■「人生で観て良かった映画のベスト10の中の9位ぐらいになったらいいなと思ってます(笑)」(Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔)
平凡なひとりのフリーターの人生を賭けた逃避劇を描く映画『そして僕は途方に暮れる』(1月13日公開)の大阪先行上映会の舞台挨拶が1月6日にTOHOシネマズ なんばで行われ、主演の藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)、メガホンを取った三浦大輔監督が登壇した。
満員の客席を前にして大阪の印象を聞かれると、藤ヶ谷は「(大阪のファンの皆さんは)熱量をもって応援してくださるイメージがありますね」、三浦監督は「(同名)舞台の大阪公演があったんですけど、東京のお客さんと違って、素直に反応してくれる印象がありました」と大阪公演をふり返った。
大阪の好きな場所や行ってみたい場所について「(笑福亭)鶴瓶さんからご飯屋さんを紹介していただいたんですけど、なかなかタイミングなくて行けなくて。べーさんが教えてくださった洋食屋さんにいきたいなと思ってて、まだ行けてないんですけど」と藤ヶ谷、監督は「NGK(なんばグランド花月)に行ってみたいですね。すごい昔に行ったんですけど、それ以来なかなか行くタイミングがなくて。もう1回見てみたいですね。お笑い好きなので」と明かした。
大阪での思い出を聞かれると、藤ヶ谷は「カレーを食べにいきました。町であんまり食事を食べてゆっくりする時間がそんなにないのでうれしかったです。貴重な経験になりましたけど、もっとゆっくりしたいですね(笑)」と新年早々に多忙さをのぞかせた。
いよいよ1週後に公開が迫った本作。藤ヶ谷は「ラジオとかテレビなど一緒にPRやらせていただいて、すごい楽しいですね。撮影がだいぶ前だったので、改めてこれから皆さんに(映画を)観ていただけるんだなという気持ちがありますね」と想いを明かし、監督も「公開が迫っているので、ちょっと緊張感がありますね」とふたりで見合う場面も。本作の宣伝のため一緒に行動してきた藤ヶ谷と監督は、さらに関係性が深まったようだ。
ばつが悪くなるとすぐ逃げ出してしまう主人公・裕一になったと仮定し、もしも自分自身が大阪に逃げるとしたらどこに行くかを聞かれた藤ヶ谷は「鶴瓶さんの家ですかね(笑)。すごい広そうじゃないですか(笑)。でもすぐ言っちゃいそうですよね、うちに裕一いるよって」と笑い、三浦監督は「鶴橋。裕一の住んでいるところが大阪でいう鶴橋みたいなところなんですよね。東中野とか大久保あたりなので。置き換えて観てもらえればいいかなと」と劇中の舞台のイメージを膨らませた。
物語のなかで裕一がスマホの電源を切って現実逃避をすることにちなんで、話題は実際にスマホの電源を切ったらという話に。まずはスマホの電源を切ることについて「全然いけます」と藤ヶ谷と監督。「2日、いや、3日いける(笑)。3日だとちょっと風邪で体調悪くてっていけるかな。3日で怖くなって電源入れますかね」とリアルに考えてみる監督。「個人的には1週間でも全然切れますけど、ご迷惑をおかけするじゃないですか。だから電源を入れてるってぐらいですね。」と藤ヶ谷。
また、本作の見どころは裕一の“逃げ様”であることをふたりでアピール。監督は「もう逃げます、主人公はとりあえず。なので、彼がどう逃げるんだっていうところが見どころですかね」と語り、藤ヶ谷も「逃げ方がそれぞれ違うので、そこも注目していただきたいです。あと、逃げられちゃった側はどういう気持ちなのかなっていうのも面白いですよね」と注目ポイントを話した。
さらに「毎回逃げる時に裕一が振り返るんですけど、その顔にも注目して観てもらいたいですね。各シーンで振り返るので、顔の印象の違いとかも楽しめると思います」と監督が明かした。
また、「監督のこだわりと、演者の細かいこだわりもいろんな箇所に詰まっているんで、1回観ただけではわからないものとか、そのときの観る心情によっては最後の答えが変わるのかなとか、すごくパワーのある不思議な映画ですね」と藤ヶ谷が作品の魅力を語った。
公開1週間前になった感想を藤ヶ谷が「いよいよですね。これから観ていただいて、ある意味僕らのものから、これからは皆さまの作品になるわけですから、長く愛される映画になったらいいなと思います。普段、アイドルやっててお芝居してるのは観たことないって方もたくさんいると思うので、ぜひそういった方々に広めていただきたいですし、人生で観て良かった映画のベスト10の中の9位ぐらいになったらいいなと思ってます(笑)」と話すと、監督が「11位とかね(笑)」と笑い合った。
そして三浦監督は「幅広いお客さんに観てもらいたいなと思って、エンタテインメントを意識して作りました。若い層の方から年配の方まで楽しんいただける作品となっていると思いますので、ぜひいろんな人に届いてほしいと思います。あと、東京だけじゃなくて、地方の方にも観てもらいたくて。本当に普遍的なエンタテインメントなので皆さんに届いてほしいです」と本作への熱い想いを観客へ呼びかけた。
映画情報
『そして僕は途方に暮れる』
2023年1月13日(金)TOHO シネマズ日比谷 他全国ロードショー
出演:藤ヶ谷太輔
前田敦子 中尾明慶 毎熊克哉 野村周平 / 香里奈 原田美枝子 / 豊川悦司
脚本・監督:三浦大輔
原作:シアターコクーン「そして僕は途方に暮れる」(作・演出 三浦大輔)
音楽:内橋和久
エンディング曲:大澤誉志幸「そして僕は途方に暮れる」
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2022 映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
映画『そして僕は途方に暮れる』作品サイト
https://happinet-phantom.com/soshiboku/
Kis-My-Ft2 OFFICIAL SITE
https://www.johnnys-net.jp/page?id=artistTop&artist=17