■「これからも“Fling Posse”は先へ先へ行きたい」(有栖川帝統役・野津山幸宏)
「ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-」が1月21・22日にGメッセ群馬で開催した『8th LIVE 《CONNECT THE LINE》to “Fling Posse”』の2日目のオフィシャルレポートが到着した。
CDを起点に、コミックやステージ、ゲームアプリ、アニメ、3DCG ライブなど、様々なプラットフォームに進出し、カルチャーシーンのなかで確固たる地位を築いている音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-」。2022年9月から2023年1月まで全国各地で開催される『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-8th LIVE 《CONNECT THE LINE》』は、イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュク、オオサカ、ナゴヤの6ディビジョンごとにワンマン形式でのライブとして行われた。
各ディビジョンが2日間ずつ、計12公演のライブを行った8thライブ。そのライブシリーズの大トリを飾るのは、ティビジョン同士がバトルを行った『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 2nd D.R.B』にて優勝を果たしたシブヤ・ディビジョン“Fling Posse”。その勇姿を目撃しようと、会場にはシブヤのディビジョンカラーである、イエローのリングライトを手にしたオーディエンスで満員となり、客席は黄色の明かりで満たされた。そしてDJ U-ICHI(HOME MADE家族)による、ヒプマイ楽曲で構成されたDJプレイに続いて、ダンスチーム「ディビジョン・ダンス・バトル」が登場し、この日のステージへの期待を高めていく。
ステージには、シブヤ・ディビジョンのメンバーである、飴村乱数役の白井悠介、夢野幻太郎役の斉藤壮馬、有栖川帝統役の野津山幸宏が登場。白井の「群馬二日目! 千秋楽!」というコールに続いて、ライブは「Survival of the Illest +」「ヒプノシスマイク –Glory or Dust-」「Hang out!」と、Division All Starsで歌われる楽曲のシブヤパートをピックアップし、メドレーで歌う形式でスタート。会場からは大きな拍手と手拍子があがり、テンションは高まっていく。白井の「二日目もモリモリ盛り上がっちゃうよ!」、斉藤の「我々も最高に盛り上がっています」、野津山の「今日いる奴ら全員最高だぜ! 最後まで盛り上がっていこうな!」というコールから、この日のゲストアクトである、KREVAが作詞作曲に関わった「キズアトがキズナとなる」を披露。ヒプマイ2nd D.R.Bの王者のみが許されるパフォーマンスを通し、優勝の実感をオーディエンスと共に分かち合った。
それぞれのキャラクターに則った自己紹介に続き、「こうして皆さんがいてくださると、僕らもギアがどんどん上がっていきます。今日もどんな楽しい経験ができるのか、楽しみです(斉藤)」「(黄色の灯りを見ると、オーディエンスの)みんなが“Fling Posse”のメンバーだと思える。皆さんにたくさん拍手して頂けるようなライブができればと思います(白井)」、「ディビジョン別ライブという初の試みのオーラスを飾るので、皆さんの記憶に残るようなパフォーマンスにしたいと思います(野津山)」と、この日の意気込みを語るMCから、それぞれのメンバーのソロ楽曲パートに展開。アッパーな楽曲にタフなラップを乗せる野津山の「SCRAMBLE GAMBLE」、メロディアスなビートとエモーショナルなヴォーカルの絡み合いが心地よい斉藤の「蕚(うてな)」、ポップな歌詞が徐々に不穏な内容に転化し、乱数の持つ複雑なキャラクター性を感じさせるのとともに、シブヤの友情も同時に表現する白井の「ピンク色の愛」と、そのキャラクター性の違いを楽曲としても表現した。
