっしゃるんですよ。信長も戦場へ向かう前、こうして兵の士気を高め勝利を掴みとったって、そのときの僕自身の捉え方ですけど、信長は民や兵の士気を高めてひとつの目標に向かっていくんだなって。いつもの参拝とは違う雰囲気を感じながら公開も間近ですし、いよいよ始まるんだっていう緊張感と高揚感を味わっていました」と慣れ親しんだ雰囲気とはまたひと味違った参拝となったことに頬を緩ませていた。
撮影中の木村の印象を聞かれた大友監督は「途中から僕の中では木村拓哉と織田信長が一致していましたね。これは演出する上でとても大事なことで。信長だから“これは”やってはいけないという考えになると、せっかくの面白いアイデアができなくなってくる。ある段階から目の前にいる木村拓哉がイコール織田信長になりましたね」と木村が表現した信長に自信を覗かせて名古屋での舞台挨拶は幕を閉じた。
映画情報
『レジェンド&バタフライ』
2023年1月27日(金)全国公開
配給:東映
(C)2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会
映画『レジェンド&バタフライ』公式サイト
http://legend-butterfly.com/