「生きることにもがき始めてる若者に向けた、強いメッセージソング。青春を生きる人たちへの影響力があるのは、アーティストとしてとても大切なこと」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第39回となる12月25日放送で紹介した楽曲は、優里「うぉ」。
「『ドライフラワー』でブレイクして、その後もヒット作を連発している優里くん。僕が初めて彼のライブをちゃんと見たのが、大阪の『ジャイガ』ってフェスで」と、思い出話が始まったかと思いきや、「1曲目が『ピーターパン』って曲だったんですよ。<にっちもさっちもいかない?/綺麗事に踊り踊らされ/大人の言う常識なんてものは/丸めて捨てちまえ>って歌う曲なんですけど。その曲を演って『優里くん来たぁ!』と思ってたら、セトリの後半でこの『うぉ』を演って。この曲のAメロには<にっちもさっちも行ったかい?>って、「ピーターパン」の歌詞を思い出させるフレーズがあったりするんですよね」と、「うぉ」の話へと繋いだ小林。「『うぉ』は『ピーターパン』から少し時間が経った世界を描いているので、40分のセトリの中にすごく物語を感じたし、グッときたポイントでした」と、初めて見たライブの感想を改めて告げた。
「どちらも第三者目線というか、俯瞰の視点で書かれた歌詞なんですよ。それでいてどことなく、生きることにもがき始めてる若者に向けた、強いメッセージソングになっていて。青春を生きる人たちへの影響力があるというのは、アーティストとしてとても大切なことだと思うんです」と持論を述べると、「自分も学生の頃にたくさん聞いてきた音楽っていうのは、一生ものになってるし。生きてる時間の密度だとか、初体験という刺激の多さだとか、そんな日々の中に聞こえてくる音楽って、とても強い力を放つと思うんですよね。これは僕ら緑黄色社会もひとつ目指しているところで、その説得力を持っている優里くんが、とてもカッコいいなと。輝いて見えました」と、自身の経験を交えて優里を称賛しつつ、音楽の力についても熱く語った。
サウンドに関しては、「みんなも感じると思うんだけど、アコギの歯切れの良さがめちゃくちゃカッコよくて。僕はベックの『Up All Night』とか、エド・シーランの『Eraser』とかに通じるものを感じて、アガッちゃったんですけど。『Up All Night』とか『Eraser』にはもっと空間を感じるけど、『うぉ』はもうちょっと音が近くて、ゾクゾクするんですよ」と魅力を語り、「アコースティック・ギターは箱鳴りする楽器なんで、ボディーに響くというか、どうしても音の余韻が残るんですけど。このわざとらしいほどのエディット感というか、休符の部分はしっかり無音にするっていう編集がめちゃくちゃイケてます」と、ギタリストならではの視点で語った小林。
さらに、「イントロのアコースティックギターのリフは、オクターブで重ねてて。そこにバッキングとカッティングが共存している感じで。みんな、イヤホンでちょっと大きめの音量で聴いてみて欲しいんですけど、めちゃめちゃカッコよくて。脈拍、ちょっと上がります」と、マニアックな聴きどころを語り、「声もダブルで録ってる箇所が言葉に合わせて工夫されていたり、2番のBメロからはピアノが前に出てきたり。2分48秒の短い曲の中に、色々と発見があって。アウトロも短いんで、何度もループしちゃうような構成になってます」と、「うぉ」の魅力をたっぷり語った。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
12月25日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/
優里 OFFICIAL SITE
https://www.yuuriweb.com