■「すごいかもしれんって言っていたこのツアーすごいかもしれんで止まらず、本当にすごかったなと僕自身思っています」(Rover)
ベリーグッドマンが1月21日に東京・TOKYO DOME CITY HALL にて、2022年リリースしたアルバム『すごいかもしれん』を提げ、全国13ヵ所をまわった『すごいかもしれん』TOURのファイナルを迎えた。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
ステージには正方形のLEDモニターがいくつも吊るされており、開演前からどんな演出なのか期待を煽る。オープニングSEが流れ、センターのLEDモニターが上がりメンバー3人が登場すると会場は大きく湧いた。
登場の盛り上がりのまま、ジャンプ必須の「Together」続けて、MOCAの「東京初っ端からチョベリグでございますー!」を合図に「チョベリグ」披露。一気に上がる熱気にMOCAからは思わず、「いいねぇ、みなさん!」と声が漏れた。そのままライブナンバー「Future」「まずはそこから -Berry Mix-」を披露、序盤から会場の一体感を作り上げる。
「仕事とか勉強とか頑張ってきたかー? みんなのその気持ちを代弁させてください」と、2022年の夏リリースの応援歌「雑草」を力強く歌唱。Roverの「TOKYO DOME CITY HALLにお越しのみなさん、まずは新年明けましておめでとうございます! そして本日ツアーファイナル! ここまで完走することができました、みなさんのおかげです! 本年もよろしくお願い致します!」という挨拶からMCへ。
挨拶の後、すぐに次の曲にいこうとするRoverのボケに、「早いって!そんなMCさっくりしたチームちゃうやろ!?」とMOCAがツッコむ。自己紹介でMOCAがスベると、HiDEXが客席に向かって「せっかく盛り上がってたのになぁ、ごめんな〜」と代わりに謝る。2023年も“ベリグ”の漫才のような掛け合いは健在だ。
アルバム収録のラブソング「君がいない帰り道は」を優しく歌い上げたあと、MOCAが「ツアー中ずっと気になってたんだけどさ、“君がいない帰り道は”の君って俺のこと?」とRoverに真顔で聞く。RoverとHiDEXは「気持ち悪い!」と反応し、会場を笑わせる。初めて本格的なラップに挑戦した「Mic」は、ベリーグッドマンのこれまでの苦悩、今も昔も変わらない音楽に対する熱い思いが伝わる1曲。3人が円になり顔を見合わせながら言葉を紡ぐ姿はグッとくるものがあった。
「後半盛り上がっていけますかー!?」の掛け声から、「Amazing」「Trip」「GroovyでDancingなParty」と新旧のライブナンバーが続き、会場はラストに向けてブチ上がる。
2022年に発表されたが、ベリーグッドマンは、阪神甲子園球場100 周年記念事業アンバサダー(アーティスト)に就任しており、11月18日は目標であった阪神甲子園球場でのワンマンライブを行う。
MOCAから「念願の阪神甲子園球場の夢が叶いましたー!」と叫ぶと大きな拍手が送られた。今までやりたい放題、笑わせ続けていたMOCAが「甲子園の夢を叶えられるっていうのはうれしいですけど、それよりうれしいのが、10年間、僕たちの音楽を聴いて励まされたっていうメッセージを受け取って、また頑張ろうという原動力になって、べりふぁむの皆さんと、スタッフのみんなと、ここまで歩めたのが本当にうれしく思います。甲子園が決まって3人で集まって最初にどんな曲つくろうって考えたとき、感謝の言葉ばかり出てきて、感謝の曲を作ろうとこの曲ができました」と思いを伝え、ライブ前日にリリースした「夢物語」を披露。歌い出す直前、MOCAが「夢は叶うぞ」と拳をあげたが、これはベリーグッドマン3人の心からの言葉だ。
Roverが「このツアー本当にここまで何事もなく無事故で来れたのもみなさんの温かい声援と応援が届きましてメンバー、スタッフ一同、身が引き締まるような思いで頑張らせていただきました。すごいかもしれんって言っていたこのツアーすごいかもしれんで止まらず、本当にすごかったなと僕自身思っています。本当はみんなで歌いたいけど、みなさんの願い事をこの曲に詰め込んで、僕たちが歌いたいと思います」と「流レ星」で本編を終了した。
アンコールのスタートはツアーのタイトルにもなっている「すごいかもしれん」、本編15曲を終え、まだまだ会場の熱量を上げ続けるベリーグッドマンの姿はまさに“すごいかもしれん”その一言につきる。
アンコールラスト、Roverが「何度も何度もしつこいかもしれませんが、本当に本当に夢だったんです、阪神甲子園球場。恩返しの気持ちで、11月18日まで笑顔で迎えられるように、この曲でツアーファイナル締めくくらせていただきます!」と「ハイライト」のタイトルコールをすると客席からは思わず声が漏れる。曲中MOCAは、「約束の夢の場所 阪神甲子園球場でお会いしましょう!」と会場に集まったファンと約束した。
“ずっと描いていた夢の場所へ僕らならいける”。ベリーグッドマンだけじゃなく、本ツアーに足を運んでくれた方、ベリーグッドマンに出会ってくれたすべての人が“僕ら”。そんな気持ちが伝わるライブだった。
さらにアンコール中に、4月12日にアルバム『ピース』をリリースすることを発表した。4月からは47都道府県ツアー、11月には目標であった阪神甲子園球場でのワンマンライブ、2023年怒涛の勢いで進むベリーグッドマンからますます目を離せない。
【セットリスト】
01. Together
02. チョベリグ
03. Future
04. まずはそこから -Berry Mix-
05. 雑草
06. いい気分
07. トリトマ
08. 君がいない帰り道は
09. 花束
10. Mic
11. Amazing
12. Trip
13. GroovyでDancingなParty
14. 夢物語
15. 流レ星
En1. すごいかもしれん
En2. ライオン
En3. アイカタ
En4. ハイライト
PHOTO BY Keiko Tanabe
リリース情報
2023.01.20 ON SALE
DIGITAL SINGLE「夢物語」
2023.04.12 ON SALE
ALBUM『ピース』
ベリーグッドマン OFFICIAL SITE
https://berrygoodman.com/