「青春時代にアルバム『TOWNCRAFT』が出てたら、いま自分がやってる音楽がかなり変わってたなって思うくらいの衝撃がありました」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第42回となる1月15日放送で紹介した楽曲は、TAIKING「Brother」。
「活動休止中のバンド、Suchmosのギタリスト・TAIKINGさん。この曲は、昨年リリースのソロアルバム『TOWNCRAFT』に収録されてます」と、まずは楽曲紹介した小林。「ギターのみならず、ボーカル、ベース、ドラム、キーボードと、ほぼ全ての演奏を行っているオールマイティなプレイヤーさんで。それがオケ全体の絡み合い、譲り合いに表れてますよね」と、TAIKINGのプレイヤーとしてのすごさを語ると、「カッコいい曲が多すぎて、どれを選んだらいいか、めちゃくちゃ迷ったんですけど。このコーナーは僕が好きなものを自由に紹介していいということで、完全にツボを突かれた「Brother」を選ばせていただきました」と、この曲を選んだ理由について語った。
続いて、「聴いてわかる通り、アコースティックギターのクセになるリフレインがたまらないっていう理由も、もちろんなんですけど。ワールドな匂いの中に、シュールな休符が入ってくることによって、頭の中の世界みたいなのが表現されてるように感じて。ずっと聴いて浸っていると、トランス状態に陥る危険性がありそうな曲ですね」と楽曲の印象を話すと、「ギタリストでも歌を歌える人って意外と多いんですけど、TAIKINGさんはその中でもかなり魅力的な、魅惑的な声の持ち主。TAIKINGさんにしか歌えない世界観を持っていて、ボーカリストとして確立されているので、敵なしというか。『ソロプロジェクトで、この世界に音楽を届けてくれて、ありがとうございます!』っていう感じですね」と、TAIKINGのボーカリストとしての魅力も語る。
さらに、「もう、何をやっても誰かと似ることのないオリジナリティを感じるし、一方でネオ・シティポップを継承してるような礎もあって。そこにロックなギターソロが乗ってきたり、ソリッドなエレクトロ・サウンドが乗ってきたり、耳が飽きないんですよね」と、楽曲やサウンド面のすごさを熱弁すると、「たぶん僕、青春時代にこのアルバムが出てたら、いま自分がやってる音楽がかなり変わってたなって思うくらいの衝撃がありました」と、アルバム『TOWNCRAFT』を大絶賛。
「Brother」に関しては、「この曲、ギターソロもめちゃくちゃカッコいいんですけど。ギターソロ開けのセクション冒頭のドラムのフィルが『待ってました!』って感じのナイスな崩し方で、めちゃくちゃ上がります。これを叩いてるっていうのは本当にすごいですね、上手すぎます!」と聴きどころを語った小林。
「歌詞もまた、ミュージシャンだなというか。サビに出てくるワードなんですけど、“ドンカマ”ってみなさん知ってますか? 僕は普段、“クリック”とかって呼んでるんですけど、メトロノームみたいな等間隔のシグナルの音のことで。レコーディングとかで、決まったテンポからはみ出ないように、ヘッドホンに流しておく音なんですけど。歌詞の中では“ドンカマはなしでいくさ”と言ってるんで、『クリックなんて、聞かないよ。自然に生まれる揺れが、音楽だろう?』って言われてるような気がして、すごくドキッとしました」と、ミュージシャン同士だからこそ伝わる歌詞の表現を説明し、その面白さを語った。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
1月15日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/
TAIKING OFFICIAL SITE
https://taiking.fanpla.jp