DJ U-ICHIによるシブヤ楽曲のDJミックス、ディビジョン・ダンス・バトルのパフォーマンスに続いて、この日のゲストであるKREVAが登場。日本語ラップシーンの第一線を長年にわたって歩み続けるKREVAは、自身のバンドと共に登場し、深々と観客に一礼。そして「今日は呼んでくれてありがとうございます。“Fling Posse”を愛する皆さん、やっと会えたな。今日出会えたことに感謝して、一緒に楽しみましょう」とアナウンスし、「Finally」「基準 ~2019ver.~」「人生」「音色 ~2019 Ver.~」と、連続して披露。ラップアクトとしての強度をオーディエンスに提示した。そしてKREVAのバックバンドによる演奏に乗せて、シブヤの3人とKREVAがセッションする「SUMMIT OF DIVISIONS」という、この日ならではのエクスクルーシブな楽曲が展開され、会場を大いに盛り上げる。MCでは「キズアトがキズナとなる」の制作秘話や、これからのライブへの展望など、和気あいあいとしたトークで、その縁の深さを伺わせた。そして斉藤のポエジーな語り、野津山のタイトなラップ、狂気を感じさせるようなシリアスな言葉を畳み掛ける白井という、三者三様のラップが印象的な「Stella」が披露され、シブヤの持つ多面性がライブやパフォーマンスの中でも表現された。
白井「これからやりたいこともたくさんありますし、それを皆さんと一緒に実現していければなと思います。3ヵ月後には9thライブも決まってます。息つく暇を与えないように、これからも走り続けていきますし、皆さんに追いかけてきて欲しい」
斉藤「昨日今日のライブを経て、もっと次はこうしたいとか、前向きな気持ちが湧いてきた二日間でした。皆さんと同じ時間を共有できるのは本当に嬉しいことです。今日は本当にありがとうございました」
野津山「3ヵ月後に皆さんに会えると思うと、幸せな気持ちになります。毎ライブごとにどんどん良くしたい気持ちが増えていくマイライフ。これからも“Fling Posse”は先へ先へ行きたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします」
MCに続いて、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- +」「CROSS A LINE」などをメドレーで披露し、大団円を迎えたこの日のライブ。白井の「今日のライブを通して、これから見たことのない旅路に進めることが確信できました。ありがとうございました」という言葉に続き、3人は会場に手を振りながら名残惜しそうにステージを降りた。
そしてスクリーンには、「中王区」のロゴマークと、内閣総理大臣 東方天乙統女(CV:小林ゆう)が登場し、「第三回ディビジョン・ラップバトル」の開催がアナウンスされた。同時に中王区のCDリリースと、9thライブに中王区から小林ゆうと、勘解由小路無花果を演じるたかはし智秋が登場することも告知され、会場からは大きな拍手が起こる。
8thライブを終えあらたなフェーズに入ることで、さらに加速を続けるヒプノシスマイク。その動向に期待させられる充実のライブだった。
なお、「ABEMA」の「ABEMA PPV ONLINE LIVE(アベマ ペイパービュー オンライン ライブ)」では、熱狂の2DAYSの見逃し配信を1月29日まで楽しむことができる。
TEXT BY 高木“JET”晋一郎
PHOTO BY 粂井健太
【セットリスト】
M1 メドレー
Survival of the Illest +
ヒプノシスマイク -Glory or Dust-
Hang out!
M2 Shibuya Marble Texture –PCCS-
M3 キズアトがキズナとなる
M4 3$EVEN
M5 drops
M6 シナリオライアー
M7 SCRAMBLE GAMBLE
M8 蕚
M9 ピンク色の愛
DJ & Dance Bridge
DAY1 GUEST ACT「KREVA」
M10 Finally
基準 ~2019. Ver.~
人生
M11 音色 ~2019. Ver.~
M12 SUMMIT OF DIVISIONS (8th Live ver.)
M13 Stella
M14 とりま Get on the floor
M15 メドレー
ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem- +
ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- +
Hoodstar +
CROSS A LINE
リリース情報
2023.03.15 ON SALE
Blu-ray/DVD『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 8th LIVE CONNECT THE LINE to 麻天狼』
「ABEMA PPV ONLINE LIVE」サイト
https://abema-ppv-onlinelive.abema.tv/posts/38521696
ヒプノシスマイク OFFICIAL SITE
https://hypnosismic.com/