「DOPING PANDAの楽曲はとにかくチャレンジングで、面白くてカッコいい曲が多いので。じっくりと聞いてみてください」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第36回となる12月4日放送で紹介した楽曲は、DOPING PANDA「Crazy」。
「今年、10年ぶりに活動を再開した、3ピースロックバンド・DOPINGPANDA。この「Crazy」という曲は、2007年の3rdシングルということで」と、紹介を切り出した小林。楽曲についての解説を始めると「まず、イントロですね。イントロで気づかないうちに、テンポが上がっていってるんですよ。ナチュラルに聞いてると気付かいほどですが、すごい革命的だなと思います。これがあることで曲中、何度もテンポが上がっていってるような錯覚に陥るんですよね」と、この曲に仕掛けられたテンポのトリックについて言及。
「あと、あらためてイヤホンで聞くと、左耳右耳で聴こえ方が違うんですよ。この曲はそれが分かりやすくて、曲の構成とか進行に合わせた、音の位置の整理ってのが実に意図的で気持ちいいです」とサウンド面を説明。
さらに「最初はメインフレーズがずっとセンターにいて、<語っちゃうよ>ってところから、センターがベースとドラムとボーカル。左右にハイフレットのギターが分けられて、中域を埋める楽器が真ん中にいなくなるんですよね。で、サビでどうなるのかなと思ったら、オルガンのようなシンセがセンターにスポッとやってきて、欲しかったところを埋めてくれるんです」とサウンド面の面白さをさらに具体的に語ると、「厳密に言うとサビも、ギターがLとRでパワーコードっぽくなったりしてるんですけど。そこでちゃんと歌とバンドの全体感のバランスが対等になる作りになってて、シンプルですけど、とても美しいなと思いました」と、計算されたサウンド作りに感心した。
「そして何より、その後に来るギターソロがめちゃくちゃカッコいい!」と興奮ぎみに語ると、「ギターソロもLRで分けながら、同じフレーズを弾いてて。この絶妙にシンクロしすぎてない感じが、とっても味があって大好きです。フルカワさん、神様です!」とDOPING PANDA・フルカワユタカを大絶賛。
歌詞に関しては、「歌詞の紡ぎ方もすごく巧妙で、誰にでも分かる言葉選びでいて、ちょっと得体の知れない世界に迷い込むような紡ぎ方ですよね」と分析すると、「それもすごくピンポイントで、時々ハッとさせられるんですよ。例えば、<今話す声は/世にあわせ覚えた台詞と違うから/だからもっと伝わるよリアルに>っていうワードがあったりして。“ちゃんと自分の言葉で伝えないとね”みたいなメッセージに、とてもハッとさせられました」と感想を述べた。
最後は「DOPING PANDAさんの楽曲はとにかくチャレンジングで、面白くてカッコいい曲が多いので。みなさんもぜひ、DOPING PANDAさんを深堀りしてみて下さい。そして「Crazy」、あらためてじっくりと聞いてみてください」とオススメし、番組を締めくくった。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
12月4日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/
DOPING PANDA OFFICIAL SITE
https://dopingpanda.com/