■二宮和也、高校生たちにエール!「甘えられる時期はそれを存分に活用していろいろな経験をしてほしいです!そこから見つかることもあるので」
11月21日に東京都品川区にある文教大学付属高等学校で行われた映画『ラーゲリより愛を込めて』の高校生試写会に、主演の二宮和也がサプライズ登場した。
主演の二宮が本作を通して「“シベリア抑留”の歴史を少しでも多くの方に知ってほしい。特に若い学生たちに観て、感じて、考える場にしてほしい」という熱い想いから実現した本イベント。
この日、事前に本編の上映と映画関係者のゲストが登壇するトークイベントが実施されることのみ知らされていた高校生たち230人が集まった。
まずは校舎内の講堂にて本編の上映が行われ、ハンカチを片手に大粒の涙を流しながら鑑賞する生徒が続出。上映後も本編の余韻に浸っているなか、MCの呼び込みで二宮和也がサプライズで登場。二宮が姿を現すと会場の高校生たちは驚きを隠せず大興奮。ボルテージが一気に上がるなか、イベントがスタートした。
まずは二宮が「若い学生さんに観てもらうのは初めてなんで、どのような感想なのか聞けたらうれしいなと思います。こういう機会を作って頂いた先生方や学校関係者の皆様にも感謝です。僕が代表で来てますが、みんなで作った作品なので、皆さんが感じたことを聞いて、持ち帰りたいと思います」と挨拶。
映画鑑賞直後の生徒たちから「こんなに過酷な生活だったのかと驚いた」「山本さんの仲間を励まし続ける姿に感動した」など率直な感想が飛び出すと、二宮は「抗えない環境にあった人々を過少も過大もせず表現して“人間力”を描きました。そして、それは間違ってなかったと思いました。ありがとうございます」と感激。
また山本幡男という実在の人物を演じたからこそ伝えることができるシベリア抑留が本当にあった事実であること、決して忘れてはいけない歴史であることを話し、生徒たちと語り合う貴重な場となった。
その後、生徒たちから募集した質問に二宮が全力で回答。二宮節の効いた回答で会場を沸かせた。
そして、本作の大ヒットを願い、生徒たちが用意した寄せ書きをプレゼント。「大ヒットを願ってます!」「今日の経験は一生の思い出です」など、映画のキャスト、スタッフ、関係者への応援や感謝のメッセージがびっしりと書かれた寄せ書きを受け取った二宮は「ありがとうございます! かならず共演者やスタッフに届けます!」とコメントし、胸を熱くさせた。
また集まった高校生へ「“若さが才能”ということに気づいてないけど、大人になるといろんな選択肢が狭まってくる。今は窮屈な世界と思うかもしれないけど、ちょっとチャレンジして失敗するくらいは家族や先生がフォローしてくれるし、甘えられる時期はそれを存分に活用していろいろな経験をしてほしいです! そこから見つかることもあるので」とエールを贈った。
最後には二宮が「記念にみんなで写真を撮ろう!」と発案し、230人の生徒たちと横断幕を手にフォトセッション。未来を担う若い学生たちを前にシベリア抑留という歴史を伝え、また青春を過ごす彼らの悩みや将来について語り合い、たくさんの希望が詰まった濃厚なイベントとなった。
映画『ラーゲリより愛を込めて』は、12月9日から全国東宝系にて公開。
■ 二宮和也 コメント
<高校生たちから映画の感想>
・山本幡男さんが生きる希望を持てない収容所の人たちを前向きに勇気づけていている姿がかっこよくて、とっても印象に残っています。ちょうどシベリア抑留について学んでいて、言葉や知識は少し知っていましたが、映画を観て想像以上に残酷で過酷な環境で生きていたと思うと驚きました。今、私たちが笑顔で学校生活を送れるのも、こういった時代があったからなのだと思いました。
二宮:え? もう5回くらい観た?(笑)読解・理解力がすごい! 数字で習う勉強ももちろんあって、ただその奥にどんどん入って行くと抑留者の家族たちへの影響も何100万人にも膨れ上がるし、北川(景子)さんが演じたモジミのように「待っている」という戦いもある。抗えない環境にあった人々を過少も過大もせずに描いたので、山本さんをはじめ人間力を描いたので、それは間違ってなかったと思いました。ありがとうございます。<高校生たちからの質問>
・山本さんは抑留者仲間とコミュニケーションをとって絆を深めていきました。まわりの人たちとのコミュニケーションをとる能力は、今後、大人になるうえで大事になると思っているのですが、人とコミュニケーションをとるうえで大切にしていることはありますか?
二宮:相手を否定をしないことですかね。そのほうがスムーズに事が運ぶことが多い気がする。でも僕が16歳くらいのときはちょうどデビューしたときで、トガッていた気がします(笑)。)先生方は大変だと思いますが、この時期にトガッていたほうが大人になってから丸くなる! 大人になってトガるのがいちばんイタイ!! まだ学校という社会のときに先生たちに怒られたほうがちょうどいい。先生たちは心が広いから甘えましょう! でも自分が行動しないと教えてもらえないことも多いから、そこは頑張って、楽しむこと。・高校生のときに“これをやっといて良かった”とか“やっておけば良かった”など大人になってから感じたことはありますか?
二宮:学校行事! 僕が学校の行事にほとんど出れてなくて卒業アルバムの最後にいろいろと写真が載っているけど、そこにまったく写ってなくて寂しかった。めんどくさかったり、別にいいかって気分のときもあったけど、参加したほうが絶対にいい。思い出になるし、経験になるから、それを未来に活かせるかもしれないから積極的に参加したほうがいい気がします。今日も映画が観れて、いい経験になったらいいなと思います!・高校生のときに憧れていたスターは?
二宮:いやー、それはー、先輩たちです! すべての先輩たちです!!(笑)・質問ではないのですが映画の主人公・山本幡男さんはどんな状況でもまわりを勇気づける人だったと思うのですが、私たちを勇気づけるような言葉をかけてもらいたいです。
二宮:若いときは「若さが才能」ということに気づいてないけど、大人になるといろんな選択肢が狭まって来る。今は窮屈な世界と思うかもしれないけど、ちょっとチャレンジして失敗するくらいは家族や先生がフォローしてくれるし、甘えられる時期はそれを存分に活用していろいろな経験をしてほしいです。そこから見つかることもあるので。
映画情報
『ラーゲリより愛を込めて』
2022年12月9日(金)全国東宝系にて公開
原作:『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん著/文春文庫刊)
監督:瀬々敬久
脚本:林民夫
企画プロデュース:平野隆
出演:二宮和也 ほか
制作プロダクション:ツインズジャパン
配給:東宝
(C)2022『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会 (C)1989清水香子
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